カラダの不調はストレスのせい!?
寒くて冬は気が滅入る……なんて気分の問題かと思っていたら、実は医学的に説明がつくらしい。ストレスはメンタルだけでなく、肌やカラダに様々な影響を及ぼすと、専門のドクター。内と外からメンテナンスをして、落ち込む季節を乗り切ろう!
今月のカルテ
メンタルヘルス
今月のドクター
〈茅場町こころのケアクリニック〉
安保肇子 院長
関西医科大学附属病院の精神神経科にて研鑽を積んだ後、ミドルエイジの男性が多い茅場町にて精神科クリニックを開く。患者の話にじっくりと耳を傾け、解決法を一緒に考え、寄り添う治療で評判が高い。
●茅場町こころのケアクリニック
東京都中央区日本橋茅場町2-8-10 碧山ビル2F
TEL:03-5643-9855
1 セロトニンの分泌を促す赤身肉を摂取
2 日光を浴びて自律神経を整える
3 更年期障害とウツを間違えない
――最近、ストレスで気分が滅入って。
安保 季節も関係しているかも。秋から冬は日照時間が短くなることで、幸福感をもたらすホルモン“セロトニン”の分泌が減りがち。おウチ時間が増えても、朝にカーテンを開けて日光を浴びたり、日中に散歩をしたりして分泌を促しましょう。また赤身の肉もセロトニンを増やす働きがあるので、牛肉や羊肉などを食べるのもいいですね。その際にビタミン類で抗酸化作用のあるCやタンパク質の合成に必須のB群、免疫に関わるDなども一緒に摂ると、さらに効果的。
――肌にも影響が出ているような。
安保 ストレスで自律神経が乱れると血行が悪くなり、新陳代謝が低下。様々な肌トラブルが起こりがち。たとえば湿疹や、下あごにできるニキビ、1~2時間で消える蕁麻疹もストレス性の可能性が高い。肌以外にも、喉の詰まり感や異物感があるという症状も多く見られます。トラブルの原因がストレスかどうかを見分けるのは難しいですが、要因がなんであれケア方法は同じ。清潔に整えて、保湿をすることが大切。ただし、メンタル由来ならストレスの原因を取り除かないと長引き、繰り返すことも多々。ストレッサーと正面から向き合わず、横に置いておく考え方を身につけるといいかも。また、40代以降の男性でウツと間違われやすいのが、男性ホルモン“テストステロン”の減少で起こる倦怠感やイライラ、不安感などの更年期障害。これらは40代後半以降に出ることが多いのですが、ストレス過多の場合は若くして起こることも。ストレスホルモンのコルチゾールの分泌が高まって男性ホルモンが抑制されることがあるので、気になる人は一度クリニックでチェックするといいでしょう。男性更年期が疑われる場合は、泌尿器科でテストステロンレベルを調べ、ホルモン補充療法などで対処します。
◆男性美容研究家 藤村 岳のケア処方
右:1包に1000㎎配合! 吸収率にこだわる
水溶性のビタミンCの体内利用効率を高めることを目指して開発された、話題の液状サプリ。従来、体外へ排出されやすい弱点を“リポソーム化”することでクリアした。水やジュースに混ぜると飲みやすい。リポ・カプセル ビタミンC 30包入り7776円(スピック)
中:話題の植物成分で自己肯定感が高まる!?
セルフメディケーションでセレブに人気のヘンプ由来のCBD。40%の高濃度配合のドロップオイルで、オレゴンの確かな原材料を使用。リラックスしたり、集中力を養ったりと、ストレスケアに。アルティメット 40 30㎖ 3万2400円(シービーデイズ/クオルス)
左:顔、ボディ、ヘアとマルチに使えるオイル
心を整えてくれると古来、珍重されてきたネロリにベルガモットの爽やかな香りをプラスした、フランス発の美容オイル。なめらかでベタつかず、部位を選ばず使える。プロディジュー ネロリ オイル 100㎖ 5940円(ニュクス/ブルーベル・ジャパン 香水・化粧品事業本部)
●スピック
TEL:0120-663-337
●クオルス
TEL:088‐678‐9015
●ブルーベル・ジャパン 香水・化粧品事業本部
TEL:0120-005-130
雑誌『Safari』1月号 P219掲載
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photo : Yumiko Yokota(STUDIO BANBAN) text : Gaku Fujimura