組み合わせが新鮮! 変化球的な西海岸の香り
これから日差しの気持ちいい夏に向けて、爽快感ある香りを纏いたい。リゾートに向かうならなおさら。で、カリフォルニア産のコチラはどう? 柑橘にスパイスを効かせた爽やかな香りは、今までとはどこか違う!
- SERIES:
- 同じブランドでも“香り”は大違い! Vol.41
アトリエ・コロン
ATELIER COLOGNE
フレグランスアドバイザー
MAHO
外資系メーカーや香水関連会社を経て独立。セミナー講師のほか、パーソナルカウンセリングサロン“プライベート トワレ”を運営。
――〈アトリエ・コロン〉は2回めの登場ですね。新作は本誌と相性がいい、西海岸テイストの香りだとか。
MAHO(以下M) そうね。ビジネスの展開があって、知る人ぞ知るニッチからグローバルへと飛翔していくわよ。今、押さえておくべきブランドの筆頭と言えるわね。まさに、手塩にかけた坊やが羽ばたいていく、そんな感じ?
――とうとう母親の心境ですか。
M 失礼ね、まだまだ現役よ! それはさておき、この“クレメンティン・カリフォルニア”は日本人に親しみのあるクレメンティン、いわゆるみかんがベース。カリフォルニアは、その一大産地なのよ。ジューシーで陽気な感じがいかにも西海岸っぽい雰囲気があるでしょ。
――はい、とても心地いいです。レザーのキャップは贅沢だし、ボトルのライト
M スターアニスやバジルなどピリッとした香料も使われているからくどくないし、ユニセックスで使えるわ。
――サバサバ系女子とシェアするとよさそうですね。一方で定番の“ウーロン・アンフィニ”もトップは柑橘、ベースはウッディなのに軽やかですね。
M ウーロン茶とレザーの香りの組み合わせって新鮮な驚きがあるのに、突飛すぎないのがいいわ。海で冷えたカラダを温めるのにぴったりな印象。香りで主張したくないけど、そっと寄り添っているって感じが好きな人に向いているわね。
――見守り系女子っぽい!?
M 柑橘系って夏の王道だけど、どちらも酸いも甘いもかみ分けた大人にこそ映えるの。あなたもがんばりなさい。
――使いこなしたいなぁ。
ウーロン・アンフィニ〈右〉
アクアだけど軽すぎない! あらゆるシーンに使える
その名のとおり“ウーロン茶”をキー香料として採用した珍しい香水。ベルガモットやスモークレザー、タバコの花などを組み合わせ、爽やかさと温かみを同時に表現。レザーとはいえ軽やかだから、オールマイティに使えて便利。100㎖ 1万7500円(アトリエ・コロン/フォルテ)
クレメンティン・カリフォルニア〈左〉
甘みと酸味のバランスが◎ 西海岸らしい爽やかさを纏う
カリフォルニア産のクレメンティンに中国のスターアニスや花山椒を加え、甘さの中にスパイシーな要素を入れた新作。アクアティックな雰囲気だが、決して軽すぎず小僧っぽくならない大人仕様。彼女とシェアしてもステキ。100㎖ 1万9000円(アトリエ・コロン/フォルテ)
雑誌『Safari』7月号 P213掲載