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CULTURE カルチャー

2023.11.05

観ているだけでためになる!?
情熱がすごいお仕事映画5選!

大人が観ておきたいビジネス映画5選!
『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』 
製作年/2016年 監督/ジョン・リー・ハンコック 出演/マイケル・キートン、ニック・オファーマン 

夢の体現者か? それともアメリカンドリームの暴走か? 
1954年、シェイクマシーンを取り扱う商売人レイ・クロックは、個人経営のハンバーガー店『マクドナルド』に出会い、客の長蛇の列、迅速に提供される最上の味わい、計算され尽くした調理工程に感銘を受ける。すぐさま彼は店主のマック&ディック兄弟を説得し、この稀有なブランドを津々浦々に広げようとするのだが……。 

多くを求めず、自分の目の行き届く範囲で客に笑顔を届けたいとする兄弟の思惑とは裏腹に、レイの野望は止まるところを知らない。フランチャイズはどんどん増殖し、挙げ句の果てには創業者を追い出す始末。一つ明らかなのは、主人公自身は何らオリジナルの価値を生み出すことなく、しかし誰よりも先に金鉱を見出し、イチを百にも千にも量産する能力に長けていたということだ。人のものをなんでもガブリと呑み込み「もっと!もっと!」と欲する彼はアメリカンドリームの体現者か?それともただの強欲な人間か?かつてバットマンを演じたキートンが主演するからこそ光と闇のギャップは深く、異様なオーラを放つ怪作である。  

 
 

 
大人が観ておきたいビジネス映画5選!
『タッカー』 
製作年/1988年 監督/フランシス・フォード・コッポラ 出演/ジェフ・ブリッジス、ジョーン・アレン 

夢見ることをやめなかった男の情熱に心打たれる! 
実業家、発明家プレストン・トーマス・タッカーの生き様を、巨匠コッポラがジョージ・ルーカスの助けを借りて映画化。とりわけ焦点が当たるのは40年代後半だ。タッカーは大戦後の新車への需要の高まりを察知し、斬新なデザインと機能性を備えた“未来のクルマ”の構想をぶち上げるのだが、既得権益を牛耳る競合企業や政治家の妨害でメディアに叩かれ、しまいには詐欺容疑で訴えられてしまい……。 

どの時代でも飛び抜けた才能を持つ者がいれば、その跳躍を阻む者もいる。もしも目の前に高いハードルが立ち現れた時どうするか? タッカーは決して権力に屈しなかったし、家族や仲間もみんな活き活きした表情で彼の挑戦を支え続けた。“夢見ること”“発想すること”は我々の持つ自由であり権利でもあり、たとえすぐには叶わなくとも、その情熱は確実に誰かへと伝染していく。実はコッポラ自身、幼い頃にタッカーのことを知り、大きな影響を受けたのだとか。きっと本作もこれを観る我々に大切な何かを伝えてくれるはず。  

 
 

 
大人が観ておきたいビジネス映画5選!
『摩天楼を夢みて』  
製作年/1992年 監督/ジェームズ・フォーリー 出演/アル・パチーノ、ジャック・レモン 

あの手この手で繰り広げられる営業戦線、異常あり!? 
ピューリッツァー賞受賞の戯曲を映画化した傑作ドラマ。土砂降りの中、不動産会社のセールスマンたちが「売り上げ1位の者にはクルマ、2位にはナイフセット、3位以下はクビ!」という過酷な要求を突きつけられ、夜通しの営業戦線に打って出るーーー。喋りの達人ゆえに彼らはいったんスイッチが入るともう止まらない。相手のセリフの語尾を待たずして次の会話を覆いかぶせる機関銃のようなトークの応酬は、人間ドラマとは思えないスリリングさに満ち、ただただ呆気にとられるばかり。 

とりわけアル・パチーノ演じるトップセラーの、バーで全く違う話題の一人語りを重ねながら徐々に客をぬかるみに引き込んでいく魔術トークにはカリスマ性が光る。かと思えば、映画史に残る名優ジャック・レモンの醸し出す初老のセールスマンの悲哀と、転んでもただでは起きない執念も最高。いわゆる資本主義の闇を描いた作品ではあるが、そのいい面も悪い面も全部含めて、今なお営業マンの教科書的な作品として目されることもある一本だ。  

 
 

 
大人が観ておきたいビジネス映画5選!
『インターンシップ』 
製作年/2013年 監督/ショーン・レヴィ 出演/ヴィンス・ヴォーン、オーウェン・ウィルソン 

中年コンビがグーグル入社目指して大奮闘! 
会社が倒産し職探しに悩む中年営業職のビリーとニックは、検索画面で求人情報をチェックするうちグーグルのインターンシップ募集を見つけてすぐさま応募。“学生に限る”という条件もオンライン大学への登録でクリアし、オンライン面接も図書館のカメラ付きPCを使ってこなし、なんとか参加承諾を取り付ける。だがここからが問題だ。方々から集まった秀才大学生たちを相手に、プログラミング知識なんてゼロの彼らはどう立ち向かうのか!? 

TV番組でグーグルが取り上げられていたのをたまたま見た主演のヴォーンは、この企業文化をベースにした本作のアイデアを思いつき監督に提案。グーグルの協力も取り付け、この前代未聞の就職戦線ドラマの制作がはじまった。若者たちの頭脳と、ビリー&ニックの営業職で培ったトーク力と人間力が絡まりあって、はみ出し者ばかりの即席チームが上昇気流を巻き起こしていく様子がなんとも楽しく快い。「一歩踏み出さなければ、何もはじまらない!」。そんな普遍性のあるメッセージが胸に響く。 

 
 

  
大人が観ておきたいビジネス映画5選!
『バトル・オブ・シリコンバレー』 
製作年/1999年 監督/マーティン・バーク 出演/ノア・ワイリー、アンソニー・マイケル・ホール 

天才たちのライバル関係はこうして幕を開けた! 
70年代を起点に、アップルとマイクロソフトの勃興期を描いたヒューマンドラマ。それは自ずとスティーヴ・ジョブズとビル・ゲイツという強烈な個性を持つまったくタイプの異なる天才たちが、相手より一歩でもリードしようと頭脳戦を繰り広げる物語へと集約されていく。何しろ'99年の映画なので、両者の歴史のほんの一部しか反映しきれていないものの、しかしこのTV映画が後年に作られたどの伝記映画よりも分かりやすくまとまった作品として人気を誇っているのも確かだ。 

映画ファンにとってたまらないのは、冒頭、84年のスーパーボールで披露されたアップル・コンピュータの伝説的コマーシャルの撮影風景が描かれているところ。かくもブランドのイメージやバックストーリー、ユーザーのライフスタイルまで透徹した思考のあり方など、やはりジョブズの戦略思考はすべての面でスケールが違う(ただし、性格には問題あり)。その死から10年以上経つが、現代社会は今なお彼の思い描いたビジョンから一歩も飛び出せていないのかもしれない。  

 
 

 

 
文=牛津厚信 text:Atsunobu Ushizu
photo by AFLO
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