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CULTURE カルチャー

2025.07.26


この作品、見逃してない? U-NEXT『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』は“ER緊急救命室”好きなら絶対見るべき海外ドラマ!



20シーズン以上続く『グレイズ・アナトミー』からネットフリックスの大ヒット作『トラウマコード』まで、国を問わず人気なのが医療ドラマ。人気ジャンルゆえ制作される本数も多いが、数ある医療ドラマの中で是非チェックしておきたいのが『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』だ。

指揮をとるのは、名作医療ドラマ『ER緊急救命室』の面々。同作を手掛けたジョン・ウェルズが製作総指揮と監督(第1話と最終話)、R・スコット・ゲミルが製作総指揮と脚本を担当しているのだから、品質保証はされたも同然と言える。『ER緊急救命室』で主人公の1人、ジョン・カーター医師を演じていたノア・ワイリーが主演を務めているのも安心材料だ。

そんな『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』の舞台は、ペンシルベニア州ピッツバーグの総合病院。その院内にある救急医療室、通称“ザ・ピット”の1日が全15話構成で描かれていく。例えば、第1話で描かれるのは、午前7時から午前8時までの1時間。続く第2話では午前8時から午前9時までの1時間……というように、1話につき1時間のペースで展開する。あえて軽々しく言うなら、医療ドラマ版『24』といったところだろう。全15話なのは、日勤スタッフの勤務時間が15時間だから。ザ・ピットを仕切るベテラン医師ロビー(ワイリー)が出勤し、シフトを終えるまでの物語になっている。
 

  

 


だが、どの病院の救急医療室もそうであるように、平穏な1日など存在しない。朝も早くからさまざまな患者がザ・ピットを訪れ、医師たちは治療に悪戦苦闘。しかも、医師の数も院内のベッド数も十分ではなく、時間が経てば経つほど待合室には患者が溢れていく。その実情を生々しく映しながら、そこで働く医師や看護師たちの人間模様も描写。休憩室でまったり日常会話を交わすシーンはほぼないが、治療にあたる姿やスタッフ同士でふと交わす会話から彼らの人となりが徐々に見えてくる。野心的なインターンからシングルマザーのレジデントまで、登場するキャラクターはさまざま。そんな彼らを指導し、現場が円滑に進むよう目を光らせ、時には難しい手技で自ら患者を救うのがロビーの役目だ。

舞台は総合病院の救急医療室だし、ロビーも救急医療室勤務の医師。となると、やはりロビーの姿を『ER緊急救命室』のカーターに重ねずにはいられない。というより、かつてERで奮闘していたカーターが年齢を重ね、立派に現場を仕切っているようにも見える。その恐れも役者としては当然あったはずだが、それでもなお描きたいものがこのドラマにあったのだろう。実際、ドラマ内で描かれるのは2009年に放送終了した『ER緊急救命室』をなぞるものではなく、救急医療の現在を投影したもの。その中で、『24』スタイルの構成がリアリティもスピード感も緊迫感も加速させている。また、ロビーがコロナ禍の医療現場を経験しており、そのPTSDに悩まされている設定にも“今”が。さらには、音楽フェスティバルで銃乱射事件が起き、100人を超える患者への対応を余儀なくされる様を数話にわたってダイナミックに描くなど、“『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』ならでは”は確実にある。新しいことは何も新しい地でのみやれるものではなく、古巣に戻って新しい挑戦をすることもできる。そんな作り手の姿勢にも脱帽させられる必見ドラマは、すでにシーズン2の撮影もはじまっている。

『ザ・ピット / ピッツバーグ救急医療室』U-NEXTで独占配信中
製作総指揮/R・スコット・ゲミル、ジョン・ウェルズ、エリン・ジョントウ、シムラン・バイドワン、マイケル・ヒスリッヒ 製作総指揮・出演/ノア・ワイリー 出演/トレイシー・イフェアチョア、パトリック・ボール、スプリヤ・ガネーシュ、フィオナ・ドゥーリフ、テイラー・クランストン 全15話

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文=渡邉ひかる text:Hikaru Watanabe
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