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2023.01.23


【グランドキャニオン国立公園】偉大なる谷に太陽が現れる限り続く究極のスペクタクル

谷に朝日が現れると、すべての岩に命が吹き込まれる。日々繰り広げられる光と影のスペクタクルショーは、地球上で最も美しい時間だ。深さ1.6kmの絶壁、澄んだ空気の底を流れる一本の川。足元にその景色を見たとき、誰もが息を呑む。


アリゾナ州
グランドキャニオン国立公園

【グランドキャニオン国立公園】偉大なる谷に太陽が現れる限り続く究極のスペクタクル地質学研究者の興味を惹きつける赤い地層。最も古いものは18億年前とか。コロラド川は約400万年で、この岩を削ったと考えられている

全米に59ある国立公園の中でも、比肩するものがないスペシャルな絶景。それがグランドキャニオンだ。はじめてキャニオンのサウスリムに立った人は、誰もがハッと息を呑む。足元から真下に深さ1.6㎞の谷がえぐれ、それが東西に約30㎞も続いているのだ。そして、見わたすはるか先までダイナミックな岩の造形が波打っている。

この唯一無二の景色が最も美しく輝くのは、夜明け。右手から柔らかい光が差すと、岩のひとつひとつに長い影が生まれる。影は刻々と動き、姿を変える。そして、谷の底が徐々に姿を現す。光と影が作るスペクタクルショーは、まさに地球が誇る自然遺産といっていい。しかし近年、グランドキャニオンの人気は凄まじい。夜明けのかなり前から場所取りがはじまる。ゆえに、前日に有名ポイント以外の場所を下見しておくのも一考だ。

日中の観光に便利なのは、無料のシャトルバス。観光の中心ビレッジに近いヤバパイ、そこから西にホピ、モハべなど絶景ポイントを巡回する。各ポイントからはトレイルも延びる。十分に時間を取って、堪能したい。

グランドキャニオンのもうひとつのハイライトが、谷底へのハイク。ジグザグに降りる約13㎞のトレイルは、コロラド川へと続く。視界には数百万年から18億年前の多様な地層が次々と現れ、目を楽しませる。このときハイカーは、不思議な感覚を覚える。段々と気温が上がっていくのだ。夏の谷底は40度を超える暑さ。そして、見上げれば信じられないような絶壁。この景色もまた自然の驚異だ。

キャニオンのトレイルはここで終わりではない。ノースリムへ続くリム・トゥ・リムこそが真髄という人も多い。南より300m高いノースリムは喧騒もなく、冬は雪に覆われる静かな世界だ。

【グランドキャニオン国立公園】偉大なる谷に太陽が現れる限り続く究極のスペクタクルテーブル状の岩に様々な地層が見える。この景観には、まだ解明されていない謎も多い。こぼれ落ちてきそうな星々にも圧倒されるはず

18億年の歴史を刻む
赤い断層の大峡谷!


Point 1
蒸気機関車も限定数で運行!


【グランドキャニオン国立公園】偉大なる谷に太陽が現れる限り続く究極のスペクタクルウイリアムスとサウスリムを結ぶグランドキャニオン鉄道は、西部開拓時代の雰囲気で乗客を迎える。ウイリアムス駅ではカウボーイに扮したスタッフが寸劇を披露、汽笛とともに列車がゆっくりと走り出す。歌などのアトラクションや食事も楽しい。片道2時間15分とクルマでハイウエイを飛ばすよりは時間がかかるが、のんびりとアリゾナの荒野を見ながら進む鉄道旅は趣がある。ゲートでの渋滞を避けるというメリットもあり。

Point 2
神秘的な絶景滝、ハバスキャニオン


【グランドキャニオン国立公園】偉大なる谷に太陽が現れる限り続く究極のスペクタクル目が覚めるようなターコイズブルーの美しい川、そして滝。グランドキャニオン国立公園の西に位置するハバスキャニオンは、まさに夢の絶景だ。“夢”と呼ぶには理由がある。ここはネイティブアメリカンのハバスパイ族の居留地。入れる人数は極めて制限されていて、3~12月のシーズンの予約は受付開始直後にすべて埋まってしまう。特定のツアー会社を利用するしか手はない。そんな手間をかけても行きたい最後の桃源郷だ。

Point 3 
コロラド川でラフティング!


【グランドキャニオン国立公園】偉大なる谷に太陽が現れる限り続く究極のスペクタクル偉大な谷を見上げながら楽しむ、コロラド川のラフティングツアーは人気のアトラクション。最も長いコースは、約2週間の旅。景色のいい地点でハイキングやキャンプを満喫する行程は一生の思い出となる。しかし、コロラド川には150の急流があるといわれ、難易度は想像以上!? そのほか観光船で気軽に楽しむデイトリップなど、様々なツアーが用意されている。

Point 4 
秘境感たっぷりのノースリム!


【グランドキャニオン国立公園】偉大なる谷に太陽が現れる限り続く究極のスペクタクルノースリムはサウスリムよりも標高が高く、訪れる人が少ない。静かな自然の中で、ブライトエンジェル・キャニオンを真下に見下ろす迫力は別格。自然が作り出したダイナミックなアーチ“エンジェル・ウィンドウ”(写真上)の上も展望台になっている。樹木の森を縫うケープ・ロイヤル・ロードは美しいドライブコース。1928年創業の〈グランドキャニオン・ロッジ〉での宿泊もおすすめだ。

Point 5 
世界のハイカーが憧れる宿!


【グランドキャニオン国立公園】偉大なる谷に太陽が現れる限り続く究極のスペクタクルミュールに乗って崖を下り、谷底に降りる。それはグランドキャニオン観光のハイライト。宿泊先は伝説の〈ファントムランチ〉のキャビン。朝日によって谷と川が色づく景色を見上げる経験は、まさに一生もの。宿泊つきのミュールツアーの抽選は15カ月前。ハイクで谷を降りる場合は、〈ファントムランチ〉のドミトリーとキャンプ場が予約可能。宿は争奪戦なので計画的に。

【グランドキャニオン国立公園】偉大なる谷に太陽が現れる限り続く究極のスペクタクル●ファントムランチ
TEL:+1-888-297-2757 
https://www.grandcanyonlodges.com/lodging/phantom-ranch/

Grand Canyon National Park
本部:20 South Entrance Road Grand Canyon, AZ 86023
TEL:+1-928-638-7888
URL:https://www.nps.gov/grca
開園:年中無休
入場料:自動車1台$35、バイク1台$30、歩行者・自転車$20 ※7日間有効
国立公園指定:1919年2月26日
面積:約4927㎢


旅の準備
年間500万人が訪れるため、宿泊が混雑。国立公園の外のホテルも検討し、早めに計画を。ラスベガスなどで借りられるレンタルキャンピングカーもおすすめ。

旅のヒント
訪れる人が近年急増中のため、週末は避けたい。特に人が多いのは、交通の便がいいサウスリム。静かにゆっくりと景色を鑑賞したいなら、ノースリムがおすすめ。

注意点
谷底にミュール(ラバ)で下る人気ツアーは、15カ月前の抽選。加えて、異常気象によるコロラド川の渇水で2022年は抽選が中止。HPで最新情報を入手して。

ベストシーズン
夏の間、サウスリム周辺は快適だが、谷底は40度を軽く超える猛暑に。春か秋がおすすめだ。また、ノースリムは雪のため、10月中旬から5月中旬まで通行不可。

行き方
【グランドキャニオン国立公園】偉大なる谷に太陽が現れる限り続く究極のスペクタクルグランドキャニオン鉄道の始発駅ウイリアムスから国立公園まで約100㎞。グランドキャニオン空港へ空路で行く方法もあり。LA、ラスベガスからツアー多数。

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Information

雑誌『Safari』2月号 P178~181掲載

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text : Shintaro Makino photo by AFLO
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