黒木メイサさんによく似合う〈マクラーレン〉アルトゥーラ スパイダー。
引き込まれるのは“静かなる贅沢”感と品のよさ。
ドライバーズシートからの蠱惑的な視線は、自由で開放感にあふれた未知のドライブへと挑発する。黒木メイサ。凛とした姿からは大人の女性のしなやかさが伝わり、〈マクラーレン〉の内なる先進テクノロジーと呼応する。そのケミストリーが紡ぎ出す新たなラグジュアリーとは。
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Tokyo Cyanと名づけられたブルーの“アルトゥーラ スパイダー”を前に、改めてスピードのカタチについて思いを巡らせた。
かつては威圧的ともいえる猛々しさや切り裂く刃のような造形がスピードを象徴した。だがこのクルマから伝わるのは、それらとは異なるしなやかさであり、有機的なフォルムはもし風を可視化したらこんなデザインになるのかもしれないと思わせたのだった。
そんな空想が浮んだのも傍らに黒木メイサという存在があったからだろう。クルマへの第一印象をこう語る。
「格好よさと上品さをスタイルから感じました。私にとってクルマの個人的なポイントは後ろ姿にあって、“アルトゥーラ スパイダー”は本当にタイプですね。柔らかな丸みがあり、そこに力強さも両立する。これまでクルマを選ぶときも、いいなと思っても後ろ姿で購入をやめたことがあるんですよ」と笑う。
スーパースポーツの内に秘めた圧倒的なパワーは、静粛性や環境保全にも対応した最新のハイブリッドであることを伝えるとその瞳を輝かせた。
「今沖縄の世界遺産、中城城跡で開催されているナイトウォークのイベント、LIMISAのアンバサダーをしています。私自身、沖縄から離れて気づくよさや案外知らなかったことも多くて。自然環境もそのひとつ。身近な、1番近くにあるものをより大切にしていけたらいいかなと思います」
現在〈マクラーレン〉が打ち出すテックラグジュアリーのコンセプトは、先端技術によって支えられる唯一無二の存在をラグジュアリーと位置づける。それは豪華さやステイタスとは異なる、新たな価値観の提案でもある。黒木さんにとってラグジュアリーとは?
「難しいですね(笑)。でも豊かさって単にお金があるということではなく、豊かな経験がその人らしさを育み、その人だけのラグジュアリーを作っていくのではないでしょうか。私も自分らしくありたいと常々考えます。もともと4姉妹の末っ子で、15歳で上京してからも常に自分が若いポジションだったので、当時は先輩や周囲の様子を多分すごく窺っていたと思います。でも年齢や経験を重ねてきて、物事や仕事への向き合い方も変わり、これまで学んできた多くのことからこの先どういうふうに自分のスタイルを確立していくかを考えています」
きっとそれはずっとやっていくのでしょうね、と微笑みながらも断言する。
「自分らしく芯を持って主張できる、そういう人になりたいと思います。そして様々な物事に対して、常に柔軟でありたい。柔軟でありながらブレない、が目指す理想の自分らしさです」
クルマはそんな自身を見つめる究極の空間であり、運転することで好奇心はさらに広がっていくという。“アルトゥーラ スパイダー”で走るとしたら?と訊ねると、ハワイのフリーウェイです!と即答した。やはり彼女には風が似合う。
McLaren Artura Spider
●ボディサイズ:全長×全幅×全高=4539×2080×1193㎜
●ホイールベース:2640㎜
●車両重量:1457kg
●駆動方式:縦置きミッドシップ・後輪駆動
●エンジン:2993ccツインターボ、V6
●最高速度:330㎞
●価格:3650万円~
profile
黒木メイサ MEISA KUROKI
沖縄県出身。2004年に俳優・モデルとしてデビュー。以降、映画やドラマ等で活躍。現在は、ハワイと日本を拠点に活動し、2児の母でもある。今年の目標は今まで気になっていてもやってなかったことに挑戦することと語る。「自分に制限をかけていた部分もあり、どこかでそれを壊していきたいです。演じ、いかに表現するか。好奇心はつきません」
●マクラーレン・オートモーティブ
URL:https://cars.mclaren.com/jp-ja
『Urban Safari』Vol.47 P16-17掲載
ニット9万5700円、ニットパンツ14万3000円、バッグ(参考色) 35万2000円(以上マックスマーラ/マックスマーラ ジャパン)
[黒木メイサさん 写真2枚目 着用衣装]
ニットトップ 59万7300円、ニットトラウザーズ 91万5200円、バッグ54万1200円、ネックレス 14万8500円、イヤリング 10万3400円(以上ロロ・ピアーナ/ロロ・ピアーナ ジャパン)
●マックスマーラ ジャパン
TEL:0120-030-535
●ロロ・ピアーナジャパン
TEL:03-5579-5182
photo:Yoshiaki Tsutsui, styling:Tsugumi Watari hair&make-up:Ryuji Nakashima(HAPP'S) text:Mitsuru Shibata composition : Keiko Oshima