2019.05.13
無造作に見えて実は計算づく⁉
参考になる‟ゆるチノ“着こなし7体!
アメカジの定番ボトムといえば、デニムとベージュチノ。でも「チノパンはコンサバになりがちだから……」という理由で、デニムを愛用する人が多いかも!? 確かに細身シルエットのチノパンだと、どことなくカッチリ感があってコンサバ寄りにも見える。それが気になるのであれば、“ゆる〜い”シルエットのクラシックタイプを選んでみてはどう? これならしっかり男っぽさがあって、力の抜けたラフな雰囲気も出せるはず!
で、そんな“ゆるチノ”をよく穿いているのが、ベン・アフレックの弟で俳優のケイシー・アフレック。シンプルなカジュアルトップに”ゆるチノ”を合わせて、リラックスした独特な空気感を醸している。さらに、全体のシルエット作りもうまいから、きっとベージュチノの攻略に役立つはず。というわけで、さっそく彼の“ゆるチノ”スタイルを見ていこう。
1of7 定番のチェックシャツ合わせ
チェックシャツにベージュチノというアメカジの定番スタイルでまとめたケイシー。ご覧のとおり、チノはゆったりとしたシルエットのものを選び、裾を短めにロールアップしてこなしている。スニーカーの紐をルーズにしたり、シャツの裾のボタンを1つ開けたりと、さりげに小技を効かせて、ゆる〜い雰囲気を演出している。肩肘張らないカジュアルさがよく出ているでしょ!?
2of7 大人カラーのTシャツ合わせ
太めシルエットが男らしいベージュチノに、ボルドーカラーのTシャツを合わせたケイシーのシンプル着こなし。シックな色使いが大人っぽいだけじゃなく、”上ピタ下ユル”のシルエット作りが絶妙。どっしりとした骨太感を醸し出すのにひと役買っている。リングベルトやミリタリーベルトの端を少し垂らした着こなしは、かつて大流行したテクニック。あえて今やってみると意外に新鮮な印象に!
3of7 定番の色合わせでスッキリ
コチラのケイシーは、いつもの“ゆるチノ”にネイビーのスウェットシャツを合わせたコーデ。裾からインに着たTシャツを覗かせつつ、全体的にラフでゆったりとしたシルエットに仕上げている。ベージュとネイビーの色合わせは定番中の定番だけに、のっぺりして見えないよう工夫したいところ。彼の場合はTシャツのグレーを効かせることで、メリハリのある着こなしに見せているのがわかる。
4of7 パーカで全体にゆるめのシルエット
ゆるいシルエットのベージュチノに、これまたゆったりしたグレーのプルオーバーパーカを合わせたケイシー。淡い色同士でボンヤリしがちなところを、インのTシャツとシューズの色合わせで上手にサンドイッチして立体感を出している。全体的にゆったりしたシルエットで、かなりリラックスした雰囲気。これなら週末の海通いにもよさそうな感じでしょ?
5of7 少しシックなポロシャツ合わせ
ケイシーが得意とするボルドー×ベージュの色合わせを、ポロシャツで実践しているのがコチラ。Tシャツがポロシャツになって大人っぽさがアップしているが、かといって堅苦しい印象はなし。パンツの裾を無造作にロールアップして、あえてラフに見せているのが彼らしい。“ゆるチノ”の男っぽさが生きていて、コンサバすぎないポロシャツスタイルに仕上がっている。
6of7 今っぽい街スタイルを実践
裾をロールアップした“ゆるチノ”に、〈チャンピオン〉の定番スウェットを合わせたケイシー。ハットやシューズにアウトドア感を取り入れて、スポーティにまとめた街スタイルといえそうだ。なんてことないカジュアルだけど、シルエット作りがうまいから洒落て見える。ここでもミリタリーベルトを垂らす小技を効かせて、着こなしに動きをつけているのが見事。
7of7 シャツをタックインした個性派
ラストはシャツをタックインした個性派スタイルのケイシー。リネン素材のシャツを無造作に袖捲りして、裾をギュッとたくしこんだような着こなしだ。これが実にバランスよく決まっていて、まったく野暮ったさを感じさせないのはさすが。“ゆるチノ”の裾をロールアップして短めに見せている点や、ユニークなハット使いもアクセントになっている。それにしてもケイシーって、もしかして靴紐を結ぶのが嫌い!?
というわけで、ケイシーの“ゆるチノ”使いはおわかりいただけたかと。ゆるさと男らしさを演出できる“ゆるチノ”を取り入れてみては?
[オールセインツ]
ALLSAINTS
1万6666円(オールセインツ)
タックを施していないうえに同色ステッチですっきり顔
丈が少し短めのクロップド丈が一層気取らない雰囲気を演出。定番チノもひと癖あって新鮮だ。ゆったりしつつも、スラックスのような美シルエット。しかも、着心地もさらっとしていて快適。
[ヴィンス]
VINCE
3万5500円(ヴィンス/リエート)
レトロな印象を放つボタンフライ仕様
オリーブカラーのチノパンツ。無駄な装飾を施さず、シンプルに穿けるようデザインした。タイトすぎないストレートタイプはゆったりとしていて快適。柔らかなコットン素材を使っているから肌触りも良好。ラフなスウェットやTシャツなど様々なアメカジ調のトップと相性抜群。
[ぺぺジーンズ ロンドン]
PEPE JEANS LONDON
1万5000円(ぺぺ ジーンズ ロンドン/LTN ショールーム)
裾に向かってストンと落ちるワイドシルエット
ナチュラルな素材感と温もりのあるボタンが相まって優しげなルックス。ワーク感のあるフラップ付きポケットもポイント。リネンとコットンをブレンドしたさっぱりとした風合いで、たとえば開襟シャツと合わせれば、イマドキのゆる~い夏の大人コーデに。
文=野中邦彦 text: Kunihiko Nonaka(OUTSIDERS Inc.)
photo by AFLO
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