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2024.10.20


建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅

有名建築家が建てた家が集まる街、シルバーレイク。多くのアーティストやクリエイターが好んで住み、個性的なショップが集結。ここに〈アイムオーケー〉のオーナーが著名な家を購入して住む。彼の家を紹介しよう。


Silver Lake
カリフォルニア州ロサンゼルス シルバーレイク
owner
ラリー・シェーファー
ライフスタイルショップのオーナー

建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅玄関脇に置いてあるアンティークのデスクは、建築家フランク・ロイド・ライトが’50年代に手掛けたもの。LAのライフスタイルショップ〈OK〉の経営者である家主が、40年前に購入してからずっと大切に使っている。

著名建築家の魂を感じる
住みやすいデザイン!


建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅自然光を生かしたリビングルーム。ここでよく本を読むそう。造り付けの棚&デスク、チェア、赤いベンチソファは、建築家ルドルフ・ミヒャエル・シンドラーのオリジナル。左の棚はショップ〈トータスジェネラルストア〉のオーナー兼デザイナーのタク・シノモトが制作。

この人がオーナー!
ラリー・シェーファー[Larry Schaffer]
建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅1963年ロサンゼルス生まれ。
カリフォルニア州ハンティントンビーチで育ち、1989年にシルバーレイクへ。
ライフスタイルショップの〈OK〉の経営者。日本では〈アイムオーケー〉を展開中。


個性的なデザインの家が立ち並び、スタイリッシュな人が多く住む街、シルバーレイク。ここにライフスタイルショップを経営するラリー・シェーファーが住む。「大好きな初期のモダニズム建築が、世界で最も集中している。進歩的で知的、国際色豊かな住人のコミュニティもある」というのが、この街を愛する理由。彼が購入した家は、有名建築家の家々を巡るツアーバンが立ち寄るほど有名だ。

建築を手掛けたのは、フランク・ロイド・ライトに師事して’20年代から’50年代に活躍したルドルフ・ミヒャエル・シンドラー。「重要なのは構造ではなく、空間と光」と考え、家具もデザインしたトータル・コンセプトの家となっている。「建築家の意図したとおりに暮らすには覚悟が必要だが、とても住みやすい。各部屋に造り付けのデスクとチェアがあって、ダイニングテーブルとその椅子もオリジナル」とシェーファー。彼が家を購入したのは2008年。リモデルではなく、ペンキを塗り替えたり、窓ガラスを新しくしたり、1年かけて“リストア”。「建築家のテイストの保存」にこだわった。

インテリアのテーマは初期モダニズムを中心としたヴィンテージ・モダン。あなたにとって家とは? と聞くと「サンクチュアリ。 外界から離れて家族が一緒にいられる場所」。好きな人たちに囲まれて快適に生活することを信条とする、彼らしい回答が返ってきた。

邸宅データ
建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅●敷地面積:0.4エーカー(約514坪)
●家の面積:1399平方フィート(約39坪)
●家の値段:350万ドル(1ドル160円換算で約5億6000万円)
●部屋数:5部屋(2寝室含む。バスルームは2室)。1階建て
●築年:1935年
●建築家:ルドルフ・ミヒャエル・シンドラー
●家族構成:恋人と子供、計3人

建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅リビングルームの一角には〈イサム・ノグチ〉の照明と〈イームズ〉の椅子。左上部の窓ガラスは建築時のまま。

建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅アフリカンアンテロープの角、息子のレゴと〈アイムオーケー〉の青いトイボックスを置き、「家族と一緒」の暮らしぶりが窺える。平行線を強調したレンガは、建築家の設計コンセプトに沿ったもの。暖炉とともに建築当時から変わらない。

建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅庭から眺めた家の正面も斬新で存在感がある。「’50年代のモダンデザインの流行に先駆けた建築」とか。

建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅キッチンの壁には、フィンランドの〈アラビア〉による’60年代の陶板が。左の緑のグラスは、フィンランドの〈イッタラ〉の’60年代のもの。円形の白磁トレイと中に収めた銅赤釉酒器は、ポートランドの陶芸家リリス・ロケットの作品。

Check point!  

①センスが光る棚
建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅リビングルームの棚には、建築関連の本とアート作品などのお気に入りが勢揃い。「特に気に入っているのは、友人の母親で陶芸家のドーラ・デ・ラリオスの羊の作品」とシェーファー。読書家で、三島由紀夫や村上春樹などの日本の作家の本も親しむ。「日本とスカンジナビアの文化が好きな理由は、自然、工芸、人間味のあるデザインの美が共通しているから」だそう。 

②赤が映える寝室
建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅赤色のアクセントウォールが斬新な寝室。ここにも建築家シンドラーの手による造り付けデスクが設置されている。窓際のスタンドライトは〈イサム・ノグチ〉のもの。

③建築家による家具
建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅ダイニングルームにはシンドラーが作ったテーブルと椅子を配した。車輪付きで外へ持ち出しも可能とか。

④線で魅せる玄関
建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅屋根のふたつの水平ラインが重なる建築が目を引くエントランス。有名建築家の家々を巡るツアー客が見物に訪れるのも納得できる。階段の下には別棟のガレージとゲストハウスが建っている。

⑤温かみのある装飾
建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅シェーファーの10歳の息子が使用するバスルームの壁。壁面を飾る陶磁器の魚は、〈アラビア〉のアーティスト、グンヴァル・ オリン・グラングヴィストが手掛けた’60年代のもの。「息子はこの作品を気に入ってはいるが、夢中で集めているのはポケモンなんだ」

静寂なバスルーム
建築好きが憧れるモダニズムの名作住宅シェーファーのバスルームにも陶磁器の作品をずらりと並べている。「日本人アーティストのシオ・クサカなどの陶磁器を集めている」そう。ここも採光窓があり、自然光が楽しめる。

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