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2021.12.18

“異常さ”を面白さに昇華した傑作ドラマ!
ネットフリックス『YOU-君がすべて-』が面白い理由とは?

 

 


面白さ=異常さが魅力のサイコサスペンス作品!
動画配信サイトで連続ドラマを楽しむ際に必要になってくるのが、“一息つく勇気”。「◯話まで見たら、今日は終わりにしよう」「あと1話くらいは見たいかも」の攻防が視聴者の中で起こりがちになる。現在、ネットフリックスでシーズン3まで配信中の『YOU-君がすべて-』も、“一息つく勇気”を問われるシリーズ。だが、3シーズン経てなお面白さは健在で、悩ましい攻防にもなかなか勝たせてくれない。それどころか、シーズンを重ねるごとに面白さは加速。もっとも、このドラマの場合、面白さ=異常さでもあるのだが。
 

 

主人公のジョー・ゴールドバーグ(ペン・バッジリー)

物語の主人公は、書物を愛する好青年のジョー・ゴールドバーグ(ペン・バッジリー)。シリーズ冒頭のジョーは、ニューヨークの書店で店長を務め、大好きな本に囲まれながら穏やかな日々を送っている。ただし、このジョーという男が実は非常に厄介で、想いを寄せた女性への執着が異常。相手の住居に不法侵入したり、SNSをパトロールしたりするなどのストーカー行為はもちろん、時には恋愛成就を目指して邪魔な人間を排除したりもする。
 

 


原作小説(キャロライン・ケプネス著)通りとはいえ、ドラマの主人公としてはかなり挑戦的な人物設定。では、そんな男がなぜ主人公でいられるのか? そこがまた悩ましいところで、ジョーは危険なストーカーであると同時に、物語の中心人物として興味深く魅力的。基本的に生真面目で頭も切れるためストーキング術は実にスムーズで、仕事のできる人間が目標を達成していく姿を見せられている錯覚すら覚える。
 

 


また、犯罪者のわりには妙に常識人の面があり、きちんとしていて子供に優しい。読書家ならではの知性やユーモアも魅力の一部であり、登場人物や視聴者たちをじんわりと惹きつけていく。そんな彼のパーソナリティを物語るのが随所に挟み込まれるモノローグで、狂い具合と茶目っ気が絶妙にミックス。「ああ、君は僕と幸せになりたいんだね」などと妄想を気味悪く炸裂させながら、小気味のいいツッコミやボヤキを心で呟きつつ……。次第に彼のペースに巻きこまれ、ついつい応援しそうになる。
 

 

シーズン1でターゲットとなるのがベック(エリザベス・レイル)

そんなジョーが大学院生のベック(エリザベス・レイル)に一目惚れし、彼女を振り向かせるために手を尽くしたのがシーズン1。ジョーの想いはベックに届くの? 届かないの? のスリルと、その先に待ち受ける意外な結末がシリーズの人気を決定づけた。1つだけ明かしておくと、この作品ではターゲットにされる側も決して清廉潔白な人間ではなく、それが物語のバランスの鍵になっている。
 

 

シーズン2から登場する狂気のヒロイン、ラブ(ヴィクトリア・ペドレッティ)

続くシーズン2は舞台をロサンゼルスに移し、ジョーが新たな相手をストーキング(!)。ただし、このお相手となるラブ(ヴィクトリア・ペドレッティ)が予想の斜め上を行くキャラで、実はジョー並みにクレイジーな女性であることが判明。
 

 

シーズン3では、子育てをしながら隣人ナタリーのストーキングをするジョー。しかしラブがそれを疑い……

サンフランシスコが舞台となるシーズン3では、似た者同士で家庭を築くことになったジョーとラブのサイコ合戦が展開する。しかも、2人の間にはすでに可愛い第1子が誕生。クレイジーな夫婦は永遠の愛を誓い合えるのか? 誘惑、不倫から監禁、殺人まで、歪んだ家族ドラマがホームコメディ半分、血みどろ半分のノリで展開し、シリーズ史上最も面白いシーズンとの声も。ジョーとラブの異常な攻防にハラハラさせられながら、視聴者は“一息つく勇気”の戦いも強いられるはずだ。

『YOU-君がすべて-』
原作/キャロライン・ケプネス プロデューサー・脚本/セラ・ギャンブル、グレッグ・バーランティ 出演/ペン・バッジリー、エリザベス・ライル、ヴィクトリア・ペドレッティ 配信/ネットフリックス
シーズン1(全10話)、シーズン2(全10話)、シーズン3(全10話)
 

 


 

 

 
文=渡邉ひかる text:Hikaru Watanabe
JOHN P. FLEENOR/NETFLIX
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