気心の知れた仲間たちとコスプレで目一杯楽しんだラスベガス男旅!
いまやヨーロッパを代表するデニムブランドのひとつとなった〈ヌーディージーンズ〉の立ち上げメンバーであるパレがベストバカンスを紹介。ナンバーワンは、思い出すだけで笑えてくるという男だけのラスベガス旅行。お揃いのトランプ柄のスーツを着た4人の親友たちとひたすら飲みまくり、眠らない街ラスベガスを存分に楽しんだとか。
デニムで旅へ!
それがマイルール
〈ヌーディージーンズ〉の味デニムセットアップでこなれた印象に。彼のトレードマークでもあるのが、定番のスリムフィットモデルであるリーンディーンと〈トリッカーズ〉のカントリーブーツ。バカンスに行くときもパンツとブーツの組み合わせは絶対に変えないそう
Profile
〈ヌーディージーンズ〉CEO兼プレジデント
パレ・ステンバーグ
1973年生まれ。スウェーデン出身。両親の影響で、幼少期よりアメリカの音楽に興味を持つ。その後アメリカ独特のジーンズカルチャーに惹かれ、スウェーデンの〈リーバイス〉に入社。そして2001年に〈ヌーディージーンズ〉の立ち上げにパートナーとともに参加する。CEOとして全体をディレクションし、世界各国の店舗を意欲的に回る
子供の頃に憧れたジェームズ・ディーンやエルビス・プレスリー、ブルース・スプリングスティーンなどが穿いていたジーンズが、パレ・ステンバーグのファッションの原点。しかもロックやカントリーミュージックが大好きとなれば、アメリカに行きたくなるのは当然のこと。それが気心の知れた仲間たちと行くのであれば、楽しくないわけがない。年に1回は親友たちと旅に出るのがパレのルーティーン。旅先の決め方が実に面白い。
「昔からの友人5人で旅をするのが、みんなの楽しみでさ。旅先を決めるのは、1人だけ。空港での集合時間だけ指定して、主催者以外はどこに行くかを知らないんだ。それでチケットとともに、その旅のためのコスチュームを渡すんだよ(笑)。ラスベガスは自分が計画して、カジノの街だからみんなにトランプ柄のスーツを渡してね。行く先々で陽気なバンドと間違えられたよ(笑)。ラスベガスの魅力は、24時間いつでもどこでも楽しめることだね。ザ・パラッツォというカジノホテルに泊まって、そこにあるフュージョンバーにまず起きたら行く。そこでジムビームを飲むのが1日のスタートで、そこから遊び回って、夜はクラブだね。そこのバーはいつでもお客さんがいて、その質もすごく高いんだ。トランプのスーツを着た集団だからすごく話しかけられて、そのまま意気投合して、みんなで楽しめたのが最高だったよ!」2位に挙げたナッシュビルもそんな友人たちと行った男旅だ。
「この旅のコスチュームは、ナッシュビルだからもちろんカウボーイ。ここはウエスタンの街だから意外と浮かなかった(笑)。仕事でニューヨークやロサンゼルスはよく行くから、アメリカ文化が色濃い中部に行きたかったんだ。街中のどこでも大好きなカントリーミュージックが流れていて、それを聴きながら、ジムビームとジンジャーエールのカクテルを馬鹿みたいに飲んだよ。街並みも古きよき時代のアメリカが残っていて、とても美しかった。あと南部料理も最高だったよ。これまたジムビームと合うんだ(笑)」
旅慣れ大人の必須アイテム Best3!
〈TRAVELING MUST ITEM 1〉
〈ボーズ〉のヘッドフォン
快適な旅はワイヤレスでノイズキャンセリングが必須
どんちゃん騒ぎが続く友人たちとの旅行は、機内が貴重な休息の場になるので、よりリラックスするためのヘッドフォンがマスト。「ノイズキャンセリングは絶対に外せない条件」
〈TRAVELING MUST ITEM 2〉
〈レイバン〉のウェイファーラー
ずっと愛用し続けている名作をストラップカスタム!
若い頃からずっと愛用しているウェイファーラーは何度も旅先で失くしたが、その都度買い直している。「失くすのはもうコリゴリだから、ストラップを付けて、首にかけている」
〈TRAVELING MUST ITEM 3〉
レザーの財布
クレジットカードの入る小型のウォレットがベスト
基本的に旅の荷物は最低限に抑えるのがパレのこだわり。クレジットカードが入るミニマルな財布で十分だとか。「あとブラックカードのコンシェルジュサービスも旅に欠かせないね」
心に残るバカンス BEST3!
〈MY FAVORITE DESTINATION 1〉
ラスベガスin AMERICA
ギャンブルの街としても有名なネバダ州最大の都市。「基本的に24時間営業が多いから、いつでもどこでも遊べるのが一番の理由。砂漠地帯だから散策するのも◎」
〈MY FAVORITE DESTINATION 2〉
ナッシュビル in AMERICA
ミュージックシティとも呼ばれるテネシー州を代表する都市の1つ。「大好きなカントリーミュージックの聖地なんだ。歴史的な建物も多く、アメリカ好きには最高だよ」
〈MY FAVORITE DESTINATION 3〉
ミュレ in SWEDEN
スウェーデン西部にある海辺の小さな街。サマーハウスが立ち並ぶ別荘地でもある。「子供の頃から夏になるとここに来るんだ。落ち着いた田舎町だけど飲食店が充実している」
雑誌『Safari』 3月号 P198・199掲載