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2017.03.25

AMERICAN BOOKS カリフォルニアを巡る物語
【Vol.28】『ターゲット・アメリカ』×サンディエゴ

太平洋に面したカリフォルニア州。サーフカルチャーが花開いたこの地は軍事上の最重要拠点のひとつという顔も持つ。本書は特に海軍基地があるサンディエゴを舞台に、テロリストとの戦闘や仕掛けられた核爆弾の捜索をスリリングに描いた。著者の1人は過去にアカデミー賞にノミネートされ…

太平洋に面したカリフォルニア州。サーフカルチャーが花開いたこの地は軍事上の最重要拠点のひとつという顔も持つ。本書は特に海軍基地があるサンディエゴを舞台に、テロリストとの戦闘や仕掛けられた核爆弾の捜索をスリリングに描いた。著者の1人は過去にアカデミー賞にノミネートされた『アメリカン・スナイパー』の原作者にも名を連ねた人物。手に汗握る展開と、カリフォルニアのまた違った一面を垣間見られるはず!

凶悪なテロリストとの戦いの行方は!? 海軍基地の町を舞台にしたアクション小説!

カリフォルニアで国境の町といえばサンディエゴ。すぐ南のメキシコ・ティファナには、ビザなしでアメリカ入国を目指す中南米の人々が集まる。こうした移民たちを閉め出そうと主張する人がアメリカ大統領になったことで、今再び注目を集める地域である。その国境を越えてテロリストがアメリカ国内に核兵器を持ちこんだらどうなるか――を想像した小説がこの『ターゲット・アメリカ』だ。旧ソ連のスーツケース型核爆弾2個がチェチェン人テロ組織の手に渡り、彼らはそれをアメリカ国内に持ちこんで爆発させようと計画する。ところが、1個はメキシコからニューメキシコ州に繋がる密入国トンネルで、捜査官に見つかってしまって爆発。もうひとつはどこにあるのか? アメリカには厳戒態勢が敷かれる。

その行方を追うのが、CIAの特殊活動部からの任務を受けた凄腕のスナイパー、ギル・シャノンである。前作の『スナイパー・エリート』ではアフガニスタンで活躍したが、その結果、テロ組織によってその首に賞金がかけられ、追われるようになっている。彼の命を狙ったテロリストたちがモンタナのギルの牧場を襲い、ギルの留守を守る妻との間でスリリングな死闘が繰り広げられる。助けに向かったギルは妻を救出してテロリストを拷問し、核爆弾がサンディエゴに仕掛けられたことを突き止める。

サンディエゴは基地の町でもある。なかでもサンディエゴ湾にあるノースアイランド海軍航空基地は太平洋艦隊の本拠地だ。作品中では原子力空母が2隻停泊。テロ組織はそこに目をつけて、サンディエゴを核攻撃の標的にしたという恐ろしいストーリーが描かれていく。核爆弾はサンディエゴのコロナド島に持ちこまれており、それをわずか2時間足らずの間に撤去しなければならないのだ。コロナド島はサンディエゴでも有数のリゾート。セレブ御用達のホテル デル・コロナドでもよく知られている。

「この六百八十室を擁する、ほぼ全体が木造のビーチフロントの豪華な宿泊施設は、1888年に一般に公開されたときには、世界最大のリゾート・ホテルだった。それ以来、このデル・コロナドは、マリリン・モンロー主演の『お熱いのがお好き』など、さまざまな映画の舞台に使われてきた」(P512)

このホテルにはたまたま海軍の兵士たちが何人か宿泊しており、彼らが核爆弾の捜査に駆り出される。爆弾はどこにあるのか。そして、爆発までに処理できるのか。ぎりぎりの攻防が続き、最後まで決して退屈させることはない。

それにしても、人がたくさん死ぬ、暴力的かつ好戦的な話である。CIAや軍の戦いが(拷問も含めて)正義として無条件に肯定される一方、チェチェンやアラブの事情は全く考慮されない。アメリカはなぜ戦争をし続けてしまうのか。それも見えてくるのかもしれない。

●『ターゲット・アメリカ』
スコット・マキューエン、トマス・コールネー 著
公手成幸 訳 早川書房 1100円


雑誌『Safari』5月号 P295掲載

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