【第93回】最高の絶景を撮影するために3000m級の山へアタック!
バカンスは、いい写真を撮るためにするものだと言い切るダスティン。彼にとって写真を撮ることは、仕事でもあるが、一番の趣味でもあるため、最高の気晴らしになるんだとか。その中でも思い出深いのが、3000m級の山にアタックしたアクティブな旅。頂上付近から撮った写真は、人生最高の1枚に…
バカンスは、いい写真を撮るためにするものだと言い切るダスティン。彼にとって写真を撮ることは、仕事でもあるが、一番の趣味でもあるため、最高の気晴らしになるんだとか。その中でも思い出深いのが、3000m級の山にアタックしたアクティブな旅。頂上付近から撮った写真は、人生最高の1枚になったそう!
黒トーンでまとめた
大人のグランジスタイル
LAの注目ブランドである〈ヴィンス〉のロング丈カーデを基軸にしたグランジスタイル。ダークトーンかつクリーンな生地感のもので構成しているので、リラックスしたシルエットながらも都会的な印象に。〈オールセインツ〉のスラックスは、あえてくるぶし丈で穿くことで、足元に軽さを演出している。
Profile
〈ディータ〉クリエイティブディレクター
ダスティン・エドワード・アーノルド
1983年生まれ。幼少期はサンフランシスコで育ち、スケートボードやパンクバンドに熱中。アートセンターカレッジオブデザインを卒業後は、〈レクサス〉や〈フォルクスワーゲン〉などの大手自動車メーカーの広告制作に携わる。その後〈ディータ〉に入社し、現在は広告やカタログなどすべてのディレクションを担当している。
数多くのハリウッドセレブたちを顧客に持つロサンゼルス発のプレミアムアイウエアブランドである〈ディータ〉。今回登場してくれたダスティンは、広告や店舗のデザインなどを統括するクリエイティブディレクターを務め、カタログでは自ら撮った写真を使うほど、プロ級の腕を持つ。彼のバカンスはちょっと変わっていて、なんと美しい風景を撮ることが、最優先なんだとか。
「自分にとっての最高のバカンスは、最高の1枚を求めて旅することなんだ。美しい山々や青い海を撮るためにバカンスに行くこともあるけど、のんびりと過ごすことはなくて、いい写真を撮るために動きまわっているよ(笑)。ある程度、旅先を絞った後にグーグルマップのストリートビューで入念に下調べをするんだ。それでここならいい写真を撮れると手応えのある場所に向かうんだ」
その中でも思い出深いというのが、オーストリアとドイツの国境にあるツークシュピッツェ。ドイツ最高峰の山で2962mとかなり標高が高い。
「全日程は6泊7日。まずはチューリッヒの空港でレンタカーを借りて、自走でツークシュピッツェへ向かったんだ。現地に着くとゴンドラと徒歩で登っていくんだけど、カメラ機材があるから本当にハードで。写真を撮っているときに、なぜか野生の羊15匹くらいの群れに襲われたりもしたね(笑)。現地に泊まりこんで、いろんなシチュエーションで写真を撮ったんだけど、サンライズとともに撮ったランドスケープが最高の1枚かな。そういうものが撮れるとハードな旅でもすごい幸せな気分になるんだよ。普段から写真を撮っているけど、こういうことはバカンスじゃないとできないからね」
そのほかによかったのは、コペンハーゲンとハワイのヒロだと語る。
「コペンハーゲンは教会を中心とした美しい建物がフォトジェニックだったね。ヒロはヘリをチャーターして、火山を撮ったんだけど、荒々しい大自然を写真に収められたよ。家族で行ったけど、海を楽しんでいないのは、僕だけだね(笑)」
旅慣れ大人の必須アイテム Best3!
〈TRAVELING MUST ITEM 1〉〈ソニー〉のα6500
軽くて動画も撮れるバカンスの最高の相棒!
APS-Cミラーレス機であるα6500は、コンパクトなサイズで4K動画まで撮れる機能性が魅力。
「使っているレンズは〈カールツァイス〉。動画も手軽に撮れるのがいいね」
〈TRAVELING MUST ITEM 2〉フレグランスとデオドラント
リラックスするためのフレグランスはマスト!
ともにボディスプレーで、左はNY発ブランド〈ヒアティックパフューム〉、右は〈イソップ〉。
「ともに天然素材で作られているからいい。旅の滞在先ではルームスプレーにも」
〈TRAVELING MUST ITEM 3〉〈ディータ〉のサングラス
どんなシーンでも使える小ぶりなアビエイター
最近気に入っているのが、“スペースクラフト”というアビエイターモデル。
「バイクにも乗るから、日常的に使っている。海や山は紫外線が強いから、バカンスでも心強いんだ」
心に残るバカンス BEST3!
〈MY FAVORITE DESTINATION 1〉ツークシュピッツェ in AUSTRIA
オーストリアとドイツの国境にある3000m級の山。
「標高は高いんだけどゴンドラもあるし、暖かい季節であれば、そんなに難しいルートではないんだ。とにかく自然が美しい場所だね!」
〈MY FAVORITE DESTINATION 2〉ヒロ in USA
“ 旧きよきハワイ”が色濃く残るハワイ島最大の街。
「家族で行ったんだけど、海もきれいだし、独特な南国ムードがいいね。個人的には街よりも、まだ残る大自然がおすすめかな」
〈MY FAVORITE DESTINATION 3〉コペンハーゲン in Denmark
港町として古くから発展してきたデンマークの首都。
「北欧のパリと呼ばれるだけあって、旧い建物が多く、フォトジェニックなものばかり。霧がかかったときは本当に幻想的」
雑誌『Safari』11月号 P324・325掲載