【タイ/サムイ島】アヴァニ プラス サムイ リゾート
今でこそアジアのトップビーチリゾートに名を連ねるサムイ島だけど、1960年代まではタイランド湾に浮かぶ秘境のジャングルアイランドだった。その未開の美しさに惹かれ、ヨーロッパからのバックパッカーがやって来るようになったのは1970年代に入ってから。かなり開発が進んだ現在でも、島の条例によってココナッツの木より高い建物の建設は禁止され、おかげで昔ながらのリラックスした雰囲気が残されている。
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- 海リゾートが呼んでいる! vol.10
とはいえ、東海岸のチャウエンビーチやラマイビーチ、北海岸のボープッドビーチ周辺はリゾート密集状態。街の喧騒を離れ、いまだ手つかずの自然に囲まれたサムイ島本来のバカンスを楽しみたいなら、こちらのリゾートを目指したい。リゾートが位置するのは、島北東部にある空港からぐるりと島を半周した南西部のタリンガムビーチ。ここまで来ると人影もややまばらで、ジャングルの密度もグッと濃くなってくる。
そんなジャングルのグリーンを背景に、白×ターコイズブルーで統一されたリゾートは全58室。いずれもサンセットが美しいタリンガムビーチに隣接し、ピースフルな空気感と隠れ家的なムードを漂わせている。もちろん、のんびりお籠もりステイも悪くないけど、島の大自然を味わうのもお忘れなく。ビーチヨガ、SUP、ジャングルトレッキング……。おまけに宿泊料金には沖合に浮かぶマドソム島へのボートトリップも含まれている。
リゾートに戻ったら、ビーチを望む"エッセンス レストラン"でローカル食材を使った自然派のタイ料理を。ちなみにリゾートでは地元食材の探求に加え、生分解性製品の積極利用など、エココンシャスな取り組みにも力を入れている。派手すぎず、自然に優しく、スタイリッシュ。古きよきサムイ島を知る大人が選ぶべきは、こんな海リゾートでは!?
自然光がたっぷりと入るようにデザインされたゲストルーム
メインダイニングの"エッセンス レストラン"では、タイ&インターナショナル料理を提供。ほかに24時間営業の“パントリー・アット・アヴァニ”やトラックを改装したバー"ザ・ビバレッジ・プールトラック"がある
サムイの大自然に溶けこんだエントランス
33棟あるヴィラは全室バルコニー&プライベートプール付き。写真は一番人気のビーチフロントプールヴィラ。リビングからプールエリアへとシームレスに繋がるデザインが心地いい
How to Reach?羽田や成田、関西国際空港からバンコクのスワンナプーム国際空港まで直行便で約6時間半。別の便に乗り継ぎ、サムイ島まで約1時間。空港からリゾートまでは専用送迎車で約45分。専用送迎車は要予約。
こんな体験ができる!写真右はビーチフロントでのプライベートディナーセッティング。椅子の代わりに、砂浜のシートに座って、リラックスしながら珠玉のフルコースディナーを召し上がれ! 一方左は、最近ホテル業界で大きなトレンドとなっているシェフアカデミー(料理教室)。ローカル食材とタイならではのスパイスや調味料を駆使して、シェフが直々に本格的なタイ料理を教えてくれる。リゾートでの"食"は、レストランで味わうだけじゃなく、体験する時代に。
●AVANI + SAMUI RESORT[アヴァニ プラス サムイ リゾート]
住所:53/5 Moo 4, Phang Ka, Taling Ngam, Koh Samui,Suratthani 84140 Thailand
TEL: +66-077-485-299
URL:www.avanihotels.com/en/samui
雑誌『Safari』1月号 P242~243掲載
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text : Takehisa Mashimo