高層階で食とパノラマビューを満喫する〈鉄板焼 すみだ〉!
1989年に開業した東京・日本橋にある〈ロイヤルパークホテル〉は、小説の舞台になるなど、広く知られているホテル。食にも定評があり、〈日本料理 源氏香〉〈シェフズダイニング シンフォニー〉〈中国料理 桂花苑〉と、和洋中の美味を楽しめる。イチオシが最上階の20階にある〈鉄板焼 すみだ〉。その理由は、ホテルの高層階で鉄板焼という“鉄板デート”の先駆けとなった名店だから。
シェフが目の前で調理し、サービスしてくれるのも鉄板焼の醍醐味
2005年からシェフとして腕をふるう安冨正己さんのもと、鉄板の魅力を最大限に引き出した料理を、パノラマビューとともに堪能できる。その時しか食べられない季節のコースもいいけれど、定番コースとして人気の“清洲”(2万2770円)がオススメ。前菜、魚介類、サラダ、野菜、和牛、お食事、デザートと、魚も肉も楽しめる内容になっていて、安冨さんのオリジナリティがいかんなく発揮されている。
安冨正己シェフ
魚介類の“活車海老、帆立貝”は、直前まで大きな水槽に入れられていた活車海老と、生でも食べられるほど鮮度抜群の帆立貝のどちらも味わえるのが贅沢。活車海老の身は口中で弾けるような食感で、ほんのりと差す甘味がたまらない。頭と尻尾は潰してカリカリの“海老煎餅”にし、一尾まるまる味わえるようにしているのが心憎い。
“6種類の細切り野菜のサラダ”は、みずみずしい野菜を丁寧に細切りして、軽やかな歯ごたえに仕上げた。“焼き野菜”では旬の野菜が取り揃えられていて、今の時季なら栃木県のグリーンアスパラガスと香川県のホワイトアスパラガスの食べ比べに、甘い新玉ねぎが楽しめる。
風味や香りづけ、旨味も閉じ込めるフランベ
“九州産和牛ステーキ”はサーロイン180gかヒレ130gをチョイスできるのが嬉しい悩み。2人でオーダーすれば、サーロインとヒレをシェアして、どちらも食べられるのでお得! サーロインはジューシーな佳味を賞玩できて、ヒレはしなやかな食感と和牛香を味わえる。コンディメントはチリソース、ポン酢、大根おろし、醤油、ワサビと5種類も用意されているから、味変も楽しんでみて。
“九州産和牛ステーキ”のイメージ
お食事は“御飯、味噌椀、香の物”だけれども、“ガーリックライス”(1518円)にアップグレードするのがツウ。ガーリックライスはカリカリに焼き上げられた和牛の脂肉と香ばしいニンニクが出色で、これまた箸が進む。筒状に仕上げられたガーリックライスの“おこげ”もアイコニックだ。デザートの“マスクメロン”は静岡県産で果肉感たっぷりだから、最後に口中がさっぱりとする。
余力があれば、調理方法をリクエストできるアラカルトメニューを追加するのもいい。安冨さんが得意な“活鮑”(時価)は、大きくて活きのよい鮑をアルミの上にのせ、昆布を巻いて蒸し焼きにした。肝を用いた旨味たっぷりのバターソースが、鮑の滋味をふんわりと開かせてくれるのだ。
フランスを中心としたワインや日本酒も充実しているので、ソムリエに相談すると最適なものをマリアージュしてくれる。
料理はもちろん、パノラマビューも楽しめる!
〈鉄板焼 すみだ〉は、“鉄板デート”の名店として彼女と訪れるのはもちろん、個室(4名~)も設けられているから記念日や大切な会食の時に利用するのにもぴったりな一店だよ。
●〈ロイヤルパークホテル〉鉄板焼 すみだ
住所:東京都中央区日本橋蛎殻町2-1-1 ロイヤルパークホテル 20F
営業時間:平日11:30~14:30(14:00LO)、17:30~21:30(21:00LO)
土・日・祝日11:30~15:00(14:30LO)、17:30~21:30(21:00LO)
定休日:火曜(2023年6月1日~)
TEL:03-5641-3600(レストラン予約 9:00~19:00)
URL:https://www.rph.co.jp/restaurants/sumida/
※サービス料込み
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。