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2022.11.26


3つ星シェフ小林圭さんは、なぜ〈オーデマ ピゲ〉に一目置くのか?

〈レストラン・KEI〉のオーナーシェフとして、フランス版ミシュランガイド最高の栄誉である3つ星を、アジア人シェフとしてはじめて2020年に獲得した小林圭さん。以降3年連続で3つ星を獲り続けている。渡仏して24年以上にわたってガストロノミーを探求してきた一流シェフである一方、機械式時計をこよなく愛する人物としても知られている。その中でも特に思い入れが強く、愛着を持って身にまとっているのが〈オーデマ ピゲ〉だという。果たして何によって魅了され、何を感じながらまとっているのか。一流を知るシェフと一流を体現する腕時計の素敵な関係を、垣間見させてもらった。

3つ星シェフ小林圭さんは、なぜ〈オーデマ ピゲ〉に一目置くのか?
3つ星シェフ小林圭さんは、なぜ〈オーデマ ピゲ〉に一目置くのか?現在、3本の〈オーデマ ピゲ〉を所有する小林さんだが、何に心惹かれるのだろうか。

「私が常に思い描いていることのひとつに、クラシックな料理を作れる料理人になりたいという思いがあります。クラシックな料理というものには2つ意味があると思うのですが、ひとつは昔ながらの料理を忠実に受け継ぐもの。そしてもうひとつは、センセーショナルなものをクラシックなものに持っていけた料理のこと。後者ができる料理人は世界でも数えるほどしかいないと思いますが、私がなりたいのはまさにそうした意味でのクラシックができる料理人なんです。翻って時計の世界においては、300年以上の歴史を持つブランドがいくつもあります。そうした中で〈オーデマ ピゲ〉の“ロイヤル オーク”は、50年ほどの歴史にも関わらず、もうクラシックと呼ばれているわけです。この驚くべき早さというのは本当に凄いと思うと同時に、そうした料理人でありたいと願う自分を鼓舞してくれる存在でもあるんです」

3つ星シェフ小林圭さんは、なぜ〈オーデマ ピゲ〉に一目置くのか?3つ星シェフ小林圭さんは、なぜ〈オーデマ ピゲ〉に一目置くのか?「さらに、もうひとつ付け加えると、いまや世界三大時計ブランドと呼ばれる老舗となった〈オーデマ ピゲ〉ですが、それでも常に革新し続けていることにも惹かれます。クラシックを重んじながら進化し続けるというスタンスは、料理人である自分も同じですね。ですから、〈オーデマ ピゲ〉の時計を身につけていると、時計に負けたくないという気持ちにもなりますし、競争しているような気分にされてくれる部分もあるかと思っています」

3つ星シェフ小林圭さんは、なぜ〈オーデマ ピゲ〉に一目置くのか?小林さんが所有する3本の〈オーデマ ピゲ〉。右:バーガンディカラーが熟成したワインを想起させる“CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ” 中:ロイヤル オーク50周年を記念して発表された“ロイヤル オーク ジャンボ エクストラ シン”。キャリバー7121を搭載した39㎜径モデルで、小林さんのものは18Kピンクゴールド。裏側からは50の数字を象った特別な自動巻きローターが見える 左:2つのテンプとヒゲゼンマイを同軸上にセットする、特許取得のデュアルバランスを採用した“ロイヤル オーク ダブルバランスホイール オープンワーク”。美しいムーブメントに惹かれる1本

3つ星シェフ小林圭さんは、なぜ〈オーデマ ピゲ〉に一目置くのか?3つ星シェフ小林圭さんは、なぜ〈オーデマ ピゲ〉に一目置くのか?そんな小林さんが最初に手にした〈オーデマ ピゲ〉というのが、“ロイヤル オーク ジャンボ エクストラ シン”。今回小林さんにお持ちいただいたのは、1972年に誕生した初代ロイヤル オークのデザインを忠実に再現し、2022年に50周年記念としてリリースされたモデルだ。

「高級機械式時計のブランドがステンレススチールでスポーツウォッチを作ったということは、このモデルが誕生した当時としては非常に革新的なこと。その革新性に強く惹かれ、手にしたのがこのモデルでした。〈オーデマ ピゲ〉というブランドが、それまで築き上げてきものを切り捨てないまでも、いったん整理して新しいコンセプトを打ち出していくことは想像を絶するくらい勇気がいることだと思うんです。そのうえでさらに新しいジャンルを作ってしまったことに対し、この時計を身につけるたびに料理人として刺激を受けています。また、ブランドが打ち出した“新しい未来のための1本”というコンセプトに現在の自分が欲している言葉と符合するものがあり、大きなモチベーションをもらっています」

3つ星シェフ小林圭さんは、なぜ〈オーデマ ピゲ〉に一目置くのか?もうひとつ、愛着のある時計だと教えてくれたのが、“CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ”。ホワイトゴールドケースに対し、深みのあるワインレッドカラーのダイヤルとラバー加工が施されたストラップがよく映えるこの時計は、まずそのモデル名に秘められたコンセプトに心惹かれたという。

「“11.59”という数字は日付が変わる直前の時間、新しい1日がはじまる直前の時を意味していると聞きました。とても素敵なコンセプトのネーミングであり、時の重みも感じられるものでもあります。1分1秒を大切に過ごすことで、前に進んでいくことができる。そういったメッセージのようなものを感じます。レストランにおいては料理に使う素材は日ごとに違い、空間の雰囲気もその一瞬しかないものとして移り変わっていく。そうした時の積み重ねの中でこそ、最高を追い求め感動をシェアできる場が作り出されるのだと私は考えているんです」

さらに、この時計に関しては、ワインを思わせる配色にも食指が動いたようだ。

「この美しい文字盤の色合いは、見方によってこのワインはどれだけ熟成が進んでいるかというイメージを掻き立ててくれます。熟成されたワインの色合いが美しい宝石のようなものだとすれば、この時計の文字盤の色合いもまさに宝石のように美しい。このくらいになってきたらいい熟成だよ、って教えてくれているような気もしています」

そんなふうに〈オーデマ ピゲ〉の腕時計と響き合っている小林さん。そして彼がオーナーシェフを務める〈レストラン KEI〉は、3つ星獲得後、パリでも有数の予約が取れない店となった。しかし、見据える目的地は、まだまだ先にあるようだ。

「3つ星は、スタートラインだと思っています。3つ星を獲るということは、よい食材が手に入りやすくなり、世界中からお客さんや優秀なスタッフが来てくれるようになることを意味するのですが、私が興味をそそられるのは、ここからどこまで進化していけるのかということ。もっともっといろいろな食材に触れたいし、多くのスタッフと仕事をしてみたい。フランス料理において私が理解しているのは、多分多くて30%くらい。あと70%はまだ知らないわけですから、もっともっと深く理解を深めていきたいという探究心もあります。私の店の歴史はまだ11年ですが、料理におけるクラシックを大切にしながら進化し革新を続け、〈オーデマ ピゲ〉が本当の意味で似合うシェフになりたいですね。」

PROFILE
〈レストラン KEI〉
オーナーシェフ 小林 圭
1977年、長野県生まれ。15歳でフランス料理界に入り、1999年に渡仏。南仏などのレストランで経験を積み、パリの〈アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ〉を経て、巨匠ジェラール・ベッソンからパリのレストランを引き継ぐ形で2011年に〈レストラン KEI〉をオープン。その翌年、ミシュランガイドフランス版で1つ星を獲得。2020年にアジア人として初となる3つ星を獲得後、3年連続で3つ星を獲り続けている。2022年からアジア人シェフとしては唯一となる〈オーデマ ピゲ〉のアンバサダーに就任。

 
Information

●オーデマ ピゲ ジャパン
TEL:03-6830-0000
URL:https://www.audemarspiguet.com/ja

写真=丸益功紀 文=遠藤 匠
photo:koki Marueki(BOIL) text:Takumi Endo
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