麻布台ヒルズにある〈ふかひれ家〉は、ふかひれ料理に本格中華も味わえるディナーコースが登場!
麻布台ヒルズにオープンした多くのレストランの中で、じわじわと人気上昇中なのが、〈ふかひれ家〉。高級食材である“ふかひれ”を様々なスタイルで味わえるだけでなく、旬の食材を盛り込んだ本格中華料理も味わえるディナーコースが登場した。
魅力的なレストランが並ぶ、麻布台ヒルズJPタワー3階フロア。店頭には大きなふかひれがライトアップされ、ひときわ目を引く。暖簾の向こうにはオープンキッチンをL字に囲むカウンター席が配され、カジュアルで入りやすい雰囲気。それは、「もっと気軽にふかひれ料理を味わって欲しい」という思いから。
カウンター席は8席。奥にテーブル席もあり
店名から想像する通り、ふかひれ料理の専門店。2024年6月からは、旬を大切にしたコースディナーが登場した。今回は、おまかせの“ディナーコース”(全11品、1万5400円)から数品と、合わせた酒を紹介していこう。
まずは、シャンパーニュ“アレクサンドルボネグランドレゼルヴ”(1980円/グラス)で乾杯!
“ディナーコース”(1万5400円)より、“生ハム 花椒風味 ミニバンズ仕立て”
ひと品めは、“生ハム 花山椒風味 ミニバンズ仕立て”。群馬県産・尾瀬ポークの肩ロースを仕込み、2~3カ月熟成させてある。目の前で生ハムをスライスし、仕上げて供されるのを眺められるのはカウンター席の特権。ライブ感ある食事のスタートだ。
まずは、手前の生ハムだけを味わう。ねっとりと舌に絡みつくような濃厚さ、花椒の香りが上品に漂う。続いて、バンズを。サクサクふわりという食感のバンズに、生ハムとともにサンドされているのは、ワサビ菜やトマト、オリジナルのマスタードソース。シャンパーニュとの相性もいい。
“ディナーコース”より、“ふかひれと姫サザエの冷菜”
2品めは、“ふかひれと姫サザエの冷菜”。手前には蒸してからほぐし、旨味をまとわせたふかひれ。上に乗るキャビアの塩味がアクセント。奥は紹興酒で下ゆでした姫サザエを黒酢ベースのたれであえたもの。添えられたモロヘイヤや、そうめんかぼちゃとともに。
“ディナーコース”より、“海老のトリュフマヨネーズソース”
“海老のトリュフマヨネーズソース”は、“エビマヨ”を再構築したひと皿。エビをたたいて団子状にして揚げ、トリュフマヨネーズを絡め、ジャガイモのピューレの上に。エディブルフラワーが華やかさを添え、器と料理のコンビネーションも美しい。スタッフが、目の前でトリュフをスライス、金粉をかけて仕上げてくれる。
濃厚な味わい、香り豊かなこのひと品は、引き続きシャンパーニュでもいけるが、提案されたのは、“夏乃酒”(1540円/グラス)。無農薬栽培のもち米で作られ、カラメルを一切使わない、軽くフルーティな紹興酒も合う。
エディブルフラワーを含め、料理に使われる野菜の多くは、石川県・能登島で土作りから味にこだわる、NOTO高農園のもの。
メインは“毛鹿鮫(モウカザメ)の煮込み~焼き入れ~”(コースに追加料金6600円)を存分に。高級食材の宮城県産の毛鹿鮫をグレープシードオイルで焼き、醬油ベースの白湯ソースと蝦子(エビの卵を干して乾燥させたもの)に絡め、アツアツが供される。
“ディナーコース”より、“毛鹿鮫(モウカザメ)の煮込み~焼き入れ~”
ひと口、味わう。肉厚のふかひれの弾力、ねっとりとした食感、濃厚なソースとの一体感が楽しめる。そして、口の中で繊維がほどけるように、ふかひれ1本1本のしっかりとした歯応えと、香ばしさが堪能できるのは“焼き”だからこそ。
ここは、菰田欣也氏が代表を務める〈4000 Chinese restaurant〉の姉妹店。だから、同店のソムリエ厳選のワインが用意されているのも大きな魅力。
“毛鹿鮫(モウカザメ)の煮込み~焼き入れ~”を、白ワインの“カレラ ジョシュ・ジェンセン・セレクション シャルドネ セントラルコースト”(1760円/グラス)とともに存分に楽しんだ。
丁寧に仕込み、味わいを考えて仕上げるバリエーション豊富なふかひれ料理に加え、旬食材を盛り込んだ料理も加わったコースの構成は、上海料理店のほか、中華バーなどでの経験がある金澤祐斗シェフだからこそ。おまかせのディナーコースを、季節ごとに訪れて堪能したい!
●ふかひれ家
住所:東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森タワー3F
営業時間:ランチ11:30~14:00 (13:30LO)、ディナー18:00~23:00 (フード22:00、ドリンク22:30LO)
定休日:水曜
TEL:03-5545-5955
URL:https://fukahireya.studio.site/
※予約が望ましい
※サービス料なし。キャッシュレス決済のみ
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ライフスタイルジャーナリスト
美酒と美食はもちろん、ホテル、ビューティ、インテリアなどライフスタイル全般を得意とする。現在はラグジュアリーメディア、ビジネス誌、ホテル専門誌など幅広い媒体に寄稿。美味しいもの探求家でもあり、日々のシャンパーニュは欠かせない。