【お悩み】脂ぎった毛穴が不潔に見える !?
毛穴は10代だけの悩みにあらず。こめかみを引き上げて毛穴が消えるなら、それはミドルエイジ特有の“たるみ毛穴”かも!? 加齢やストレスで開いた毛穴や脂ぎった毛穴が目立ってくるお年頃だ。名ドクターによる対策と、プロが選んだコスメで清潔に整えよう!
今月のカルテ
毛穴
今月のドクター
〈青山ヒフ科クリニック〉
亀山孝一郎 院長
北里大学医学部卒業後、米国立衛生研究所にて研究。皮膚科診療にビタミンCをいち早く取り入れ、権威として名高い。発売後3週間で重版となった『毛穴道 もう一生悩まない。』(講談社)の監修も。
●青山ヒフ科クリニック
住所:東京都港区北青山3-12-9 花茂ビル3F
TEL:03-3499-1214
1 カラダの内外でビタミンC摂取
2 ピーリングで黒ずみを除去
3 適度な運動と質のよい睡眠
――10代でもないのにこの頃、顔のベタつきと毛穴の開きが目立って……。
亀山 実は30〜40代の男性はストレスで交感神経が優位になって、皮脂分泌が増えがち。さらに加齢でコラーゲンやエラスチンが減少して、皮膚の土台が失われてたるみ、毛穴が目立ってくることも。もともと皮脂分泌の多いオイリー肌なら、さらに毛穴は広がりがちです。
――どう対処したらいいですか?
亀山 必要な皮脂まで奪わない洗顔と適切な保湿が基本の“キ”。無理に皮脂を除去しようとしたり、保湿を怠ったりすると、乾燥でかえって皮脂が分泌されます。朝晩のケアで角質層を整え、肌の正常なターンオーバーを促進させることがカギ。保湿はケチらず化粧水をたっぷり取り、手のひらで押し込むように塗布しましょう。毛穴に効果的な成分は、なんといってもビタミンC。口から摂取するなら自然なものでいいですが、コスメとして選ぶ場合は、皮膚に浸透するビタミンC誘導体として配合されていないと、効果が期待できません。また、ダメージから守るビタミンA、肌の代謝を高めるLーシステイン、エネルギー産生に関わるナイアシンアミドなども効果的ですね。
――毛穴の黒ずみもなんとかしたくて。
亀山 黒ずみは、毛穴に古い角質や皮脂が交ざった角栓の一部が酸化したもの。ストレスが多いと皮脂の粘度が高まり、角栓が詰まりやすくなります。古い角質を除去する、ピーリング効果のある洗顔料を取り入れるといいでしょう。生活習慣も大きく関わっていて、高糖質や高脂質な食生活は皮脂量が増える原因に。逆に肌のコラーゲン合成に関わるATP活性のために、ビタミンB群は積極的に摂取を。また、睡眠不足は活性酸素が蓄積するので絶対NG。そして血流がよくなると皮脂が過剰に出にくくなるので、カラダを鍛えることも毛穴対策に有効です。
◆男性美容研究家 藤村 岳のケア処方
毛穴対策には細胞レベルのケアが必要<右>
酸素研究に長けたイタリア発のクリームは、細胞内のATPとミトコンドリアの関係に着目。独自の“オキシジェンコンプレックス”は乳酸量抑制とATP増加作用が確認されているとか。モイスチャライジングクリーム 50㎖ 4680円(オー・ドゥエ・ヴィータ/クリームワールド)
毛穴の汚れを除去しつつ低刺激性で潤いをキープ!<上>
ウインターグリーン由来のサリチル酸がアクネ菌の働きを抑え、アミノ酸やアムラなど自然の植物成分が優しく毛穴の奥の汚れを除去。フォーム状で出てくるタイプなので、泡立ていらずなのも便利。アウターピース フォーミング クレンザー 125㎖ 4000円(アヴェダ)
毛穴の引き締まったハリツヤ肌に導く救世主<下>
3種のビタミンC誘導体に加え、ビタミンA、B群、E、H、Pに、ヒアルロン酸やコラーゲンなど、美容液レベルまで贅沢に配合した化粧水。毛穴の目立つお疲れ肌の水分保持力を高めて、ふっくらとした肌へと導いてくれる。ケイカクテルVローション 150㎖ 7000円(ドクターケイ)
●アヴェダ
TEL:0570-003-770
●クリームワールド
TEL:078-381-5740
●ドクターケイ
TEL:0120-68-1217
雑誌『Safari』11月号 P241掲載
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photo : Koki Marueki(BOIL) text : Gaku Fujimura