Vol.1〈アンダーズ 東京〉
ホテルは、ただ泊まるだけの場所ではない。これまでは旅の滞在拠点として利用していたホテルも、今では、そこで過ごすことそのものが旅の目的になっている。食事を楽しみ、酒を嗜み、カラダを整える。窓の外に広がる景色にうっとりし、ときには、何もしない時間さえも贅沢なものになる。そんなホテルでの過ごし方に目を向けるのが、この連載『大人を満たす、ホテル時間』。国内外のホテルから、そこでしか味わえない空間や食、サービス、さまざまな過ごし方を紹介。大人の旅をより豊かにしてくれる、ホテルの魅力を伝えていく。
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- 大人を満たす、ホテル時間
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豪華絢爛な組子細工が目を引くロビーエリア
大規模な再開発によって新たな魅力を増す虎ノ門エリア、その中でも屈指のラグジュアリーホテルとして名を馳せるのが〈アンダーズ 東京〉。駅直結の虎ノ門ヒルズ森タワーの高層階に立地しており、東京のダイナミズムを感じる展望が四六時中楽しめるのが特徴となっている。
2007年にロンドンのリバプールで産声を上げたハイアット傘下の〈アンダーズ〉は、現在では世界各地に展開する一大ラグジュアリー ライフスタイルホテルブランドへと進化を遂げた。
ヒンディー語で「パーソナルスタイル」を意味する通り、〈アンダーズ〉は一人ひとりのゲストが自分らしく、まるで自宅にいるかのような心地よさで過ごせる滞在をデザインしている。ホテルならではの非日常とゲストの日常がどのように繋がるのか、実際の宿泊を通して紐解いてみた。
天井が高く、自然光が降り注ぐ気持ちの良いラウンジエリア
ロビー階に位置する宿泊者専用のアンダーズラウンジは、滞在中何度も通ったお気に入りの場所だ。クラブラウンジほどかしこまらず、開放的な空間で思い思いの時間を自由に過ごせる気軽さが嬉しい。周りを見渡せば、読書に耽っていたり、ゲスト同士で談笑していたりと、いい意味でラフな空気感。電源プラグやフリーWi-Fiも完備されているので、ビジネスパーソンにとっては最高の仕事場にもなる。
フードプレゼンテーションは日替わりで
特にワインと軽食が振舞われる17時〜19時までのイブニングタイムは見逃せない。シェフお手製のセイボリーやオリーブなどのおつまみがずらりと卓上に並び、お酒はワイン・ウイスキー・日本酒といった豊富なラインナップから、好きなものを好きなだけいただける。 “夕食は小腹を満たす程度で十分”というゲストであれば、ディナー代わりに活用するのもアリだ。
今回はタワービューを指名し、時間帯によって刻々と表情を変える東京のアイコンをじっくり堪能
全室50平米以上のゆとりある客室は、方位によって異なる東京らしい景観が楽しめる。東京タワーをはじめ、皇居、東京湾、新宿の高層ビル群といったパノラミックな情景が、圧倒的な非日常をもたらしてくれる。
オリジナルのウエルカムスイーツが置かれているほか、ミニバーのスナックやソフトドリンクも全て無料
京都の桂離宮に着想を得た客室デザインは襖や行灯など、和のモチーフを散りばめながらも、スタイリッシュでモダンな雰囲気に仕上げている。市松模様の棚や鏡、木材のコントラストが織りなす空間は、まるでそれ自体がアートピースのようだ。
客室に置かれた井桁柄の浴衣でくつろげば、粋な和文化を肌身にも感じられる。日本の美学に思いを馳せながらも、確かに新しい刺激を得られる設計が見事。
東京タワーをひとり占めできる個室ブースは事前に予約しておくのが賢明
ホテルのメインダイニングである51階の『ザ タヴァン グリル アンド ラウンジ』ではヨーロッパ料理を現代風に解釈した洗練の美味がいただける。
オリエンタルムードなアジのクルード ※メニューは取材時のもの
ディナーは前菜2種、サラダ、メイン、デザートがセットになった5皿のフルコースがイチオシ。前菜に供されたアジのクルードは、マンゴーや生姜を使ったスパイシーなサルサソースとホワイトバルサミコの酸味が、魚の旨味を完璧に引き立てている。味がすっきりと引き締まった淡いロゼワインを合わせれば、極めて爽やかなマリアージュが完成する。
メインは肉料理と魚料理から選べる ※メニューは取材時のもの
メインの魚料理はニンニクたっぷりのアイオリソースを添えたスズキのグリル。コーディネートされたワインは力強い樽感を持つ、ニューヨーク産のシャルドネ。シャープな酸とキレのある味わいが、あっさりした白身魚にアクセントを与える。
蜂蜜を思わせるトロリとした貴腐ワインが、ブルーチーズやカマンベールと夢のようなマリアージュを奏でる ※メニューは取材時のもの
コースの最後はデザートかチーズの二択から好きなものを選べる。甘い物が苦手な人や、まだまだお酒を嗜みたい! というワインラバーには嬉しいサービスだろう(※メニューはいずれも取材時のもの)。
シガーが楽しめるソファ席も
1日の締めくくりにふさわしいルーフトップバーでのBAR体験もハズせない。ヘッドバーテンダーの吉原泰俊が振る舞うミクソロジックなカクテルを片手に、東京随一の夜景に酔いしれる気持ち良さは別格。
写真左:エセンシア トレス、写真右:モダンガール
トレスジェネレーションと呼ばれるプレミアムテキーラとグレープフルーツジュースを用いたフレッシュなマルガリータ『エセンシア トレス』は、海外のリゾート地に似合いそうな明るいテイスト。優しい塩味をきかせたエスプーマが、甘酸っぱい柑橘と好相性だ。
ピンク色に煌めく妖艶な出で立ちの『モダンガール』は、文明開化時代を彩ったモダンガールをオマージュしたコスモポリタン。六ジンをベースにラベンダーのコーディアルを加え、気品のある味わいに昇華させている。その華やかな味わいを嗜みながら、当時を回想してタイムスリップ気分を味わうのも一興だ。
黒御蔭石で作られた室内プール
今回のステイで最も新鮮に映ったのは、ジム、プールエリア、トリートメントルームがワンフロアに広がっている37階の『A Oスパ&クラブ』。トリートメントの外来利用以外にはまず足を踏み入れる機会がない、エクスクルーシブなフロアだ。
まず驚いたのは、プールの充実度。ジャグジーをはじめリラクゼーション効果の高い炭酸泉プールやバーデプールまで併設されているから驚き。水泳で身体を動かしつつ、ヒーリング効果の高いプールで心身を癒すことも叶う。
ヨガレッスンなど、宿泊者は無料で参加できるフィットネスアクティビティも不定期開催
カラダ作りに余念のないビジネスマンであれば、最新機器の揃うフィットネスジムもぜひ体験して欲しい。虎ノ門のビル群を眺める抜群のロケーションでトレーニングに没頭する時間はもはや快感の一言に尽きる。ウェアやシューズも無料でレンタルできるので、手ぶらで訪れることができる気楽さもポイントだろう。
シーズナルのボタニカルを用いた米ぬかベースのオイル
日頃の疲れを徹底的にデトックスしたいなら、『A Oスパ&クラブ』のオリジナルトリートメントを予約するのもいいだろう。ホテルの指針でもあるパーソナルに寄り添ったオーダーメイドプラン“jiyujizai”は、ゲストの悩みに合わせてトリートメントを自由に組み合わせることができる。
まずは施術に使用するオイルを“春夏秋冬”それぞれのシーズンをテーマにした4種のオイルの中からセレクト。今回はラベンダーとクラリセージを主体とする夏の香りを指名した。
2名同時に施術可能なカップルルーム
ため息がこぼれるような高層ビューが広がるトリートメントルームには、オイルとリンクした季節感を演出するBGMが流れる。期待に胸を膨らませながらいよいよトリートメントがはじまると、あまりの気持ち良さに序盤からうたた寝をしてしまった。
部位に合わせて力の加減を器用に操る手腕に、まるで身体の状態をピタリと言い当てられているような感覚を覚えた。聞けば、ゲストの骨格や筋肉の状態、さらにはその日の呼吸の深さや速さを確認しながらストロークや指圧の強さを変えているのだそう。単にプランがパーソナライズされているのかと思っていたが、トリートメントの施しといった細部まで全力で寄り添ってくれているのだと気づき、思わず感動させられた。
東京タワー好きにもたまらない滞在となる
とりわけ感度の多いゲストに支持される〈アンダーズ 東京〉。実際に滞在してみるとそこにいるだけで感性が刺激される空間やアートワーク、クリエティブなダイニング&バー エクスペリエンスなど、納得の理由が随所に見られた。
そして何より、ゲスト一人ひとりの心地よさを真摯に追求する姿勢にも感銘を受けた。自分らしさを解放しながら自ずとセンスを磨くことができる唯一無二の滞在を、ぜひ体験してみて欲しい。
【アンダーズ 東京】
住所:東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ 森タワー
TEL:03-6830-1234
URL:https://www.hyatt.com/andaz/ja-JP/tyoaz-andaz-tokyo-toranomon-hills





































































