ナチュラルカラーの室内に、グリーンの煌めきが映える!
築35年ほどのマンションを、間取りはそのままにデザインを刷新したI邸。ルーフバルコニーや坪庭など4つの庭を内包する構造を生かした贅沢なグリーンの配置が、インテリアにも表情を生んでいる。グリーンと好相性のナチュラルな素材、ニュアンスのあるアースカラーを使い色・素材の絶妙なバランスでゆとりとクラス感のある住まいに仕上げている!
- SERIES:
- 西海岸的なハッピー・ルーム! Vol.79
I 邸/3LDK/159㎡
玄関を入ると、窓越しに球形に葉を広げたユッカ・ロストラタのシルバーグリーンの葉に目を奪われるI邸。30畳大のLDKでは一面の窓ガラス越しに、オージープランツなどが陽射しを受けて葉を煌めかせている。窓外のみずみずしいグリーンを涼やかに印象づけているのは、ノーブルな内装デザインだ。
窓の多い室内と愛犬が走り回れる屋外スペースがあることが決め手となって選んだこの物件は、4つのルーフバルコニーを内包する築35年ほどのマンション。内装デザインを全面的に見直して、自らにとって居心地のよい住まいに仕上げた。リフォームのコンセプトは明確で、明るくナチュラルな空間で、グリーンと犬との暮らしを楽しむことだ。
床のフローリングや壁の板張りなど、木のナチュラルな表情に、白やグレージュの素材を組み合わせ、大理石風タイルや石天板のテーブルで上質感を演出。細心の注意を払ったのは木質感だ。木は色と分量、貼り方次第で、空間を重厚にも軽快にも演出し、都会的にも素朴にも印象づける。そのため木の比率、色と他の素材とのバランスを調整した。
たとえば、床。オーク材を使用し、黄色みを抑えるため白の塗料を塗ってから拭き取る工程を経て、グレイッシュな色味を実現。これにより、木の温かみとともに洗練された印象を与えている。壁や天井は、LDKは明るいグレージュにしているのに対し、よりパーソナルでくつろぐ空間である寝室は、ほのかにグレーの色味を増して落ち着きを出した。また、存在感が大きくなりがちな大画面テレビは、壁をテレビの厚み分だけ掘りこんだ壁掛けにすることで、フラットな空間に仕上げた。10数人のゲストが訪れることも多いI邸。風が気持ちよいバルコニーや夜にはライトアップされた樹影が幻想的なLDKなど、場所ごとに異なる表情のパーティを楽しんでいる。
ダイニングセットとリビングのソファはボーコンセプトでオーダー。楕円のテーブルトップやコペンハーゲンリブ張りのカウンター下などが醸すオーガニックな雰囲気に、チェアやキャビネットの黒が硬質なアクセントをプラス。
ベッドルームの一画はもともと構造柱の横に生まれた空きスペースだったが、窓下にヌックを造作。デイベッドにもなる奥行きで、窓からの景色が心地よい。座ったりまどろんだり、在宅ワーク時にはデスクのベンチとしても。
バルコニーは、主に友人たちとバーベキューをするときに使用。左奥のバーベキューグリルは〈ウェバー〉のもの。プロパンガスグリルで、大勢のパーティにも活躍。バルコニーにも植栽を置き、どこにいてもグリーンを感じられる住まいに。
一枚板を使った壁面収納や、妻が気に入って選んだ照明など、希望をかなえた住まいです。朝起きた時にこの緑を見ると豊かな気持ちになります。
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※『Safari』9月号196〜197ページ掲載
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