ニットでもフェード感を楽しめる〈アウール〉の技ありタートル!
単色のニットに物足りなさを感じるからといって、派手柄に手を出すのはハードルが高い。そんなジレンマを打ち破ってくれるニットを〈アウール〉が作ってくれた。絶妙なフェード感を表現したニュアンスカラーで、こなれたニット姿も朝飯前!?
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AOURE
穿きはじめのソリッドな色合いでもなく、かといってガッツリ色落ちした状態でもなく、ほんのり少し色落ちしはじめたくらいのデニムには独特の魅力がある。ちょっとだけフェード感が出てきたときのあの表情は、粗野な感じでもなく、きれいすぎでもない見え方で、着こなしをこなれた感じに見せたいときに、めちゃくちゃいい仕事をしてくれるのだ。で、そんな絶妙なフェード感をニットでも楽しめるということをご存知だろうか。それが、〈アウール〉の“ネーヴェ”シリーズにお目見えしたタートルネックニット。
イタリア語で雪を意味するシリーズにラインナップされたニットだけあって、上質なエクストラファインメリノの編み地が、雪のようにほんのり白浮きした表情に仕上がっているのが特徴。これは、染色時の浸透度の差を利用して染める“スノー加工”を駆使したもので、洗いではなく染色による加工なので、生地を傷めすぎることなくフェード感を出すことができる。あえて糸を芯まで染めないことで霜降りのような独特の見え方を演出しているのも特徴だ。
加えて、仕立てにもひと手間かけた工夫を採用。メインではミドルゲージの天竺編みを採用しつつ、脇まわりをハイゲージの天竺編みにすることで、フェード感の出方に変化をつけているのだ。また、リブなどのつぎめに出る溝によってもその色合いがより複雑になり、単色ニットでありながらこれ1枚でも絵になるコーデを作れるほど豊かな表情だ。
そんな味わい深さがある一方で、生地自体にはシルクのような光沢もあり、なめらかな風合いからは上品さも感じられる。脇がもたつかないよう袖付け位置などにもこだわっているので、大人が納得してコートに合わせられるのも嬉しい。唯一の難点をあげるとすれば、魅力的な色合いの選択肢が多すぎて迷ってしまうことかも⁉
スノー加工を駆使した天竺編みのボディは、近くで見たときに表情のある色加減が絶妙。コートの中でもたつかないように身幅をすっきりさせ、ネックもほどよいボリューム感となっている。イエロー、ブラウン、ブラック、ブルー、チャコールの5色から選べる。各2万4200円(以上アウール/アウール 阪急メンズ大阪)
●アウール 阪急メンズ大阪
TEL:06-6313-9889
雑誌『Safari』1月号 P234掲載
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photo : Mika Miyamoto text : Takumi Endo