東京にいることを忘れちゃいそう! 銘店〈ラ・ビスボッチャ〉はジューシーなアイリッシュビーフと本場さながらの演出でイタリア気分!
1993年広尾にオープンしたイタリア料理の老舗といえば〈ラ・ビスボッチャ(LA BISBOCCIA)〉。落ち着いたロケーションにある隠れ家で、一歩足を踏み入れると、まるでイタリアにいるかのような賑やかなムードが漂う。2013年から料理長を務める井上裕基さんは、食材への造形が深く、イタリア料理ひと筋の実力派。井上さんのもと、本場さながらの演出とシンプルな味わいで、日夜リピーターの口福を満たしている。
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- アレが食べたいからこの店へ! vol.66〈ラ・ビスボッチャ〉
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- アレが食べたいからこの店へ! Gourmet Culture
まるで隠れ家のような佇まい
アラカルトで楽しむスタイルで、数ある珠玉のメニューの中から、是非とも食べておきたいのが、アイリッシュ グラスフェッドビーフ。なぜなら、日本の交雑牛、アメリカのアンガス牛、フランスのバザス牛、イタリアやメキシコの牛など、世界中のビーフを試してみた井上さんが、これぞと見込んで2017年から使用しているビーフだから。
使われるビーフは、料理長の井上裕基さんの目利きによるもの
アイルランドの牛はストレスが少ない大自然の中で育てられていて、肉質がやわらかい。牧草を食べて育ったグラスフェッドビーフなので、脂肪が少なくて赤身の味わいがしっかりとしている。焼いてもかたくなりすぎないので扱いやすく、食味も安定している。
“アイルランド・ビーフ Tボーンの炭火焼き”100g~、3200円~
そのアイリッシュ グラスフェッドビーフを存分に体験できるのが、“アイルランド・ビーフ Tボーンの炭火焼き”。牛の腰にあるT字型をした部位で、見た目は迫力があって圧巻。適度に脂をたたえたジューシーなサーロインと、慎ましやかな佳味を堪能できるフィレのどちらとも体験できるのがいい。
“アイルランド・ラム 骨付きロースの炭火焼き”2ピース 4800円
“アイルランド・ラム 骨付きロースの炭火焼き”も、井上さんが惚れ込んだアイルランドの食材。生後1年未満の仔羊の骨付きロースを炭火焼にした。シルキーな食感で上品かつミルキーな風味が賞翫できる。
“ブラータチーズとイチゴ”3600円
前菜の定番が、“ブラータチーズとイチゴ”。ブラータチーズと季節のフルーツを合わせた逸品となっている。冬の時期には、イチゴが使われていて、その酸味が穏やかでジューシーさが特徴。濃厚でとろ~りとしたテクスチャーのブラータチーズとよいコントラストになっている。
“グアンチャーレとトマトソースのブカティーニ”2800円
“グアンチャーレとトマトソースのブカティーニ”は、豚の頬肉を塩漬けして熟成させたグアンチャーレと酸味があってフレッシュなトマトソースが秀抜。ロングパスタの“ブカティーニ”は中心に穴が空いているから、ソースがよくからみ、その美味を口中にたっぷりと運んでくれる。
“パルメジャーノチーズのリゾット”2800円
リゾットで食べておきたいのが、“パルメジャーノチーズのリゾット”。テーブルの側までワゴンが運ばれて来て、リゾットをパルメジャーノ・レッジャーノチーズで、たっぷりとまとわせてくれる。米は粒が立っていて艶があり、秀抜の食感。
ワインはイタリア産を中心に取り揃えられている。
“コンタディ・カスタルディ フランチャコルタ ブリュット”(1900円)は、イタリアの高級スパークリングワイン“フランチャコルタ”。なめらかで親しみやすい味わいで、バランスに優れていて奥行きもある。最初のアペリティフから最後まで通せる一本。肉料理に最適な赤ワインが、シチリア州の“ドンナフガータ アンゲリ”(2400円)。濃厚な色合い通り、ガツンとした非常に力強いフルボディの赤ワイン。熟したベリーやカカオなどの複雑な香りが交差して、肉の輪郭をよりくっきりとさせてくれる。
一歩足を踏み入れると、まるでイタリアにいるかのよう
天井が高く、120席もあって広々としている。オープンキッチンは臨場感が満点。イタリア人を中心としたプロフェッショナルなスタッフがサービスしていて、ホスピタリティと活気にあふれている。
イタリアンの銘店〈ラ・ビスボッチャ〉で、アイリッシュ グラスフェッドビーフとともに楽しい食事をどうぞ!
●ラ・ビスボッチャ(LA BISBOCCIA)
住所:東京都渋谷区恵比寿2-36-13 広尾MTRビル 1F
営業時間:月~土曜 17:30~23:00(21:30LO)、祝日 17:30~21:30(20:00LO)
定休日:日曜
TEL:03-3449-1470
URL:https://labisboccia.tokyo/
※チャージ1人1800円
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。