光と緑を取り込んだ、抜け感のあるヴィンテージマンション!
ヴィンテージマンションは、その多くが時間を経た建物の風格に加え敷地内の植栽やエントランスなどに豊かな空間を持っている。光のコントロールや目線の抜け、絞り込んだマテリアルで窓越しの景色や建物の持つ魅力を生かした小川邸。居室にも広がりを生むデザインのマジックは学びどころたっぷりだ。
- SERIES:
- 西海岸的なハッピー・ルーム! Vol.80
小川邸/1LDK/70㎡
窓から見える庭の景色が気に入って即決した、築50年余りのヴィンテージマンション。「課題は広さ。最も多くの時間を過ごすLDKは、スケルトンにしたうえで、なにを優先するかを考えました」と施主。
解決策になったのが、絞り込んだ色・素材とシームレスな空間使いだ。そのひとつがキッチン。一枚板が連なる壁の中に埋め込まれている。冷蔵庫や食器洗い乾燥機、レンジフードまですべて壁面収納の中に収めて生活感を隠し、広さと落ち着きを感じさせる。調理スペースはチョイ置きができるニッチまでタイル張りにしたシームレスなつくりだ。
LDKの一角に設けたベッドコーナーは、腰高のアール壁で一部を囲み、さらに内部にガラスブロックをはめ込んだ。ガラスブロックは光を遮ることなく、断熱性や遮音性、耐久性が高い素材のため、美術館や屋外スペースでも使われることが多い素材。室内使いにすると緩やかに仕切りながら、透明感のある空間をつくり出す。遮光カーテンを閉めれば独立した寝室になり、開ければガラスブロック越しに掃き出し窓からの光と緑が、ダイニングまで届くデザインだ。
床や壁、天井も継ぎめを感じさせない素材や仕上げで、伸びやかな開放感を出した。さらにヴィンテージ感のあるインダストリアルなスタイルに、軽やかな温かみを添えているのが、ポップな色使いと変化に富んだ照明使いだ。ベッドコーナーの壁付け照明は〈ヴィトラ〉の“プティット ポタンス”、リビングのフロアスタンドは〈サンタ&コール〉の“TMMランプ”を選び、個性的なフォルムを空間のアクセントにしている。
朝の目覚めとともに感じる窓辺の緑のみずみずしさ、帰宅時に目に飛び込んでくる穏やかな夕景。光と緑を取り込んだとびきりの居心地を叶えている。
ふたつの掃き出し窓から緑を楽しめるLDK。床面にも緑が映り込みしっとりとした表情に。窓まわりはすべて白い枠をつけることで、共用部のため取り換えできない窓を軽やかに見せている。ガラスブロックとアールの壁が、空間を柔らかく分け、窓外の緑の見え方にも変化をつけている。
LDKの一角に設けたベッドコーナーはサーモンピンクの床やマスタードイエローのクッションがポップなアクセントになっている。腰高のガラスブロックと高さを合わせた板張りは、あえてランダムな板幅にして平面にリズミカルな表情を。必要に応じて遮光カーテンを閉めれば個室にもなる空間。
2部屋に分かれていた間取りをスケルトンにしたことでツインの窓配置に。一方はローテーブルに向かったときの明かり窓として、もう一方はローキャビネットや背抜きのラックを窓辺に置くことでバックライトのように。室内に穏やかな光を届け、置き物や本のシルエットを浮かび上がらせる。
一枚板を使った壁面収納や、妻が気に入って選んだ照明など、希望をかなえた住まいです。朝起きた時にこの緑を見ると豊かな気持ちになります。
この記事を読んで、自宅、会社のリノベーション、戸建てに興味を持たれた方は、是非下記アドレスにご連絡ください。『Safari』が、インテリアデザイン会社〈HOUSETRAD〉と一緒に、あなたのライフスタイルに合った住空間をご提案させていただきます。物件探しなどもお気軽にご相談ください。
info_house@hinode.co.jp

●ハウストラッド
TEL:03-6412-7406
URL:www.housetrad.com
※『Safari』10月号196〜197ページ掲載
●『Safari』10月号の購入はコチラ!
●『Safari』定期購読はコチラ!
●『Safari』公式 Instagram(@safarimagazine_official)もチェック!








































































