ネバダ州の大自然で遊びつくす! Vol.3
旧鉄道トンネルを疾走する爽快サイクリング!
ネバダ州にある世界的に有名なスポットのひとつがフーバーダム。1936年に造られた高さ221m、幅379mの巨大なアーチ式ダムだ。その建設のために使用された鉄道トンネルが、ミード湖(ダム建設の際に誕生した全米最大の人造湖!)周辺の山に現在も残されている。そんな歴史の風情が味わえるスポットを、マウンテンバイクでめぐることができるというのだ!
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サイクリングが楽しめるのは、ボールダーシティ。そう、ジップライン編で紹介したエリアだ。ジップラインのバスが登っていった山の中腹にはサイクルロードが用意されていて、そこをスタート地点として、ミード湖周辺を風をきって走ることができる。
このガイドツアーを主催しているのが、“カヤック ラスベガス”。これまた、ジップラインを案内してくれたフライトラインズのオフィスからほど近くにあるアクティビティ ツアーの会社だ。まずは、クルマで15分ほどかかる山腹へ向かうことに。
自転車も豪快に積まれてクルマで運ばれる
スタート地点では、自転車とヘルメット、グローブを受け取る。その場をグルグルまわって、乗り心地を確かめる
準備ができたらガイドのトムを先頭にサイクリングの開始。岩山に整備されたサイクルロードは、アスファルトで舗装されているので実に走りやすい。自転車にはギアがついているので、勾配に合わせて変更すれば、より軽快に走れるはず。ただし、この辺は岩山の砂がサイクルロードにまでかぶっている箇所もあるのでスリップにご注意を。スピードを出しすぎると、転倒してしまう可能性もある。
最近作られたという巨大な自転車のモニュメントは記念撮影のポイント
山の中腹にあるサイクルロードから眺められるボールダーシティの町並み
ガイドポイントでは、一旦停車して説明をしてくれる
巨大な自転車のモニュメントを抜けたあたりからリバー・マウンテンズ・ループ・トレイルというサイクルロードに入り、山下りがはじまる。ほとんど漕ぐことなく、サイクルロードを右に行ったり、左に行ったりしながら徐々にスピードアップ。遠くにボールダーシティの景色を眺めながら、風を感じて走るサイクリングはまさに気分爽快! しかも、まわりはネバダ州らしい荒涼とした広大な土地が広がっているだけ。こんな体験は日本では、なかなかできないはずだ。ちなみにサイクルロードの道幅はそれほど広くはないけど、反対方向から登ってくる自転車もわずかなので安心して運転できるのが嬉しい。ちなみに、下り坂が続くうえ、空気も乾燥しているのでサングラスは必須です。
序盤の山下りコースは、ご覧のように原野にアスファルトの道があるだけ。開放的な気分が存分に味わえる
20分ほどかけて山を下ると自動車道路のボールダー シティ パークウェイと並行する道に出てくる。ここは左手に住宅街が並んでいるところで、走りながらだが地元の人たちの生活ぶりが伝わってくるポイント。で、ここを抜けてしばらく進んでいくと、再び山道に突入。ここからが、目的の場所である鉄道トンネル跡へと向かう道、ヒストリック レイルロード ハイキング トレイルだ。
道は舗装されていないうえ、ここを通ってフーバーダムへ見学に向かう歩行者もいるので運転には注意が必要。なだらかな斜面を上がっていくと、ミード湖を見下ろす最高な眺めも見られる。
ヒストリック レイルロード ハイキング トレイルからミード湖のマリーナが見わたせる
山道を15分ほど走ると山の側面をくり抜いた旧鉄道トンネルが登場。トンネル横には説明が書かれた案内板も用意されている。トンネル自体は短いので、走り抜けるとアッという間。風情を感じたいなら、自転車を押して歩くことをオススメ。鉄道トンネルとはいえ、幅や高さはそれほど大きくない。内部も通りやすいように蛍光灯を設置する、なんていう野暮なことは一切ない。まわりも岩肌が露出したまんま。それだけに、建設当時の雰囲気が今に残っており、眺めているだけで歴史の重みが伝わってくる。
この鉄道トンネルで、フーバーダム建設に使用するコンクリートを24時間体制で2年間も継続して輸送したのだとか
絶景ポイントではみんなでカメラをパシャパシャ。自転車にはスタンドがついていないので、寝かせるしかない
2番めのトンネルを抜けたところにある猫の額ほどの場所でひと休憩。来た道を引き返して、なかなかに急な坂を登ったレイク ミード ビジター センターがゴールとなってツアー終了。約20kmの行程を2時間ほどかけてサイクリングを楽しんだ。コースも十分すぎるほど長いし、景色はもちろん抜群。大自然のほかに、ボールダーシティの人々が暮らす雰囲気も間近で見られるので、よい体験になるはず!
実は今回、山下りの最中に、最後尾を走る1台のチェーンが外れるハプニングが発生。ガイドのトムとツアーの一行は姿が見えないほど、はるか先を走っていて、仕方なく自分たちでチェーンを巻き直すはめに。その間も、先頭との距離はどんどん離れてしまい、「ネバダの地で迷子!?」と不安になる一幕も。その後、必死にペダルを漕いでいると、ようやくトムが気づいてみんなと一緒に待っていてくれた。こんな出来事も旅の醍醐味のひとつ!?
ゴールとなったビジターセンターでは土地の歴史がわかる。Tシャツやマグカップなど、ミード湖のお土産なども売っている
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●カヤック ラスべガス[Kayak Las Vegas]
住所:1647-A Nevada Highway Boulder City, NV 89005
URL:http://www.kayaklasvegas.com