
上質なスタイルは、目に見える要素だけでは完成しない。歩くたびに聞こえる乾いた革靴の音、カフリンクスが袖口でかすかに触れ合う響き、ジャケットのジップを上げる小気味よい音──。装いから聞こえてくるさりげない“音”もまた、大人の洒落っ気を雄弁に物語ってくれる。
腕時計も“見る”だけではもったいない。〈ピアジェ〉の新作『ピアジェ ポロ ミニッツリピーター』は、時刻を美しいチャイムで知らせる複雑機構を、スポーティシックな『ピアジェ ポロ』に搭載。時間を耳でも味わうという贅沢な一本だ。
〈ピアジェ〉といえば、1950年代後半から超薄型ムーブメントを追求してきたメゾンだ。その技術は複雑時計にも及び、2013年には『ピアジェ ポロ エンペラドール』に世界最薄のミニッツリピーターを搭載している。今回の新作はその系譜を受け継ぎながら、よりモダンな『ピアジェ ポロ』へ高度なチャイム機構を落とし込んだもの。複雑機構を誇示するだけでなく、着用性やエレガンスを損なわないところに、〈ピアジェ〉らしい美学が宿る。
搭載する自社製キャリバー1290Pは、創業地でもあるラ・コート・オ・フェのマニュファクチュールで構想から開発、仕上げ、組み立てまで一貫して行われる。部品数は430個。ブリッジの面取りやメインプレートのギョーシェ彫り、ミニッツリピーターのハンマーの鏡面研磨など、多くの工程が職人の手によって仕上げられる。
そしてこの時計の真価は、耳でこそ味わいたい。キャリバー1290Pが奏でるチャイムは64デシベル。3つの倍音を備え、時を知らせる音はGシャープ、分はAシャープに調律されており、9時位置のスライドを下方向へ操作すれば、その美しい音色が響き渡る。ディナーのあとのラウンジや夜の帷が降りた書斎でそっと鳴らしてみて、満ちた空間を五感で味わう──そんな時間の楽しみ方ができるのも、ミニッツリピーターならではだ。
機構の一部をあえて覗かせるダイヤルデザインも魅惑的だ。ゴールド製文字盤には手作業のギョーシェ彫りを施し放射状の模様を表現。深いブルーと乳白色の外周トラックが美しいコントラストを描き、一部をオープンワークにすることで、内部の複雑機構をちらりと見せている。4時位置にはスモークブルーのサファイアリングを配し、ミニッツリピーター専用のレギュレーターも鑑賞可能。文字盤の開発だけでも150時間以上、さらに各パーツの手仕上げに50時間を費やしたというから、その表情に深みがあるのも当然だ。
これほど複雑な機構を収めながら、18Kホワイトゴールド製ケースは厚さわずか9.30㎜。『ピアジェ ポロ』らしい流麗な“シェイプ・イン・シェイプ”のフォルムを保ち、ブルーの型押しカーフスキンストラップが軽快さを添える。交換用のレザーストラップも付属し、インターチェンジャブルシステムによって工具なしに交換できる仕組みだ。3気圧防水を備え、繊細な複雑時計でありながら、あくまで身につけるための一本として仕立てられている。
今年製作されるのは、わずか5本。意図的に本数を絞ったわけではなく、あくまで膨大な製作時間と手仕事を必要とする結果としての希少性だという。
年間生産5本。ケース径48㎜、自動巻き、18KWGケース、カーフスキンストラップ(レザーストラップ付属)、3気圧防水。価格は要問い合わせ(ピアジェ/ピアジェ コンタクトセンター)
『ピアジェ ポロ ミニッツリピーター』は、袖口を飾るだけではなく、その音色までスタイルの一部にしてくれる。目に見えないところにまで気を配れる。そんな大人にこそ似合う、究極のスポーティシックだ。
●ピアジェ コンタクトセンター
TEL:0120-73-1874

































































