〈ヴェンタリオ〉の彩り豊かなインターナショナル料理は、プリフィックスコースで楽しみたい!
〈マンダリン オリエンタル 東京〉は、世界ナンバーワンのピッツェリア〈ピッツァバー on 38th〉や先進的な料理を紡ぎ出す〈タパス モラキュラーバー〉など、美食のホテルとして東京に君臨している。レストラン、ラウンジ、バー、ブティックとたくさんの料飲施設を擁しているけれど、今訪れたいのは、2023年5月24日にリニューアルしたインターナショナル料理〈ヴェンタリオ〉。
“幸福をもたらす木”として知られるベンジャミンが迎えてくれる!
25mにも及ぶ吹き抜けが特徴で、非常に開放感がある。心地よい自然光が差し込み、とてもリラックスして食事できる空間。シェフのヴィンセント・ワンさんはモーリシャス出身。フランス、インド、アフリカ、中国の影響を受けたバラエティ豊かなモーリシャス料理で育った。料理の引き出しが多く、スパイスの生かし方に定評がある。日本各地の生産者から直接届いた食材を、コンセプトである“食で世界を旅する”料理へと昇華させているのだ。
シェフのヴィンセント・ワンさん
ランチ、ディナーともに、アラカルトも用意されているものの、おすすめしたいのは好きなものを選べるプリフィックスコース。季節によって内容は新しくなるけれど、数あるメニューの中からオススメを紹介しよう。
“長野県産レッドビーツテリーヌ”
“長野県産レッドビーツテリーヌ”は、しっかりとした味わいの長野県産レッドビーツを砂糖で数時間かけてゆで、旨味を凝縮させた。ビーツを重ねてテリーヌ風に仕上げているので、しなやかなテクスチャー。見た目も鮮やかで、スパークリングワインの酸味にもよく合う。
“北海道産水蛸のラクサ”
複雑な味わいを楽しめるのが“北海道産水蛸のラクサ”。なめらかな北海道産水ダコに、スパイシーでクリーミーなラクサを合わせたという意欲作。酸味のあるキャビアライムとレモンコンフィのジェルが心地よいアクセント。
“エッグインザネスト”
“エッグインザネスト”は、まるで鳥の巣のように見える、カダイフ(細いパスタ)を巻いて揚げた料理。山梨県産黒富士放牧卵にナイフを入れると、半熟に調理された濃厚な黄身がとろっと流れ出る。カダイフをパリパリっと割り、季節のサラダと混ぜて食べると、適度な濃淡になるのだ!
“千葉県産鱸のブレゼ”
ハーブが心地よく香るのが“千葉県産鱸のブレゼ”。脂がのった千葉県産鱸に、様々なハーブを加えたクラストをまとわせ、表面をこんがりと焼いた。あえて形を残したジャガイモのエクラゼ(粗つぶし)や、香味のある花ニラが付け合わされている。
“オーストラリア産オーガニック仔羊のロースト”
メインディッシュは“オーストラリア産オーガニック仔羊のロースト”が定番。オーストラリア産オーガニック仔羊はやわらかい肉質で、骨付きのまま丁寧にローストしているので旨味たっぷり。バルサミコ酢を利かせたラムの出汁のソースは、緩急あってこれまた秀逸!
ワインはフランスなどのヨーロッパから、南米などのニューワールドまでが取り揃えられている。ほかにも日本酒や焼酎、ビールとアルコールのラインナップは幅広い。ワンさんのスパイスが香る料理にぴったりのお酒があるので、スタッフに尋ねてもらいたい。
プリフィックスコースは自分で好きなメニューを選べるから、彼女とのデートにも安心じゃないかな?
●ランチ
前菜3品、スープ1品、メインディッシュ1品、デザート1品
平日5280円、土・日・祝日5720円
●ディナー
前菜3品、スープ1品、シェフおすすめ1品、メインディッシュ1品、デザート1品
平日7920円、土・日・祝日8580円
●〈マンダリン オリエンタル 東京〉ヴェンタリオ
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 マンダリン オリエンタル 東京2F
営業時間:ランチ 水~金曜11:30~14:30(14:00LO)、土・日・祝日11:30~13:00または13:30~15:00(90分制)
ディナー 18:00~21:30(21:00LO)
定休日:月・火曜
TEL:03-3270-8188
URL:https://www.mandarinoriental.com/ja/tokyo/nihonbashi/dine/ventaglio
※サービス料別
グルメジャーナリスト東龍のホテルグルメで“口福”体験!の記事をもっと読みたい人はコチラ!
アレが食べたいからこの店へ!の記事をもっと読みたい人はコチラ!
●『Safari Online』のTikTokがスタート!
こちらからアクセスしてみて!
1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。