元日本代表・槙野智章氏が思い描く、サッカー界の未来図
今年、17年間におよぶプロサッカー選手生活にピリオドを打ち、新たなスタートラインに立った元サッカー日本代表の槙野智章氏。日本のサッカーをさらに盛り上げていきたい、サッカー文化を地域に根づかせたいという夢を見据え、未来のために行動し続ける槙野氏。彼は果たしてサッカー界にどんな未来図を描いているのだろうか。今回は、そんな槙野氏がプリウスの走りを楽しみながら向かった、南房総のリゾートホテルでの束の間の休日に同行し、話を聞いた。
- TAGS:
- Cars
元サッカー日本代表
槙野智章
1987年、広島県生まれ。サンフレッチェ広島ジュニアユースを経て、2006年にトップチーム昇格。ドイツ挑戦を経て加入した浦和レッズで、ペトロヴィッチ監督の愛弟子としてチームを牽引。2021年にヴィッセル神戸に完全移籍。日本代表では、2018年のW杯ロシア大会などで活躍。現役引退後は、品川CCのテクニカルアドバイザーとしてチームの指導に携わりつつ、セカンドチームの監督として指揮も執っている。
■すべてはサッカー界の未来のために
「日本のサッカーを盛り上げる」、そして「夢は日本代表の監督になって、“槙野ジャパン”を実現させること」。そんな壮大な夢を実現するために走り続けている槙野氏。指導者としてのキャリアを歩むべく、S級ライセンスの過去最短での取得を目指す一方、サッカーを通じてYouTubeや自身のSNSで様々なことを発信するなど、サッカーの未来のための活動に力を入れている。槙野氏は未来に向かって、どんな道筋を思い描いているのだろうか。
「日本サッカーは、50年以内に世界一になるという目標を掲げています。そうした目標のもとで選手たちが世界に出ていくなどして環境を変えながら頑張っているわけですが、その一方で、新しい指導者、若い指導者というのが出てきてないのが現状です。僕自身としては、自分がその第一歩になりたい。Jリーグのトップレベルのチームの中でも現役引退してから30代で監督に帰ってきた選手というのはいないので、若い指導者でかつ経験を持った監督になって、まずは新しい監督像というものを日本のサッカー界に示したいと思っています。僕のような世代の監督がどんどん関っていくことで日本のサッカーがさらに強くなるのはもちろんですが、そうすることによってサッカーに対する関心や価値が高まることも重要だと思っています。日本代表やJリーグの価値が上がれば、サッカーをやりたいと思う子供たちが今まで以上に増える。そうすれば日本のサッカーの裾野が広がるし、層が厚くなることが日本のサッカーの強さを底上げしていくことにも繋がっていく。それが、僕が思い描いている未来像です」
サッカーと地域の関わり方に対する未来像も、槙野氏らしくスケールが大きい。
「監督として自分がやってみたいことのひとつが、街全体を起こして、サッカー文化をその街に根づかせること。監督としてチームを強くしたり、選手たちを磨き上げるという本業のところはもちろん重要ですが、経営面のところでも携わっていきたいというのが大きな願望です。そういったスタイルは日本では珍しいことですが、ヨーロッパなどでは監督業とか経営を一緒にやられている方も多数います。僕が思い描いているのは、ヨーロッパのようにサッカーの試合がある週末は、街から人が消えてしまうようにすること。みんなが“あの選手を見たい!”、“このチームのサッカーを見たい!”と言って、スタジアムにつめかけてくれるような文化を作りたいんです。街全体にサッカーが根づき、注目を浴びるようになれば、試合を見るために人が集まる街にもなる。そうすることによって街や商店街に人の流れが生まれ、経済的にもいい影響が生まれていくはずです。そのためにいろんな仕掛けをしていくことも、日本サッカーの未来にも繋がっていくことだと思っています」
■槙野流リフレッシュ時間/BOTANICAL POOL CLUB(ボタニカル プール クラブ)
そんな槙野氏が今回、プリウスに乗って向かったのは、千葉県の内房にある“ボタニカル プール クラブ”。小高い丘から美しい海を見下ろす屋外温水プールに加え、300種以上の植物をオールシーズン楽しめる隠れ家リゾートのようなホテルだ。
植物に囲まれながらゆったり過ごす時間は、常に精力的に活動する槙野氏にとっては、リラックスできる貴重な時間でもある。
「サッカーから離れてリフレッシュする時間は、結果的に仕事に対するいい刺激にもなるので、意識的に作るようにしています。ゴルフをすることもそのひとつだったりしますが、このリゾートホテルのような非日常的な空間で過ごすことも、常に忙しく動いているライフスタイルの中ではリラックスするために大切なことだと思います。普段は人と会うだけでなくひとりでいるときも、パソコンと向き合ったりしてしまいがち。そうした中で、あえてなにもしないで止まってみることには意味があると思いますし、こういった場所に来てよかったなって、思えることのひとつでもありますね」
■プリウス試乗体験
今回、初めてプリウスに乗ったという槙野氏。東京から千葉・南房総までの、決して長くはない道のりと時間。その中で触れたプリウスには、想像以上の進化が感じられたようだ。
「今日はじめてプリウスのPHEVモデルに乗らせていただいて、まず直感的に乗り心地のよさや運転のしやすさに驚きました。電気を動力源にするクルマには乗ったことがあるのですが、想像以上の快適さでした。走り出したときもしっかり加速してくれる一方、すごく静かなのでゆったり運転を楽しめました。デザインについては、僕が知っていたかつてのプリウスのイメージからいい意味で変わっていて、スポーティで近未来的なイメージに進化している印象を受けましたね。性能面もそうですが、限界を作らず進化し続けるスタイルに、自分と重なり合う部分を感じます。僕が目指しているのは、未来のサッカーに貢献できる、今までにない新しい監督像。前例がないものなので自分で道を切り開きながら、進化していかなくてはならない。プリウスも先駆的な存在として道を切り開いてから、存在としてもクルマとしても進化し続けている。僕自身もこれからアップデイトし続けていかなくていないので、いい刺激をもらうことができました」
■進化をし続けることが未来へと繋がる
今回のプリウスとの束の間の出会いを通し、槙野氏はその進化に刺激されるとともに、プリウスに共感する部分も多々あったようだ。
「新しいアイデアを得るためには、他のスポーツやビジネスの世界と接したときの体験がヒントになることが多い」とも語る槙野氏。常にサッカー界の未来について模索している彼が、束の間の休日、非日常的な空間で過ごし、プリウスに乗ることで感じたことはなんだったのだろうか? 「自分で道を切り開きながら、限界を決めずに常に進化すること。これは、きっと僕とプリウスに共通することだと思うんですよ。たとえば僕の場合なら、それが30代で監督に戻ってきて、新しい監督像を日本のサッカー界に示すことがひとつだし、これがゆくゆくはサッカーのため、社会のためになるんじゃないかと。そして今回のような新鮮な体験が、さらにその先の一歩に繋がるヒントになると思います」。今回の出会いは、もしかしたら“槙野劇場第二章”に、また違った未来を生み出すことになるのかもしれない。
■車種名:プリウス Uプリウス Z(プラグインハイブリッド車・2WD)。ボディカラーはマスタード〈5C5〉。オプション装着車
■URL:https://toyota.jp/prius/
●BOTANICAL POOL CLUB
住所: 千葉県安房郡鋸南町下佐久間1510-2
TEL: 0470-29-3425
公式サイト:https://botanicalpoolclub.com