食べ方以外にもマナーあり! レストランのイエローカード例
レストランは、美味しい料理を味わうことはもちろんだが、大切な人との食事の時間を楽しむ場所である。入店から退店までの2~3時間、同行者を不快な思いにさせないためにも、最低限の常識は身につけておきたいところ。料理の食べ方にとどまらない、レストランでの基本マナーについて紹介しよう。
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フランス料理店では、いつも“レディファースト”を心がけること。席に案内される際は、スタッフの後に女性、その後ろに自分がつき、上席(奥の席や、景色のよい席など)に女性が座るようにエスコートが必須!
02
相手の料理を、味見にひと口……。家庭なら微笑ましいシーンだが、レストランでは客同士で料理をシェアするのはマナー違反。料理をこぼしてテーブルクロスを汚すといった事故にも繋がる。シェアしたい場合は、事前にスタッフに相談して取り分けてもらうのが無難。
03
料理の撮影はいまや日常茶飯事となりつつあるが、マナー的にはあまり品のいい行動ではない。それに、すぐに食べないのは料理人にも失礼。ただし、記念日に2ショットで撮りたいといった希望もあると思うので、常識の範疇で。
04
テーブルにパンのくずが落ちてしまった場合。自分でかき集めたくなるが、テーブルをきれいにするのはサービススタッフの仕事なので、そのままにしておくのがベター。一般的にはメインの後、デザートを食べる前に掃除してくれることが多い。
05
ワインはソムリエをはじめサービススタッフが管理しているもので、グラスが空になったからといって、自分や相手に注ぐのはNG。通常はスタッフが頃合いを見計らって注ぎにきてくれる。なおワインを注いでもらう際は、グラスは持ち上げずテーブルに置いたまま。
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一般的に長期熟成ワインや自然派ワインは、ボトルの底に澱(おり)が溜まりやすく、飲むと苦みを感じるため、あえてソムリエが最後まで注ぎきらないことも。もったいないといって「まだボトルに残っているから注いで」と催促することはしないのが大人!
07
レストランでは口元や手の汚れを拭くためにナプキンが用意されている。もし食事中に自分のハンカチを使うと、「このナプキンは使う気になれない」という意思表示ともとられ、失礼な行為となるケースもあるので注意。
08
テーブルは食事をするための場所であり、テーブルクロスがかかっているような場合はお皿の延長と考えられ、じかにパンを置くこともある。カバンは椅子か床に置き、スマホはしまっておくのが理想的。
雑誌『Safari』6月号 P178掲載
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text : Rie Sasaki illustration : shiori special thanks : mesm Tokyo, Autograph Collection