まさにバーゲンプライス! 〈シボレー〉コルベット
かつて「アメリカン・スポーツの象徴」といえば、長いボンネットの下に巨大なV8を積んだFRレイアウトがお決まりだった。しかし、現行の8代目(C8)で〈シボレー〉コルベットはその伝統をかなぐり捨て、エンジンを背中に背負うミドシップ(MR)レイアウトへと劇的な進化を遂げたのだ。しかも待望の“右ハンドル”をまとって! 日本の地に降り立ったこの1台を、“クルマニア”の諸兄に向けて改めて品定めしたい。
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まず注目すべきは、その心臓部だ。6.2ℓ V8 OHVの「LT2」エンジンは、最高出力369kW(502PS)、最大トルク637N・mという、昨今のターボ車では味わえない官能的なパワーを絞り出す。その実力は数値が証明しており、0-97km/h加速はわずか2.9秒、さらに最高速度は312km/hにまで達するから、スペックだけでもウハウハというもの。
この驚異的なパフォーマンスを支えるのが、MR化によって実現した39:61というリア寄りの重量配分。この設定が路面を力強く蹴り出す驚異のトラクションを生み、どんな状況下でもドライバーに精緻な安心感を与えてくれるのはハンドルを握ればすぐにわかるはず。また、先述のとおりコルベットブランド初となる右ハンドル仕様の導入により、日本のタイトな道でもそのパフォーマンスを余すことなく引き出せる点も見逃せないのだ。






さらに2026年モデルからは、このアナログな熱情に「最先端の知性」が加わったあたり、さすが最新アメリカンモデル。それが生成AIアシスタント「Google Gemini(ジェミニ)」の導入で、これは単なる音声操作ではなく、自然な会話の文脈を理解する、まさに助手席のコンシェルジュとなりえてしまうからスゴイ。
たとえば、ゴルフ好きなら「近くでスロープレーティング(難易度)が低くて手頃なコースは?」と尋ねるだけで、AIが最適なプランを提案してくれるそうな。ハンドルから手を離さず、旅のルートから音楽の選曲、さらにはオープンルーフでのドライブの最中にふとよぎった疑問……、たとえば「光合成について教えて」といった知的好奇心(?)にまで応えてくれる体験は、現代のジェントルマンにこそふさわしい「ギア」ではないかな。
そして今、マニアの所有欲を最も刺激するのが、20台限定の特別仕様車「America Anniversary Edition」だ。自由を象徴する「アークティックホワイト」のボディに、情熱のレッドと力強いブラックのフルレングスデュアルレーシングストライプが走るその姿は、モータースポーツの興奮をそのまま公道へと持ち込んでいる。
エッジレッドのエンジンカバーや日本独自の専用オーナメントなど、細部にまで宿る限定感は格別。価格は3LTベースモデルが1795万円、特別限定車が1985万円(いずれも税込)。このスペックと知性を備えたスーパーカーがこの価格で手に入るのは、ライバルと比較してもまさに「バーゲンプライス」といえるかも。ほかにもいくつかの限定モデルがラインナップしているからチェックするべし。
この夏、コルベットが切り拓く新しいアメリカン・ドリームを、是非その目で確かめてみてほしい。
★DATA 〈シボレー〉コルベット3LT
●全長×全幅×全高:4630×1940×1225㎜
●車両重量:1670kg
●ホイールベース:2725mm
●エンジン:6.2ℓV型8気筒OHV
●最高出力:369kW(502PS)/6450rpm
●最大トルク:637N・m(65.0kgm)/5150rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:後輪駆動
●税込み価格:1795万円








































































