ほっこりするのに新しい! 今注目すべきは“樹”の香り
自然の中で緑に囲まれてリラックスする休日は格別だ。でも、忙しい大人はそんな場所へ繰り出せない場合も。そんなときは、この香りを身に纏ってみてほしい。街でも森林をご堪能あれ!
- SERIES:
- 同じブランドでも“香り”は大違い! Vol.45
ブルガリ
BVLGARI
フレグランスアドバイザー
MAHO
外資系メーカーや香水関連会社を経て独立。セミナー講師のほか、パーソナルカウンセリングサロン“プライベート トワレ”を運営。
――大人気〈ブルガリ〉の“マン”シリーズから待望の新作が登場ですね。
MAHO(以下M) この新作はシダー、ベチバー、サイプレスと3つの樹木に注目したアーシーな意欲作よ。
――森の中にいるような安心感があります。でも、ザ・自然、といったわけでもない。ナチュラルすぎないのもまたいい。
M 樹木を自然の中の摩天楼なんて表現しているから、自然と都市との融合といったコンセプトでマスター調香師のアルベルト・モリヤスは作ったのよ。
――ハイチやアメリカ、スペインと世界中の森を旅してヒントを得たとか。
M このシリーズはボトルの完成度も高くて本当に素敵。“樹”にオマージュしてグリーンのボトル&ジュース、メタルも幹っぽく、キャップは年輪を思わせるディテールで細部までよくできているわ。
――確かに! 定番と形は同じですが印象が全然違う。定番は色気がありますね。
M こちらは断然、重厚で都会的。これもモリヤスの作品だけど、フレッシュさの中になめらかさもあるの。
――優しくて、官能的です。
M 爽やかでかつ、肉感的。やっぱり男性はセクシーであってほしいもの。それを叶えてくれるのが〈ブルガリ〉なのよ。
――ここの香水はどれもかっこいい男の代名詞的な存在ですよね。
M そういえば、新作のキャンペーン広告のモデルが俳優のニック・ベイトマンなんだけど、上半身裸で棒術を披露しているの。厚い胸板と腹筋がたまらない!寄らば大樹って昔からいうけど是非、彼に守ってもらいたいわ〜。
――MAHOさんなら自分で守れると思いますけどね……。
ブルガリ マン エクスレリーム オードトワレ〈右〉
フレッシュさと官能性が融合した定番
ピンクグレープフルーツやカクタスサップなどベジタブル系のピリッとした香りからはじまり、フリージアのフローラルにカルダモンの男らしい雰囲気も加えられている。ベースにはウッド系を配し、見事な仕上がり。100㎖ 1万2000円(ブルガリ/ブルガリ パルファン事業部)
ブルガリ マン ウッド エッセンス オードパルファム〈左〉
次世代を牽引する、強くて温かい新作
今後のトレンドを担うウッド系の新潮流。自然の要素を多分に感じさせながら都会的な一面もある。深みのあるグリーン感のサイプレス、スモーキーなベチバーやシダーなど樹のエレメントが見事に調和している。100㎖1万2600円(ブルガリ/ブルガリ パルファン事業部)
●ブルガリ パルファン事業部
TEL:03-5413-1202
雑誌『Safari』11月号 P357掲載
photo : Mamoru Kawakami
text : Gaku Fujimura