スープラの人気はアメリカでも! 〈トヨタ〉GRスープラ
「普段、国産モデルは守備範囲外なんだけど」な〜んて人も、「スポーツカーならなんでも大好き!」な人も、また「昔、子供の頃の憧れだったなぁ」なんて人も。このクルマだけにはきっと、なにかしらの求心力を感じているに違いない。〈トヨタ〉GRスープラだ。
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「普段、国産モデルは守備範囲外なんだけど」な〜んて人も、「スポーツカーならなんでも大好き!」な人も、また「昔、子供の頃の憧れだったなぁ」なんて人も。このクルマだけにはきっと、なにかしらの求心力を感じているに違いない。〈トヨタ〉GRスープラだ。
このご時世にあえてスパルタンでスタイリッシュなスポーツカー復活させる、その心意気に惹かれている人もいるかもしれない。スープラの頭に付いた“GR”とは、“Gazoo Racing”のイニシアルで、これは〈トヨタ〉が参戦するすべてのモータースポーツ活動に使用されているモノ。つまり、GRスープラはWEC世界耐久選手権や、WRC世界ラリー選手権に通ずる、“モタスポ直系”スポーツカーってことでもある。
で、実はこの盛り上がり、日本国内のみにとどまらない。すでに参戦を開始し、何度も表彰台を獲得しているシリーズがあるって、知ってました? それがなんと、アメリカンモータースポーツの最高峰“NASCAR(通称ナスカー)”なのだ。
最上位カテゴリーであるカップカーシリーズ、ピックアップトラックが爆走するトラックカーシリーズなど、NASCARにはいくつかのカテゴリーがあるのだけど、カップカーシリーズと同週開催されて人気を誇る“エクスフィニティシリーズ”に参戦しているのが、まさに我らがGRスープラ。いまや参戦チームの半数ほど(!)がスープラユーザーとなり、アツ〜いバトルを繰り広げている。
そして、そんなエクスフィニティシリーズに、日本人チームが参戦しているのをご存知だろうか? 自身もインディやNASCARに参戦していた元レーシングドライバー服部茂章がチームオーナーを務める“HRE”(Hattori Racing Enterprise)がそれ。2008年に設立され、アメリカの頂点に挑戦すること11年。2018年にはなんと、トラッカーシリーズで見事シリーズタイトルを獲得し、満を持してエクスフィニティシリーズにも、今年から参戦を果たしている。
そのHREが参戦する、夏のデイトナサーキットに取材が叶ったのだが、北米大陸のほぼ端に位置するデイトナビーチは気温40度、湿度90%越えの超過酷なシチュエーション。そんな中、まさに「アメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人のためのレース」といわれるNASCARをひと目見ようと集まったファンの熱気は、気温も湿度も吹き飛ばすほどのもの! まるでお祭り騒ぎの大キャンプ大会なのだ。
しかし、だからこそHREが参戦をはじめたころ、逆風も強かったのだという。レストランでの食事中に、客や店にあからさまに嫌がらせを受けたこともあるのだとか。しかし、いまやHREのピットは大人気。写真を撮ろうと訪れるファンは国籍を越えて多岐にわたる。そんな観客にインタビューをしてみると、「スープラ超カッケー!」「大好きなクルマだよ」「これぞアメリカンだね!」的な、好意的な意見が大多数。そう、アメリカでも“Supra is Back”は共通言語ってワケ!
2019年はテストとしてスポット参戦にとどまったHREのスープラだけど、なんと2020年にはシリーズフル参戦も決定しているとか! 遠くアメリカの地で戦うGRスープラとHREに、アツ〜い応援を送ってほしい。
★DATA〈トヨタ〉GRスープラRZ
●全長×全幅×全高:4380×1865×1290mm
●車両重量:1520kg
●ホイールベース:2470mm
●エンジン:3ℓ直列6気筒ツインスクロールターボ
●最高出力:250kW(340PS)/5000rpm
●最大トルク:500Nm(51.0kgm)/1600~4500rpm
●トランスミッション:8速スポーツAT
●駆動方式:後輪駆動
●税込み価格:690万円
●トヨタ自動車 お客様相談センター
TEL:0800-700-7700