秋のニセコへ誘う、北海道の旬食材と道産ワインのマッチング!
暑さもだいぶ落ち着いて、味覚の秋が到来。北海道へのグルメ旅も魅力的だ。今、大人気のニセコエリアに2022年夏にオープンした新ホテル〈雪(せつ)ニセコ〉のメインダイニングは、北海道の旬食材と道産ワインのマッチングを心ゆくまで楽しめる。
北海道産を中心に日本の食材を使ったディナーコース6000円。メニューは季節により異なる
ホテルのオープンラッシュが続く北海道・ニセコ。2022年8月にオープンした〈雪(せつ)ニセコ〉のメインダイニングが〈メリメロ‐ユキノコエ‐〉。
ディナーはフレンチをベースにしたイタリアンのコース。北海道産を中心に日本の食材を使ったディナーコースは6皿前後の季節替わり。ワインのセレクションも豊富で、リーズナブル、かつ、その日の料理に合う種類を提案してくれる。
メニューには、“とうもろこし”“トマト”“ホタテ”“豚肉”“シャインマスカット”のように、その日の料理のメインとなる食材名だけが書かれている。取材時の9月上旬のメニューから、ペアリングのワインとともに、いくつかご紹介していこう。
乾杯は南オーストラリア州、クレア・ヴァレー、リースリングには定評のある蔵元の微発砲ワイン“Annie's Lane Clare Valley Riesling 2021 Vintage Release(アニーズ・レイン・クレアヴァレー・リースリング)”(グラス1000円)で。ライムを思わせる柑橘系やほのかなスパイス感。上品な酸とアロマを感じさせる爽やかでコクのある1杯だ。
ディナーコースより一例、“スナック”
“スナック”はいわばアミューズ。「気軽に手でつまんで味わって」と、いうシェフからの気遣い。ニョッキをからりと揚げたニョッコの上に、生ハムとパルミジャーノが乗る。
続く“とうもろこし”は、夏のなごりと秋の気配を感じさせる、とうもろこしの濃厚な冷たいスープ。
ディナーコースより一例、“とうもろこし”
北海道食材がふんだんに使われた料理には、北海道産のワインの中でも、最近、実力がぐんと上がってきた余市産のワインを提案してくれた。食事に合わせる視点で選ばれているのが、〈平川ワイナリー〉だ。なかでも、カジュアルながらも食中酒として存分に楽しめるのが、スゴン・ヴァン(=セカンドワイン)のシリーズ。
しっかりとした酸のある“スゴン・ヴァン・キュベ・ガストロノミック”(ボトル7000円)は、貝の旨みが凝縮された、“ホタテ”のひと皿と絶妙にマッチする。
ディナーコースより一例、“ホタテ”
コースの魚料理という位置付けの“ホタテ”。ホタテの上にはハマグリでとった濃厚なジュ、下にはなすが潜み、秋の気配を感じさせるひと品。
ディナーコースより肉料理の一例、“豚肉”
適度に火入れされ、魅力を十分に引き出された石狩産の望来豚の赤身に、季節の野菜を添えて。肉感とジューシーさをともに味わえる。
こちらには、同じく〈平川ワイナリー〉の“スゴン・ヴァン・ア・ラ・ミシュマン”(ボトル8500円)を。ロゼのようなニュアンスもあるナチュラルな赤ワイン。熟した赤い果実のアロマが香り、軽さがありながらも赤の複雑さ、奥深さも備え、豚肉(あるいは、これからの季節にはジビエなど)との相性は絶妙。
ディナーコースより一例、“シャインマスカット”
本日の締めのデザートは、甘い香りと味わいのシャインマスカットにジュレとミントの香りを添えて。ジュレの下にあるマスカルポーネチーズと一緒に食べると深い味わいに。
コースには、ニセコの〈LaLaLaファーム〉から届くオーガニック野菜をメインに、野菜と果物、ハーブがふんだんに使われているのも好印象。アートのような美しさもあり、ニセコの自然と調和するディナーを堪能できる。
日中は、窓の外に羊蹄山の雄大な姿が望める
紅葉を愛でながら、美食も楽しめちゃうニセコへの秋旅を、彼女と計画してみてはいかが?
●メリメロ‐ユキノコエ‐
住所:北海道虻田郡倶知安町字山田181-55 雪ニセコ1F
※10月1日より、北海道虻田郡俱知安町ニセコひらふ1条2-6-9 雪ニセコ1F
営業時間:朝食7:00~10:00(9:30LO)、ランチ11:30~15:00(14:30LO)、カフェ11:30~16:00、ディナー17:00~22:00(20:30LO)
※~2022年10月末まで。以降は変更あり
無休
※2022年11月中旬~11月末までは休業予定
TEL:0136-55-7884
URL:https://setsuniseko.com/ja/dining/meli-melo
※サービス料なし
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ライフスタイルジャーナリスト
美酒と美食はもちろん、ホテル、ビューティー、インテリアなどライフスタイル全般を得意とする。現在はラグジュアリーメディア、ビジネス誌、ホテル専門誌など幅広い媒体に寄稿。美味しいもの探求家でもあり、日々のシャンパーニュは欠かせない。