Safari Online

SEARCH

CULTURE カルチャー

2025.07.05

この作品、見逃してない?
U-NEXT『DUSTER / ダスター』 J.J.エイブラムスが描く70年代を舞台にしたクライムアクション!



J.J.エイブラムスといえば『スター・トレック』に『スター・ウォーズ』など、今やフランチャイズ映画の印象で語られることが多いが、ドラマのヒットメイカーとしても知られるところ。なかでも、2004年開始のサバイバルドラマ『LOST』は謎が謎を呼ぶ展開で視聴者を夢中にさせ、世界中で注目を集めた。作品の人気に呼応し、何名かの主要キャストがブレイクしたのも『LOST』の大事な功績。その1人がジョシュ・ホロウェイで、彼の演じた魅力的な詐欺師ソーヤーはシリーズ屈指の人気キャラクターとなった。

その経緯を知る人なら、J.J.エイブラムスとジョシュ・ホロウェイが再びタッグを組んだ『DUSTER/ダスター』に歓喜するはず。物語の舞台は、70年代のアメリカ南西部。暴力と混沌が渦巻く街で犯罪組織の一員として生きるジム・エリスの物語が展開するのだが、ホロウェイが演じているのがまさにこのジムという男。彼は犯罪組織のために働く何でも屋で、トラブルの解決から“ヤバいブツ”を運ぶこと、さらには逃走の手伝いまで、組織に頼まれたことなら何でもする。そんなジムの相棒が、作品タイトルにもなっている愛車の“ダスター”。劇中にはカーチェイスシーンもしばしば盛り込まれており、ハイテク勝負の現代流カーアクションとは異なるクラシカルなムードがたまらない。

クラシックカーの味わい深さに限らず、このドラマの第一の魅力は充満する時代の空気にある。ジムをはじめとする登場人物たちのファッションはもちろん70年代のもので、タイトなトップスとハイウエストのボトムス、それらのカラフルな色づかいを見るだけでウキウキさせられる。ジョシュ・ホロウェイの長い髪は一見『LOST』のソーヤー風だが、無人島でのサバイバルを強いられていたソーヤーよりよっぽどスタイリングに命をかけていそうで、毛先の遊び具合が70年代らしい。また、エルヴィス・プレスリーからハワード・ヒューズ、リチャード・ニクソンまで、当時の有名人がさりげなく物語に絡んでくることも。さらには、レトロなセットや小物までもがいちいち心をくすぐってくる。
 

  

 


物語自体は、シンプルに見えて複雑だ。組織のために危ない仕事を続けてきたジムは、ある日を境にFBIの黒人女性捜査官ニーナ・ヘイズ(レイチェル・ヒルソン)と深く関わることに。まだ新米のニーナは黒人に対しても女性に対しても目に見えた差別が横行するFBIの中で奮闘しており、ジムが忠誠を尽くしてきた組織を一網打尽にしようと考えている。そんなニーナのプランが、ジムを自分たちの仲間にして組織の動向を探らせること。最初は申し出に背を向けるジムだったが、やがて2人は極秘のパートナーシップを結ぶことになる。
 

  

 


危険ながらも安定した毎日から引きずり出され、裏切りという使命を背負わされてしまったジム。彼がニーナと手を組んだ背景には組織への疑念があり、ニーナに協力する中で疑念はどんどん膨らんでいく。一方、組織の壊滅を目指すニーナにも過去に事情があり、2人がどのような運命をたどっていくか、ハラハラせずにはいられない。また、ジムには元恋人との間に幼い娘がいるが、娘は彼が父親であることを知らず、たまに会う娘の前では“ちょっといい加減だが楽しいおじさん”として振る舞っている。ジムとニーナの任務が深みへと向かっていく中、家族への影響も無視できなくなりそうだ。

目に楽しい作品世界の中で、緊迫感がそこはかとなく漂い続け、のんびりとしたユーモアが時折顔を出し、不器用な者たちのあがきも成長も楽しめる。そこには当時の社会に対する痛烈なメッセージもあり、とりわけニーナの奮闘にはクエンティン・タランティーノが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でしれっとやってのけたファンタジーの痛快さも。見逃すには惜しい1作として、強くおすすめしたい。

『DUSTER / ダスター』U-NEXTにて独占配信中
製作総指揮/J・J・エイブラムス ショーランナー、脚本、製作総指揮/ラトーヤ・モーガン 出演/ジョシュ・ホロウェイ、レイチェル・ヒルソン
エピソード数/全8話

●こちらの記事もオススメ!
海外ドラマ『ポーカー・フェイス』はコロンボ級のミステリーが楽しめる!
 

  

 

 
文=渡邉ひかる text:Hikaru Watanabe
© 2025 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. Max and related
elements are property of Home Box Office, Inc.
〈クロノス〉が心斎橋に新たな旗艦店をオープン! 市原隼人&魔裟斗が語る、大人が選ぶアクティブスタイルとは?
SPONSORED
2026.09.16

〈クロノス〉が心斎橋に新たな旗艦店をオープン! 市原隼人&魔裟斗が語る、大人が選ぶアクティブスタイルとは?

〈ベル&ロス〉の角型GMT時計が示す、大人の旅姿ONとOFF!
SPONSORED
2026.09.15

〈ベル&ロス〉の角型GMT時計が示す、大人の旅姿ONとOFF!

TAGS:   Fashion Watches
〈ニューバランス〉のリラックスウエアでストレスフリーに!日々の疲れを癒してくれるエフォートレスな日常着!
SPONSORED
2026.09.10

〈ニューバランス〉のリラックスウエアでストレスフリーに!
日々の疲れを癒してくれるエフォートレスな日常着!

仕事に遊びに、毎日を忙しく過ごす。そんな大人の日常着は、着心地のよさにこだわりたいもの。そしてそれが、日々の疲れを癒し、なおかつ大人らしい着こなしを楽しめるものだとしたら、願ったり叶ったりではないだろうか。そんなちょっと欲張りな理想を叶え…

TAGS:   Fashion
スポーティかつ快適な〈アウディ〉の新プレミアム。“Audi A6”とともに日常をエレガントにアップデイト。
SPONSORED
2026.09.04

スポーティかつ快適な〈アウディ〉の新プレミアム。
“Audi A6”とともに日常をエレガントにアップデイト。

心を高揚させてくれるスポーティな走りと、ときにはゆったりと寛げる快適性。プレミアムカーの中でも上級グレードに位置するアッパープレミアムセグメントでは、これらふたつの要素が欠かせない。この相反する条件をこれまでにないレベルで両立させたニュー…

〈スタイル〉で叶う極上の座り心地と正しい姿勢。理想の姿勢が日常になるデザインソファ
SPONSORED
2026.09.04

〈スタイル〉で叶う極上の座り心地と正しい姿勢。
理想の姿勢が日常になるデザインソファ

家で過ごす時間をより楽しむなら、ソファはただ座って寛ぐための家具ではなく、暮らしの質を左右する存在。心地よく身を預けられるのはもちろん、美しい姿勢までサポートできたら申し分ない。〈スタイル〉のソファなら、人間工学に基づいた独自設計でその両…

〈ディーゼル〉の軽くて楽ちんな“ジョグジーンズ”の新作!心地いいデニムが大人には必要だ!
SPONSORED
2026.08.25

〈ディーゼル〉の軽くて楽ちんな“ジョグジーンズ”の新作!
心地いいデニムが大人には必要だ!

デニムの力強さや爽やかなルックスは唯一無二。でも大人としては、穿き心地も大事。その両面を高いレベルで兼ね備えているのが、〈ディーゼル〉の“ジョグジーンズ”だ。スウェットのような軽い穿き心地ながら、デニムらしい奥深い魅力を備えた新作がずらり!

TAGS:   Fashion Denim
〈ワンミニットワンセカンド〉のウエアで快適にお洒落する!リラックスしたい休日はひと味違う日常着で!
SPONSORED
2026.08.25

〈ワンミニットワンセカンド〉のウエアで快適にお洒落する!
リラックスしたい休日はひと味違う日常着で!

慌ただしく過ぎる毎日だからこそ、オフはリラックスできるウエアで過ごしたい。とはいえ、そこに個性やセンスも表したいというのが大人の本音。〈ワンミニットワンセカンド〉ならば、ベーシックなアイテムに今の気分を取り入れ、快適さと洗練度を両立。 よ…

TAGS:   Fashion

NEWS ニュース

More

loading

ページトップへ