〈スパイスラボトーキョー〉の新感覚インド料理で元気を取り戻す!
暑い日が続いていると食欲がなくなって、体力も衰えてくるというもの。そんなときに食欲をかき立てて、元気にさせてくれる魔法のアイテムといえば、ずばり“スパイス”。でも、スパイスを使った料理は、ただ辛いだけなんて思ってない? スパイスをふんだんに用いながらもガストロノミーに昇華させているのが、銀座の〈スパイスラボトーキョー(SPICE LAB TOKYO)〉。
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新感覚のスパイス使いがインド料理の概念を覆す
日本におけるインド料理の概念を覆すモダンインディアンキュイジーヌが好評を博している。そして、世界のファインダイニングやラグジュアリーホテルで研鑽を積んできたインド出身のテジャス・ソヴァニさんが総料理長の重責を担っているのだ!
総料理長のテジャス・ソヴァニさん
2019年のオープン以来、多くのゲストに支持され、シグネチャーとなっているのが、季節のビリヤニ。春にはハマグリ、シラス、春菊、夏にはトウモコロシや真蛸、秋には和栗とポルチーニ茸、と旬材をふんだんに取り入れたビリヤニとなっているのが特徴。バスマティライスはサラサラっとして、気品のある香りをまとう。さらには、旬材の香味までも感じられるから、複雑で癖になる美味に仕上がっている。
ビリヤニ(下)とクルチャ(上)のイメージ
ソースがダル(豆)、ライタ(ヨーグルト)、カレーと3種類もあって味変できるのも、インディアンガストロノミーを知り尽くしたテジャスさんならではのこだわり。最初はそのまま食べて、次にソースをそれぞれ加え、最後に全部のソースを混ぜて味わってみると、最大限に楽しめる。
ビリヤニは、ランチコース(5800円~)とディナーコース(1万円~)の全コースで〆として提供されていて、必ず体験できるのが嬉しい。特に人気となっているコースが、最も多くの“テーマ数(皿数)”を体験できる“インクレディブルスパイス”(1万5800円)。
“海岸線(Bay)”のイメージ
最初の一皿となる“寺院(Temple)”やインドのストリートフードをテーマにした“街路(Street)”、最新のインドの食文化を取り入れた“現代(Contemporary)”、最も高価な食材を用いた“王族(Royal)”など、クリエイティビティにあふれたものばかり。ほかに特筆すべきは、インドを囲むベンガル湾・アラビア海・インド洋の湾岸エリアの豊穣をテーマとした“海岸線(Bay)”。今なら、日本で旬の味覚である鮎を、ベンガル地方でよく使用されているマスタードでマリネし、和食材の蓼と合わせている発想が秀抜。
ターコイズブルーの椅子や食器がアクセントに
銀座を見下ろしながら、最先端のインド料理が体験できるレストランなんてほかにはない。インドの実力派シェフによるコンテンポラリーで香ばしいビリヤニなら、食欲不振なんて関係ないと思うよ。
●スパイスラボトーキョー(SPICE LAB TOKYO)
住所:東京都中央区銀座6-4-3 GICROS GINZA GEMS 10F
営業時間:11:30〜15:00(14:00LO)、17:30〜22:30(21:00LO)
※営業時間は公式サイトをご確認ください
TEL:03-6274-6821
URL:https://spicelabtokyo.com/
※サービス料別
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ブッフェ、フレンチ、鉄板焼、ホテルグルメ、スイーツをこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。料理コンクール審査員、講演、プロデュースも多数。