シャワーのように浴びる香りなら朝がもっと爽快 !?
日差しの気持ちいい朝、シャワーを浴びて満足するだけでなく、香りも浴びる……そんな日があってもいい。〈ロジェ・ガレ〉のこちらなら、まるでミストのように使っても上品さが残るから大人向き。
- SERIES:
- 同じブランドでも“香り”は大違い! Vol.46
[ ロジェ・ガレ]
ROGER&GALLET
フレグランスアドバイザー
MAHO
外資系メーカーや香水関連会社を経て独立。セミナー講師のほか、パーソナルカウンセリングサロン“プライベート トワレ”を運営。
――香水の歴史を語るうえで欠かせないブランドは〈ロジェ・ガレ〉ですね。
MAHO(以下M)前回も出てきたわよね。1862年にパリで誕生し、ナポレオンやその妻のジョセフィーヌなどに愛された伝説のブランドよ。
――ヴィクトリア女王も好んだとか。
M 定番の“ジャンマリファリナ”のような名作があるんだもの。古式ゆかしい処方なのにとても洗練されていて、気取っていないの。シャワーを浴びるようにたくさん纏うほうが気持ちいいわよ。
――柑橘とハーブという王道の組み合わせなのにいまだに新鮮な感じです。
M この香りを使えばシャツのボタンを多少大胆に外していても、上品に着こなせるはず。育ちのよさが滲み出るの。
――新作の“フィグリーフ”はイチジクの葉の香りですね。珍しい!
M フィグ自体はよく使われるけど、葉に注目したところはさすが気鋭の調香師、マティルデ・ビジャウイね。
――一見、青くて若々しい雰囲気ですけど、わりとセクシーですよね?
M アダムとイブが恥じらいからカラダを隠すのに使ったというイチジクの葉。西欧人にとってそんなイメージがあるの。
――ああ、背徳的な官能性はそんなことからも読み取れるんですね。
M イチジクって茎を切ると白い乳汁が出るんだけど、葉の青々しい中にもそのミルキーな雰囲気が出てくるの。でも、くどくないからこれもたっぷりふりかけてみてほしいわ。
――たっぷりですね。他のシリーズには500㎖の特大ボトルもあるんですよね。
M ワインと同じでマグナムは存在感が別格。海外ではレギュラーサイズよ!
ジャンマリファリナパフューム オーデコロン〈右〉
ナポレオンも愛した清潔感のある香り
雨上がりの庭園とも評され、すっきりとしたローズマリーに瑞々しいオレンジの葉や枝から採れるプチグレンなど抜群に爽やかで心地よい伝説の名香。ラベンダーの清潔感は洗い立てのシーツのようにそこはかとなく郷愁も喚起させる。100㎖ 6000円(ロジェ・ガレ)
フィグリーフパフューム ウォーター〈左〉
青々としたイチジクの葉が艶っぽい!
イチジクの葉をコンセプトにし、人気のフィグシリーズに加わった新作。清潔感のあるベルガモットと安心感をもたらす深いベンゾインとの組み合わせがお見事! ほんのりと甘くてセクシーなので、男性が使うとその意外性がむしろ魅力的に。100㎖ 6000円(ロジェ・ガレ)
●ロジェ・ガレ
TEL:0120-405-000
雑誌『Safari』12月号 P291掲載
photo : Mamoru Kawakami text : Gaku Fujimura
photo by amanaimages