〈アワーグラス銀座〉で独占販売を行う〈ビバー〉の行方
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[ジャン-クロード・ビバー]Jean-Claude Biver
1949年、ベルギー生まれ。〈ブランパン〉を再興し、〈ウブロ〉のLVMH時計部門代表に。その後、2023年に〈ビバー〉を設立。引退を示唆したが、現在も高級時計界のキーパーソンであり続ける。
時計界の生ける伝説、ジャン-クロード・ビバー。〈ブランパン〉、〈オメガ〉、〈タグ・ホイヤー〉、〈ウブロ〉など、錚々たる一流時計ブランドを成功に導いてきた人物だ。自身の名を冠するブランド〈ビバー〉の新作を携えて、日本国内で独占販売を行う銀座並木通りの高級時計専門店〈アワーグラス銀座〉に来店した。アナタが手掛けたブランドが並ぶ並木通りは、いわば“ビバー通り”ですね、と話すと、彼は大きく笑った。
「この状況をとても喜んでいるよ。〈アワーグラス〉とは長いつき合いになるけど、このような素晴らしいお店で〈ビバー〉を展開できるのは、とても嬉しいね」
ローンチから2年。ブランドに対する意識に変化はあったのだろうか。「なにも変わっていない。理想を素直に表現し、見えない部分にこそこだわる。そこに魂が生まれ、永遠の美となるのだよ」
彼は、自宅に金屏風と甲冑を飾るほど日本文化に対して関心を寄せている。「アバンギャルドでありながらトラディショナル。まるで過去と未来を同時に見ているようで、とても興味深いね」
彼のインスピレーション源は自然。邸宅も豊かな自然に囲まれている。「時計作りも経営も、すべての答えは自然を理解することで得られる。自然はとても美しい。だが時に厳しく、人間の思い通りにはならない。そこがいいんだよ」
つまりは、時代や環境に適応することが重要。〈ビバー〉をいずれ息子たちに引き継ぐことも、そうした考えの表れだ。「理想は私がいなくてもブランドが継続すること。私はやりたいことを存分にやってきたからね。これからの未来は若い人が作っていくべきだよ」そんな生ける伝説が永遠の美を表現した〈ビバー〉は日本で〈アワーグラス銀座〉のみで展開される。“ビバー通り”に訪れたら、是非立ち寄っていただきたい。
ケース径42㎜、自動巻き、グレード5チタンケース、アリゲーターストラップ、5気圧防水。9969万円(ビバー/アワーグラス銀座)
ダイヤルの中央に美しい光沢を放つマザーオブパールをあしらった"キャリオン トゥールビヨン マザーオブパール"。複雑機構であるミニッツリピーターやトゥールビヨンを搭載しながら、スポーティな要素もあるモデルだ。
※『Safari』6月号245ページ掲載
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●アワーグラス銀座
住所:東京都中央区銀座6-6-5ヒューリック アンニュー ギンザ ナミキ6 8F
営業時間:12:00〜19 :00
定休日:月曜
URL:https://www.thehourglass.co.jp/
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photo : Takashi Ikemura text : Masafumi Yasuok