視線集中なのはアナタ? それとも愛車の筋肉美!?
美しいクルマに向かって歩くときってなんだか幸せ。さらにそれがグラマラスなRS 5だったら? 早く乗りたいけど、正直ずっと見ていたい。う~、こちらも悩ましい!
- SERIES:
- ドライブは楽し! Vol.34
- TAGS:
- ドライブは楽し! Cars Safari Magazine
[アウディ RS 5 クーペ]
Audi RS 5 Coupé
いよいよ再来年に迫った東京オリンピック・パラリンピック。五十余年ぶりの世界的な大イベントだけに、各分野にすでに影響を及ぼしているとか。
特に、“カラダ作り”という部分ではスポーツクラブに通う人が増えているらしい。テレビでジムを話題にする番組が目につきはじめたのはそんな理由だろう。シックスパックの腹筋に羨望のまなざしが注がれる。まさに筋肉美が求められる時代の到来だ。
そんな筋肉美を持ったクルマがある。写真の〈アウディ〉RS5が、まさにそれ。ホレボレするほど実に美しい。
筋肉美を感じさせるのはそのグラマラスなボディ。スタンダードモデルよりもリアホイールアーチ上の膨らみが強調され、全幅が15㎜広がっている。よってくぼみの部分と合わせ、フロントホイールアーチから後ろにかけて“ボンキュッボン!”といったイメージ。
また、フロントまわりは勝負師のような鋭さを増す。RS特有のハニカム構造を持ったフロントグリルと左右のエアインレットが存在感をアピール。タダモノではない雰囲気を醸し出す。背後にまわると、RS専用のディフューザーやRSエグゾーストシステムと呼ばれる楕円形のマフラーが顔を出す。それにテールエンドのスポイラーリップも個性的だ。 というように、このクルマにはグラマラスな美しさと運動性能の高さを予感させるパーツが至るところに施される。これこそ “筋肉美”。鍛え抜かれたアスリートのカラダのような仕上がりだ。そうそう、足元に装着された20インチの大径ホイールもその部類。ここには地を走る能力と美しさが同居する。
それじゃアスリートの心臓部となるエンジンはというと、これもハンパない。2・9ℓ TFSI V6バイターボ(いわゆるツインターボね)は、最高出力なんと450ps。しかも最大トルクは驚異の600Nmとなる。従来型の4・2ℓ V8と比較して、2本シリンダーを減らしながらパワーもトルクも上回っているから恐ろしい。ここでは詳細は省くが、新しい燃焼方式を用いることで燃焼効率を上げ、この数字を手に入れた。まさに〈アウディ〉が誇る先進技術の賜物である。
といったところがRS5クーペのセールスポイント。でもそれはほんの一部。本物のアスリートは頭脳も明晰ですからね。このクルマもいわずもがなそうなっている。インテリジェントなアスリート、それが〈アウディ〉のRSモデルだ。
他にもある!
このクルマの楽しみ方&使い方
〈アウディ〉のインテリジェンスはインフォテイメント関連で体感することができる。“MMIタッチ付きMMIナビゲーションプラス”といわれるものがそうで、ナビやオーディオ、WiFi機能を装備、乗員は自由にそれを操作することが可能。インターネットの常時接続は便利だ。オーディオは〈バング&オルフセン〉の3Dアドバンストサウンドシステム。最近の高級車はカーオーディオにも凝る。このクルマも最上の音響空間を実現するべく、最高のシステムを装備。臨場感ある音の再現ができるのも嬉しい。このへんの技術とラグジュアリーさを兼ね備えているのもこのクルマのミソである。RSモデルは値段もそれなりなのでマーケットは富裕層。走りだけでなく、快適さも鋭く要求される。
ちなみに、このRSモデルを開発するのはモータースポーツ部門も担う〈アウディスポーツ〉。もともと〈アウディ〉は“レースは技術の実験室”としてレース活動を続けている。そこで磨れた技術を市販車へ借しみなく投入してきた。彼らが誇る4WD技術クワトロシステムもそこから生まれたし、今日のハイブリッドシステムもそう。さらにいえば、現在参戦中のフォーミュラEの技術も近未来、市販車に使われるであろう。こんなバックボーンがあるのがRSモデル。そこからもRS5クーペに搭載される技術レベルの高さが窺える。
ココにもソソられる!
〈01 運転席〉サーキットから日常までの情報を表示!
通常のメーターの位置には12.3インチの液晶パネルが用意される。ここで走行の情報を表示するのが、〈アウディ〉自慢のバーチャルコクピット。またレーシングカーのようにGフォースやエンジントルクを表示できるのも嬉しいポイント。
〈02 マトリクスLEDヘッドライト〉視界はクルマが確保してくれる!
常に変化する道路状況に合わせて照射をコントロールするマトリクスLEDヘッドライトを標準装備。照射パターンは10億通り。ハイビーム時でも対向車や先行車を眩しくしないというスグレモノ。もちろん、ローとハイビームの切り替え不要。
〈03 アダプティブクルーズコントロール〉スポーツモデルだが安全装備も万全!
前を走るクルマとの間隔を、カメラなどを駆使して自動的に保ちながら追従するアクティブクルーズコントロールは便利な装備。高速道路での走行や一般道の渋滞時に役に立つ。なんたって、時速0㎞から250㎞の範囲で作動してくれる!
SPECIFICATIONS
アウディRS 5 クーペ
●全長×全幅×全高:4725×1860×1365㎜
●車両重量:1760㎏
●ホイールベース:2765㎜
●エンジン:2.9ℓ V 6 DOHCバイターボ
●最高出力:331 kW(450 ps)/5700 - 6700 rpm
●最大トルク:600 Nm(61.1 kgm)/1900 - 5000 rpm
●トランスミッション:8速ティプトロニック
●駆動方式:クワトロ(4 WD)
●定員:4名
●税込み価格1257万円
TEL:70120 - 598106(アウディ コミュニケーションセンター)
雑誌『Safari』4月号 P234・235掲載