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CULTURE カルチャー

2018.12.28


『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』『それだけが、僕の世界』

世界的デザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドのドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』と、イ・ビョンホンが不器用な男を演じる感動作『それだけが、僕の世界』をピックアップ!

物語で選ぶ編
『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』

ムネアツなポイントは? “信念を曲げない生き方!”



77歳ながら、現役バリバリの世界的デザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッド。本作は、そのエネルギーの源や、まっすぐな生き方を追ったドキュメンタリー映画だ。

2016年、ロンドン・ファッション・ウィークの秋冬ショー。その直前の準備で忙しいヴィヴィアン・ウエストウッドとそのスタッフの姿からはじまる。そしてヴィヴィアンのこれまでの人生が語られていく。11歳ですでに自分の服をデザインしはじめた彼女は、実は一度は教師の職にも。そして初めての結婚と出産、離婚を経験。セックス・ピストルズの仕掛け人、マルコム・マクラーレンと再婚し次男ももうけた。さらに、25歳年下の3人めのパートナーとの出会い……などなど、波乱万丈のプライベートが映し出されていくのだ。これらは、すべて革新的デザインのセンスが生まれた背景。ヴィヴィアンの根幹が赤裸々に明かされていく。

デザイナーとして大成功を収めた後、別れたマルコムの嫌がらせなどもあってドン底に突き落とされてしまう。でも、ココで終わらないのがヴィヴィアン。ほぼ資産がなくなっても、そこから立ち上がるヴィヴィアンのたくましさがすごいのだ! 信念だけは決して曲げず、自分の意に沿わないデザインを世に出すことは絶対にしない。世界各国にブランドを広げながらも“量より質”というポリシーを貫く様子は、素直にかっこよく、男とか女とか関係なく惚れぼれするはず。

パンクとか、反骨とか、そういったイメージが先行するヴィヴィアンだが、地球環境問題に真剣に取り組む日常も記録され、仕事人として、いや人間として真っ当な生き方に敬服してしまう。人生に迷ったときに、背中を押してくれる、まさに最強のドキュメンタリーだ。
 

 



『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』
監督/ローナ・タッカー 出演/ヴィヴィアン・ウエストウッド 配給/KADOKAWA
2018年/イギリス/上映時間84分

12月28日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
©Dogwoof
 

 
セレブで選ぶ編
『それだけが、僕の世界』

ムネアツなポイントは?“不器用なイ・ビョンホンに思わず泣き笑い!”



イ・ビョンホンといえば、『甘い人生』に代表されるようなノワールな世界に生きるキャラクターを演じることが多い。韓国映画界の中でも絶大なる存在感を持ち、男の中の男を演じさせたら右に出る者はいない、今や世界的スターだ。そんな男が、今作では“不器用な男”を演じる。こんなイ・ビョンホンというのも実に味わい深くて魅力的だ。

かつてプロボクサーとして活躍したジョハは、40歳も過ぎ、今や定職も住む場所もない生活を送っていた。ある日、17年前に生き別れた母親と偶然に再会。そして、存在さえ知らなかったサヴァン症候群(日本でも山﨑賢人主演のドラマ『グッド・ドクター』で多く知られるようになった)の弟ジンテと一緒に暮らすことになる。天才的なピアノの才能を持つジンテをコンクールに出したい母親は、コンクールの賞金を餌に、その面倒をジョハに頼むのだが……。

本作でイ・ビョンホンが演じるジョハは、これまでのスマートな役柄とは違い不器用なキャラ。オーラもなければ、外見も前髪ぱっつん。なんともかっこ悪い男なのだ。けれども、その分人間味が溢れていて、コミカルな場面も多い。公道で用を足してしまう弟に手を焼くイ・ビョンホンなんて、この作品でしか観られないレアシーンだろう。もちろんそれだけでなく、クライマックスには心動かす感動シーンも用意。これまでとは違うイ・ビョンホンに、「こんな役もデキるんだ」と拍手を送りたくなる1作なのは間違いない。
 

 



『それだけが、僕の世界』
監督・脚本/チェ・ソンヒョン 出演/イ・ビョンホン、ユン・ヨジョン、パク・ジョンミン、ハン・ジミン 配給/ツイン
2018年/韓国/上映時間120分

12月28日(金)より、TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
©2018 CJ E&M CORPORATION, JK Film ALL RIGHTS RESERVED.


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