突如発表された“ヤバイヤツ”! 〈トヨタ〉GRカローラ モリゾウエディション
突如発表された“ヤバイヤツ”。“クルマニア”のみなさんならすでにご存知かと思う。そう、革新的なスポーツモデルばかりを連発する〈トヨタ〉のGRブランドから、また新たな一手が発表されたのだ。それがGRカローラ モリゾウエディション。
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すでにGRカローラ RZの存在は世界に向けて発表されているのだが、スポーツコンパクト大好きのアメリカや、生粋のスポーツカー文化を誇るヨーロッパでも「300馬力超えのカローラ⁉」と、ネット上でもザワつきを見せている。
そんな中、報道陣にお披露目されたのは、トヨタ自動車の社長・豊田章男氏のドライバーネームである“モリゾウ”の名前が冠されたコチラだ。
ベースとなるのは、カローラのラインナップの中でも最も運動性能に優れていると個人的にも注目していたカローラスポーツ。しかし、目の前にしたGRカローラは、オーバーフェンダーがかなり印象的な“ベツモノ”だった。
マットグレーが美しい外板塗装に、ピアノブラックの大口マトリックスグリル。新世代カローラの鋭いライトがワイドさを引き立てる。ワシッと地を掴むような前後フェンダーはマッチョそのもの。そして複雑な空力パーツ。まさにカローラの概念を超えるイメージで、めちゃくちゃかっこいい。それに1.6ℓ3気筒ターボエンジンは304ps/ 400Nm! そりゃ海外もザワつきますって。400Nmのカローラ、しかも1.6ℓでそれを出すなんて、想像を絶するのだから。
さらに軽量化のためにリアシートを取っ払い、2シーターに。実に〈トヨタ〉らしからぬサプライズの連続だ。
しかし、スゴイのは見た目だけじゃない。走りこそホンモノなのだとか。レーシングドライバー小林可夢偉選手の「水素エンジンでレーシングカーを作ったら面白いんじゃないですか」のアイディアに即、豊田章男氏が反応。スーパー耐久というレースに参戦することを決めたのが、昨年2021年のこと。そのベースカーに選ばれたのがカローラスポーツだった。
そして、今回の市販モデルGRカローラには、この1年間に及ぶ実践でのフィードバックが余すところなく注ぎ込まれている。
空力パーツは実際にトップレーシングドライバーがテストをして吟味。少しでも空力が悪くなる、もしくはバランスが悪くなると感じたら即、その場で改善という“アジャイル開発”が行われてきたという。
たとえばフロントフェンダー横の空力パーツだが、初期モデルで採用した形状で富士スピードウェイを走ると、全開走行域、つまり200km/h越えのストレートエンドで、ボディがブルブルと震えるような挙動を感じたのだそうだ。その場ですぐ再現&解決。いやはや、今のスポーツカー開発はスゴイ。
試乗はまだ先だが、走りは同じGRカローラでも、ロードモデル最上級のRZ、そしてスパルタンなサーキットモデル“モリゾウエディション”でも明確に差をつけたという。また“クルマニア”を奮い立たせるクルマが出てきてしまった。
★DATA 〈トヨタ〉GRカローラ モリゾウエディション
●全長×全幅×全高:4410×1850×1475mm
●車両重量:1440kg
●ホイールベース:2640mm
●エンジン:1.6ℓ直列3気筒インタークーラー付きターボ
●最高出力:224kW(304PS)/6500rpm
●最大トルク:400Nm(40.8kgm)/3250~4600rpm
●トランスミッション:6速マニュアル
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:未公表
●トヨタ自動車 お客様相談センター
TEL:0800-700-7700
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