【富山・三郎丸蒸留所】世界初の鋳造製ポットスチルで、ピーテッドウイスキーを極める
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ウイスキー蒸留所としては珍しい白壁と瓦屋根の建物は、国の登録有形文化財にも登録
北アルプスから富山湾に注ぐ庄内川によって開けた砺波平野は、その清冽な湧き水を利用して古くから酒造りが盛んに行われてきた。1862年(文久2年)創業の若鶴酒造もそのひとつ。1952年には北陸で初めてウイスキー蒸留をスタートさせ、地元富山で愛される“地ウイスキー”を造り続けてきた。
砺波平野の田園風景と、日本最大規模とされる散居村は、美しき日本の原風景
稼働当初から貫かれてきたのは、ピーテッドモルトにこだわったスーパースモーキーなウイスキー造り。しかし、設備の老朽化から肝心のピーティーフレーバーが徐々に抜け落ちてしまうように……。
世界初の鋳造製ポットスチルを共同開発するなど、ウイスキー業界に新風を吹き込む、五代目の稲垣貴彦
そこで立ち上がったのが5代目の稲垣貴彦。単なる“昔の地ウイスキー”から脱却すべく、2016年にクラウドファウンディングで資金調達を行い、翌2017年に設備を一新し、〈三郎丸蒸留所〉として新たなスタートを切った。
鋳造製ポットスチル『ZEMON』は、高岡銅器の梵鐘(いわゆるお寺の鐘)造りの伝統技術を応用
この時掲げたのは「The Ultimate Peat(ピートを極める)」というコンセプト。理想のピーテッドウイスキーを追求すべく、たとえば富山県高岡市の伝統産業である高岡銅器の工房とタッグを組んで、世界初となる鋳造(ちゅうぞう)製ポットスチル「ZEMON」を共同開発した。銅と錫の合金による鋳物は、まろやかながらも厚みのある三郎丸らしい酒質を実現してくれる。

バーボン樽を中心にシェリー樽や赤ワイン樽などで熟成。富山県南砺市井波地区の木工職人とミズナラ樽も共同開発
他にも最新鋭のマッシュタン、伝統木工の技術を活かした富山産ミズナラ樽、乳酸菌発酵を促す木製発酵槽、アイラ島産ピーテッドモルトの導入、富山産大麦のモルト造りなど、毎年のように新しく実験的なイノベーションを試みている。
2020年発売の『シングルモルト 三郎丸0 THE FOOL』からシングルモルトシリーズがスタート
そんな〈三郎丸蒸留所〉のシグネチャーである『シングルモルト 三郎丸』は、土っぽいピートのニュアンスが心地よく、余韻はどこまでもスモーキー。海上がりのアフターサーフに、ハイボールで飲んだら最高にご機嫌な一本だ。
ハイボールなんだけど、爽快なだけでなく、ヘビースモーキーな味わいが疲れた身体にじんわりと染みこんでくる感じがたまらない。ほどよく喉を潤したら、ロックやストレートで締めくくることもお忘れなく!
ピートを極める。スモーキーに振りきる。この武骨な姿勢が、なにより三郎丸らしさなのかもしれない。
⚫︎三郎丸蒸留所/Saburomaru Distillery
住所:富山県砺波市三郎丸208
URL:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/
オンラインショップ:https://shop.wakatsuru.co.jp/




































































