知ったかぶりは“禁物”! 最低限のマナーは大人なら必須!
大人の男なら知っておきたい、レストランでのスマートな立ち振る舞い。昨今は格式ばったレストランよりもカジュアルな雰囲気の店が人気を集め、正式なテーブルマナーを学んだり実践したりする場も少なくなっている。大事な席でうっかりマナー違反をしないように、今一度しっかりとおさらいしておこう。
A1
「カトラリーは“外側”から使う」は、テーブルマナーの基本中の基本。前菜、スープ、メインなど、料理の出てくる順番に外側から使い、食べ終えたら皿の上に置いておく。万が一間違えて使ってしまった場合も、スタッフが新しいものを用意してくれるので慌てなくてよい。カジュアルな店で、カトラリーレストにナイフとフォークが1セットのみ置かれている場合は、料理を食べ終えたらそこに戻せばOK。
A2
デザート用のカトラリーは、食事とは別に用意されているのが一般的。最近のレストランでは、着席時には用意されておらず、メインを食べ終えてテーブルを片づけた後、デザートに移るときにセットされることも多い。食事用よりもやや小ぶりなナイフやフォーク、スプーンなどが、必要に応じて用意される。
A3
主なワイングラスは、フルート型のシャンパン用、オールマイティな白ワイン用、一番大きな赤ワイン用の3つ。さらに、膨らみの大きなボルドーワイン用や、デザートワイン用など、決まったワインに使うグラスもある。シャンパン用は立ち上る泡を美しく見せる効果があり、白ワインは一般的に冷やして飲むことが多いため、室温に近い温度で楽しむ赤ワインに比べて温度変化を抑えるためにグラスが小さくなっている。
A4
客席に用意されているナプキンは膝の上に乗せて使うが、着席後すぐに広げると、「食事はまだか、早く来ないか」と催促しているイメージにも受け取られてしまう。料理のオーダーを済ませ、食前酒が運ばれるまでの間がベスト。ナプキンを2つに折りたたみ、輪となる部分が自分の身体に来る向きで膝に置くのがマナー。
雑誌『Safari』6月号 P173~174掲載
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text : Rie Sasaki special thanks : mesm Tokyo, Autograph Collection