LA郊外の住宅地にスパニッシュテイストの家!
LAのセレクトショップ〈アメリカンラグシー〉を創業&経営する家庭で育ったマーク・ワーツ。家族を大事にする彼が選んだのは妻の両親が暮らす街。妻と一緒に改装した家に、好みの家具やグッズをディスプレイ。愛情あふれる家を見てみよう。
- SERIES:
- 西海岸リビング&インテリア! vol.15
Van Nuys
カリフォルニア州ロサンゼルス・ヴァンナイズ
owner
マーク・ワーツ
セレクトショップの最高財務責任者
ここは、メインのリビングルームから家族とゆっくり過ごすTVルームへ歩いていく廊下。大がかりにリフォームした場所だ。採光窓からは木々が見え、まるで絵画のよう。右手にはプレイルームへ繋がっている入り口がある。
“好きなもの”を集めた家!
リビングルームは’50年代ヴィンテージのソファや母親から譲られたヤギの置物など個性豊か。
マーク・ワーツ[Mark Werts]
1984年、カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ、ロサンゼルス育ち。
セレクトショップ〈アメリカンラグシー〉の創業者である父親マーク・ワーツと同姓同名。
同ショップの最高財務責任者。
その昔、マリリン・モンローが育った街、ヴァンナイズ。LA郊外の盆地“サンフェルナンド・バレー”の中央に位置し、桜が咲き誇る公園レイク・バルボア・パークで有名な住宅街だ。ここに4年前、引っ越して来たマーク・ワーツ。ここで暮らす理由は「妻の両親が住んでいる街だから」とか。彼の父親は人気セレクトショップ〈アメリカンラグシー〉の創業者兼CEO。現在、彼は同ショップの最高財務責任者を務める。
この家を購入したのは2019年3月。建物のもともとの所有者は有名なカントリー歌手でハリウッド映画俳優のテックス・リッター。そんな歴史ある建物を、妻のヴァラダと一緒にリフォームのデザインを手掛け、9カ月かけて大規模に改装。
「天井の張り替えや地下へ通じるドアの設置など、自分たちでできることは2人で頑張った」そう。デザインとインテリアのベースはミッドセンチュリーモダン。そこに〈アメリカンラグシー〉で扱う地中海風インテリアやヴィンテージ家具などをミックス。「ファッションと同様にミックスマッチがしっくりくる」そう。庭には松の木やヤシの木、オレンジやリンゴなど13本が茂り、温暖なカリフォルニアの自然を享受。
あなたにとって家とは? と尋ねると「サンクチュアリ。仕事から帰って落ち着ける、ゆっくり家族と過ごす場所」。週末は庭のテラスで、屋外での食事を堪能。家族を大事にする彼の思いが結実した家といえるだろう。
邸宅データ
●敷地面積:0.25エーカー(約306坪)
●家の面積:2300平方フィート(約65坪)
●家の値段:140万ドル(1ドル137円換算で約1億9180万円)
●部屋数:10部屋(3寝室、地下室、ゲストハウス1室含む。バスルームは2室半)。1階建て
●築年:1925年
●建築家:アルフレッド・G・チャドウェル
●家族構成:妻と子供1人、計3人。ペットは犬1匹
ワーツの子供が遊ぶプレイルーム。特注のキャビネット(写真右)の中におもちゃを収納してすっきりした空間に。〈ブロック・ショップ〉で購入した絵でミッドセンチュリー風を演出。アンティークの品をディスプレイしている正面の飾り棚も特注だ。「このサーフボード風コーヒーテーブル、実は〈イケア〉で購入」とワーツ。ミックスマッチのテクニックを存分に生かしている。
大きなダイニングテーブルを配した、スカンジナビア風キッチン。「家族や客が気軽に食事を楽しめるように、あえてフォーマルなテーブルを置いてダイニングルームを兼ねている」とか。
’60年代の〈スミス・コロナ〉タイプライターで独特の味わいを強調させたワーツのホームオフィス。「僕たちの結婚式の招待状はこれで文字を打った」とか。飾ってある写真は小説家スタンダール。
妻が布と糸で作り上げたアートでミッドセンチュリー風を醸す。
①憩いの場“デン”
裏庭に面したデン。「TVルームと呼んでいて、キッチンの次に好き」とワーツ。インテリアの主役は、ベッドにもなる座り心地のよいコンバーチブルソファ。手前の壁に大きなTVを配し、家族と一緒に楽しむ場所に。大きな飾り棚(写真中央)は地下へと繋がるドアの役目も。「自分たちで造った。ここを開けると階段が出てくる仕組み」
②書斎風の廊下
リビングルームから奥のデンへ繋がる廊下。特注のキャビネットと本棚を設置して、書斎のような文化的空間に。南西部風のラグは〈レジュヴェネーション〉。
③歴史を感じる家
木製の門を開けて敷地に入るとスパニッシュテイストの家。松の木、ヤシの木、サボテンが並び、夜にはストリングライトでイルミネーションを楽しめる。
④手造りの屋外テラス
妻が造った裏庭にあるパーゴラ。「週末によくここで家族と一緒に食事を楽しむ」そう。プラムやアボカドなどのフルーツの木に囲まれた癒しのエリア。右手にはゲストハウスも。
⑤個性が光るコーナー
ベッドルーム脇の廊下にはレコードプレイヤーを置いた棚が。1962年のレッドベリーのレコードをディスプレイ。クリスタルと石が入ったヴィンテージの籠やコースターも素朴なアクセントに。
⑥温かみのあるキッチン
キッチンの重厚なダイニングテーブルは〈アメリカンラグシー〉で販売。150年前のフランスの城の床板をリメイクしたもの。冷蔵庫やオーブン、皿洗い機はイタリアの〈ベルタゾーニ〉。「50年の歴史を誇るブランドで壊れにくい」。ボウルは〈イースト・フォーク〉のもの。
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雑誌『Safari』8月号 P63~66掲載
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photo : Vlada Syrkin Werts text : Yoko Fujimoto