都会の中で自然を感じるシンプルでナチュラルな家!
築40年ながら都心の駅近マンションを購入したMさん。温かみのある色使いとシンプルモダンなデザインは今、生活しやすいだけでなく将来の投資物件としての戦略も併せ持ったもの。暮らしを楽しみ、未来を見据える住まいとの向き合い方を見てみよう。
- SERIES:
- 西海岸的なハッピー・ルーム! Vol.77
M邸/1LDK/57㎡
リビングの窓から見えるのは、ドコモタワーや新宿御苑。新緑や紅葉、雪景色と都会のど真ん中に暮らしながら、四季折々の自然も楽しめる住まいだ。施主は結婚を機に、こちらの中古マンションを購入。「いずれ地元に戻って事業を継承する予定なので、東京で暮らすのはあと数年のことです。家賃を払い続けてなにも残らないよりも資産にしたいと考え、将来資産価値が下がらない物件を探しました」と語る。物件の条件にしたのは、3つ。駅からの距離と周辺環境、そして1981年の新耐震基準以降の建物であることだった。投資目的の希望者が多い中、実需であることが好感を得て、並み居るキャッシュの業者を押さえ、購入が叶った。
念願のマンション購入に至り、次に考えたのは、どのような部屋を作るか。約40年前の3LDKをフルリノベーションするにあたって、デザイナーに希望したのは、“個室を減らしてワンルームのような空間にすること”、“生活感は排除しつつも無機質にならないこと”、“家族が心地よく暮らせる空間にすること”の3つだ。限られたスペースでも広くのびのびと過ごせるよう、掃き出し窓に面した2部屋の壁を取り払ってLDKとし、アイボリーと明るい色味のウッド調の空間を作った。最小限の置き家具に絞った広いリビングは、ワークスペースとして使うだけでなく、リフレッシュしたいときにはダンベルやヨガマットを出してホームジムとしても使っている。
壁やドアを最小限にして、ガラス張りの間仕切り壁やアーチ型の開口で繋いだことで、コンパクトな室内も広がりを感じられるようになった。そして、窓辺に近いソファは座面が低いものをセレクト。テーブルはガラスのものにし、視線の抜けのよさを意識した。空間に溶け込むナチュラルな色味と有機的な素材、そして丸みのあるデザインを使うことで、窓の外の景色や自然光が映える、居心地のよい部屋に仕上がった。
在宅ワークが中心の施主のデスクコーナー。フラットな床スペースを使って気分転換にダンベルをするのも日課になっている。床は90㎝角の大理石柄のタイル張りで、上品な濃淡が広い空間にニュアンスを生んでいる。
ベッドルームはカーペット敷きで、隣接するLDKとの間仕切りの壁の上部をガラス張りに。ドア上の垂れ壁部分にもガラスを施した。視界が広くなるだけでなく、窓がないキッチン側にも明るい光を届ける役割を果たしている。
LDK からウォッシュルームへの開口と、玄関ホールへの開口は、アーチ型の垂れ壁を採用。アールのラインが緩やかに空間を区切って、柔らかな印象を生んでいる。アイボリーのラウンド型のウォールライトとも好相性。
リビングのメインに置いているのは〈リーン・ロゼ〉のソファ。そのサイドにある〈ドリアデ〉のチェアは、身体を包み込むような丸みのあるフォルムが特徴。いずれも低く抑えた座面で天井を高く部屋を広く見せる効果も。やわらかな色使いで温かみのある住まいになりました。自然光が似合う空間なので、朝起きてくるのが楽しみになりました。仕事の合間にお茶を点ててホッとするひとときも気に入っています。
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※『Safari』7月号196〜197ページ掲載
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