スベリル・グドナソン:「半年をかけて特訓し、アスリートとしての生活を送ったよ」
今、断然ホットなセレブは、寒い国から来た、この39歳。
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スウェーデンに生まれアイスランドに育ったスベリル・グドナソンは、1996年からスウェーデンのテレビや映画で活躍してきたベテラン。ハリウッドではこれまでほとんど知られていなかったが、昨年のトロント映画祭のオープニングを飾った『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』で、シャイア・ラブーフを相手にタイトルのビヨン・ボルグを演じ、大注目されることに。そして次はなんと、『ドラゴン・タトゥーの女』シリーズ最新作『蜘蛛の巣を払う女』で、ミカエル役に抜擢されたのだ。デビッド・フィンチャーが監督した映画でダニエル・クレイグが演じた役である。
『蜘蛛の巣を払う女』の公開はまだ先だが、『ボルグ/マッケンロー〜』は、8月31日(金)に劇場公開になる。映画は、1980年のウィンブルドン決勝戦を中心に、2人の選手の過去を語っていくもの。テニスもそれまでほとんどやったことがなかった彼は、相当なトレーニングを積んで挑んでいる。
ースウェーデン人のあなたにとって、ボルグを演じるというのは、どんな意味があったのでしょうか?
すごいことだよ。ボルグはスウェーデンで史上最高のアスリートなんだから。スウェーデンで有名人といえば、ボルグ、ローマ法王、マイケル・ジャクソンだ(笑)。それくらいの人。
ーテニスをやったことはあまりなかったのだとか?
そう、テニスはほとんど見ないし、自分でやることもなかった。この映画に出演が決まってからは、半年をかけて特訓し、アスリートとしての生活を送ったよ。シャイアとも一緒に試合のシーンの動きを練習した。彼は自分のアートのプロジェクトをやっていたせいで、あまり練習の時間が取れなかったのが不満だったようだけれどね。
ー試合のシーンではCGも使っているのですか?
ボールはCGだよ。僕らは、ダンスの振り付けを覚えるみたいに、試合のときのふたりの動きを完全にマスターし、ボールは後で付け足されたんだ。
ーマッケンローは感情をぶちまける男で、ボルグはその反対。そのマッケンロー役にシャイアとは、なんともぴったりのキャスティングですよね。
2人はまさに氷と炎。だけど、2人とも絶対に勝ちたいと思っているんだ。そこが共通しているし、その意味ではお互いを一番理解できた存在でもある。そこが面白いのさ。シャイアとの仕事は楽しかったよ。彼は撮影中、僕に、自分よりよいホテルに泊まるべきだと言ったりしたんだ。「ボルグはいつだって最高のホテルに泊まっていたんだから」ってね(笑)。
<プロフィール>
スベリル・グドナソン:1978年生まれ。スウェーデン出身。18歳のころに、テレビドラマでデビュー。国内の映画やテレビドラマに数多く出演している人気俳優。2013年に映画『ストックホルムでワルツを』に出演。2019年公開予定の『蜘蛛の巣を払う女』ではどのような演技を披露するのか、期待されている。
最新作はこちらの『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』
絶対王者ビヨン・ボルグと天才マッケンローが激突した1980年ウィンブルドン決勝の戦いを映画化。対照的なふたりのキャラクターや重圧に苦しむ様など、決勝の舞台に立つまでの様子が丁寧に描かれている。さらに、ボルグを演じるグドナソンの美しさにも注目。ボルグ自体もかっこよかったが、長髪をなびかせるグドナソンの立ち居振る舞いには目を奪われるほど。劇中では、当時のファッションなども再現。実にお洒落なので、こちらも楽しみにしてほしい。8月31日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国順次ロードショー。