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2022.11.20


【ハワイ火山国立公園】地球の熱い鼓動を体感できる世界一の活火山国立公園

南国の島にいることを忘れる冷たい空気。火口に近づくと夜空が赤く燃え上がる。ハワイ島はキラウエアから流れ出した溶岩で何度も町が壊滅した歴史を持つ。その熱いマグマは、今も活動中。煌めく星と水蒸気を上げる火口を体感する旅だ。


ハワイ州
ハワイ火山国立公園

【ハワイ火山国立公園】地球の熱い鼓動を体感できる世界一の活火山国立公園活動中の溶岩が夜空を染める。世界で唯一の景色は旅のハイライトだ。しっかりと情報を収集して、ベストな展望地を目指したい

ハワイ島の南東部に位置するハワイ火山国立公園は、世界で最も活動が盛んなキラウエア、4169mを誇るマウナ・ロアのふたつの活火山を擁する。2018年のキラウエアの噴火では、噴出した溶岩が島の東端にあるカポホの町を壊滅させて海に流れ出た。地球が生きていることを知らしめる、文字どおりのホットスポットだ。

観光の中心は、州道11号線からすぐとアクセスがいいキラウエア・クレーター周辺。まずはビジターセンターで天気や道路に関する最新情報を入手したい。キラウエアの山頂は標高1247m。肌寒いうえに雨が多い。注意が必要だ。そして、ビジターセンターに併設するミュージアムの展示も忘れずに鑑賞しよう。過去の噴火を編集したビデオは迫力満点。出色の出来ばえだ。

火山を囲むクレーター・リム・ドライブは2008年の噴火以来、一部通行止め状態。それでも、現在、最も火山活動が盛んなハレマウマウ・クレーターを見下ろすオーバールックはまわることができる。なかでもおすすめは、駐車場から約1.6㎞歩く、ケアナカコイ・オーバールック。それもナイト・ビューがいい。闇の中に真っ赤に浮かび上がるマグマと水蒸気が作り出す幻想的な景観は、まさに観光のクライマックスだ。

日中しか時間がないなら、キラウエア・イキ・クレーターのハイキングに挑戦しよう。1959年の噴火でできた荒々しいクレーターの底を縦断ハイクできる。一方、マウナ・ロアは山そのものの大きさが地上最大と推測される。海底から立ち上がるため、山自体の高さを表す比高もエベレストを凌ぐ。

マウナ・ロアのハイキングはダイナミックそのもの。熱帯雨林、溶岩帯、草原地帯を抜けていく。山頂では雪も降る。自然のパワーを体感できるトレイルだ。

【ハワイ火山国立公園】地球の熱い鼓動を体感できる世界一の活火山国立公園火口から流れ出た溶岩は熱帯雨林の森を炎に包みながら海に流れ込む。チェーン・オブ・クレーターズ・ロードの終着点にはシー・アーチがかかる

巨大な活火山が作った
ダイナミックな景観!


Point 1
山頂には雪も!? 活火山マウナ・ロア


【ハワイ火山国立公園】地球の熱い鼓動を体感できる世界一の活火山国立公園マウナ・ロアは、4205mのマウナ・ケアに次ぐ、ハワイ島で第2の高山。キラウエア同様、活火山だ。4169mの山頂では、雪が降ることも珍しくない。ビジターセンターからマウナ・ロア・ルックアウトへ向かうコースは、4日必要といわれる。熱帯雨林、草原、溶岩帯を抜け、ハワイ固有の草花や動物に出合えるハイクは、とにかくダイナミック。3399mのマウナ・ロア観測所までは、クルマでのアクセスも可能。ここから山頂までは約10㎞だ。

Point 2
溶岩台地を走るハイウェイ!


【ハワイ火山国立公園】地球の熱い鼓動を体感できる世界一の活火山国立公園キラウエアの火口を囲むクレーター・リム・ドライブから南斜面を下るチェーン・オブ・クレーターズ・ロードは、荒々しい溶岩地帯をいく絶景ハイウェイ。その距離は約30㎞、標高差は1110mもある。ところどころに設置されたオーバールックからの景色で、火山の激しさと恐ろしさを実感できる。終点のパーキングにクルマを止め、短いトレイルを歩くとホレイ・シー・アーチが現れる。溶岩流でできた崖が波で削られた、まさに自然の芸術だ。

Point 3
火口を見下ろす老舗ホテル


【ハワイ火山国立公園】地球の熱い鼓動を体感できる世界一の活火山国立公園1846年創業のクラシックホテル。キラウエア山のハレマウマウ・クレーターのリムに建ち、裏手からは火口を眺望できる。快適なゲストルームのほかに、キャンピングキャビンも備えている。ホテルのレガシーは、地域の文化を支えてきたこと。チャンスがあればカルチャーイベントにも参加したい。また、徒歩ですぐの火山アートセンター・ギャラリーの展示も素晴らしい。火山とともに暮らしてきた人々の生活を知ることができる。
●ボルケーノ・ハウス
住所:1 Crater Rim Drive, Hawai'i Volcanoes National Park, HI 96718
TEL:+1-808-756-9625
URL:http://www.hawaiivolcanohouse.com/

Point 4
固有種の多い野鳥の楽園!

ネネ

アパパネ

キムネハワイマシコ

ポリネシアの人々がふたつの帆を持つカヌーでやってきたのは、1200年頃と考えられている。それまでハワイは無人島だった。住んでいたのは、ユニークな鳥や昆虫たち。その後、人間とともに上陸したヤマネコやマングースによって多くが絶滅してしまった。ハワイ島のシンボルでガチョウの仲間のネネは、いまや絶滅危惧種。赤色が美しいアパパネ、頭のまわりが黄色いキムネハワイマシコ、フクロウの仲間プエロなども固有種。

Point 5
溶岩が作り出した不思議なトンネル


【ハワイ火山国立公園】地球の熱い鼓動を体感できる世界一の活火山国立公園サーストン・ラバ・チューブは、パーク内で最も人気のスポット。溶岩の中心部が液状のうちに外側が固まり、中の溶岩が流れ出したことによってできた天然のトンネル。発見したロリン・サーストンにちなんで命名された。シダの林にある入り口から下りていくと、空気が立ちどころにひんやり。約15分の散策だが、いつも混雑しているので早朝か夕方がおすすめだ。しっかりした靴と懐中電灯は必携。

Hawai’i Volcanoes National Park
本部:99198 Crater Rim Dr Mountain View, HI 96771
TEL:+1-808-985-6000
URL:https://www.nps.gov/havo
開園:年中無休
入場料:自動車1台$30(15人未満)、バイク1台$25、歩行者・自転車$15 ※7日間有効
国立公園指定:1916年8月1日
面積:約1308㎢


旅の準備
ハワイというと常夏のイメージがあるが、キラウエア・ビジターセンターは高原の涼しさ。霧や雨が多いため、レインウエア、ウィンドブレーカーは必携。

旅のヒント
冒険のハイライトは、溶岩活動を見られるナイトビュー。夜の時間帯にキラウエアのリムに行けるスケジュールを立てたい。パークは24時間オープンしている。

注意点
ハイキングは溶岩帯を歩くことになる。うっかり転ぶと、即ケガに繋がる。トレッキングシューズとロングパンツで、両手が使えるようにバックパックがいい。

ベストシーズン
比較的、雨が少ない9、10月がおすすめ。国立公園の公式サイトで、溶岩の活動状態をチェックしておくことも大切。チャンスを逃さないようにしよう。

行き方
【ハワイ火山国立公園】地球の熱い鼓動を体感できる世界一の活火山国立公園ハワイ島にはコナ、ヒロのふたつの空港がある。ヒロ市内からビジターセンターまでは40分、コナからは2時間のドライブとなる。両市からツアーバスも出ている。

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Information

雑誌『Safari』12月号 P258~261掲載

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文=牧野森太郎
text : Shintaro Makino photo by AFLO
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