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2022.01.17


ニューヨーク ×『プラダを着た悪魔』

気分が上がる映画はいくつもあるが、ストーリーも主人公の成長も出てくるアイテムも、そしてその場所に“行きたい”願望も……、そのすべてにおいてハイレベルな作品は少ない。『プラダを着た悪魔』はそこをクリアした傑作。業界の知られざる舞台裏や、アン・ハサウェイのキュートな顔とともに、世界のファッションのトップに君臨するNYの魅力を満喫し、次の旅へ心の準備をしてみない!?

NYで恋も仕事もファッションも手に入れろ!
『プラダを着た悪魔』(2006年/アメリカ映画)


【映画を巡る旅に出よう!】ニューヨーク ×『プラダを着た悪魔』

実際にこの目で見たくなる魅力的な街!
ニューヨーク(ニューヨーク州/アメリカ)


【映画を巡る旅に出よう!】ニューヨーク ×『プラダを着た悪魔』

● 原題:The Devil Wears Prada
● 監督:デヴィッド・フランケル
● 出演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、サイモン・ベイカー、エミリー・ブラント

Story
大学を卒業してNYへ来たアンディ(アンドレア)は、一流ファッション誌『ランウェイ』で、編集長ミランダのアシスタントの仕事を得る。恋人や友人と就職を祝うアンディだが、彼女を待っていたのはミランダの無理な指令の数々。編集部の仲間の絶妙なアドバイスもあって日々を乗り切るアンディは、仕事にやりがいを見出す。

衣装はパトリシア・フィールド
劇中にはプラダはもちろん、シャネル、エルメス、ドルチェ&ガッバーナなど超一流ブランドのアイテムが多数登場。衣装を担当したのはカリスマスタイリストのパトリシア・フィールド。スタンリー・トゥッチのスリーピースはヴィンテージだったりと、男性の衣装も必見。

登場人物【映画を巡る旅に出よう!】ニューヨーク ×『プラダを着た悪魔』右:ジャーナリスト志望の田舎娘
アンドレア(アン・ハサウェイ)
ジャーナリストを目指してオハイオ州からNYへ来た。ファッションセンスはゼロなのに『ランウェイ』でミランダ編集長のアシスタントとなったため、恋人と会えなくなるなどプライベートも崩壊。

左:悪魔のような編集長
ミランダ(メリル・ストリープ)
ファッション雑誌『ランウェイ』の編集長。ファッション業界ではカリスマ的な存在で、双子の娘を育てる母親でもある。その横暴で理不尽な言動が原因でアシスタントはすぐに辞めてしまう。

パリやロンドン、ミラノ、そして東京……と、ファッションの流行の発信地は数々あるが、アメリカでは、やはりここ、ニューヨークだろう。2022年1月に公開される『ハウス・オブ・グッチ』でも、イタリアで生まれた〈グッチ〉が、NYへ進出し、世界的ブランドへの道を突き進むドラマが展開。それくらいNYは、ファッション業界にとって成功への最高のステージだ。

アメリカへの観光客にとってもショッピング、特にファッションが目的であれば、NYがベストチョイス。ハイブランドの限定品から、セレクトショップの掘り出し物まで、マンハッタンの各エリアで、ワクワクする買い物体験が待っている。

このNYのファッション事情を描いた人気映画といえば、『プラダを着た悪魔』だ。一流ファッション雑誌『ランウェイ』編集部を舞台に、カリスマ編集長とそのアシスタントに就いたヒロインの関係を、業界の裏ネタ、さらにNYのファッション事情も盛り込んで展開。ヒロインの奮闘と成長が、コミカル&エモーショナルなエピソードとともに共感を誘った。タイトルから想像するとおり、数々の人気ブランドのアイテムが目を引き、それらをNYでも“通好み”のスポットが彩る。『ランウェイ』の編集部として主人公たちが出入りするビルは、マンハッタンでもミッドタウンのド真ん中というロケーション。そして劇中に何度も出てくる7thアベニュー“7番街”は別名が“ファッション・アベニュー”で、かつては世界中のデザイナーが集まった区域だ。

本作は2006年の作品で、近年はこのミッドタウンの風景も少しずつ変わってきているが、NYファッションをリードする独特の賑やかな空気はキープされている。買い物目的だけでなく、カルチャーの最前線を体感するうえでも、定期的にチェックしたいエリアだ。

【映画を巡る旅に出よう!】ニューヨーク ×『プラダを着た悪魔』Place 01(道)
56 Crosby Street【映画を巡る旅に出よう!】ニューヨーク ×『プラダを着た悪魔』ミランダがアンディらを引き連れて、新作をチェックするためデザイナーのスタジオを訪れる。その仕上がりに不満な様子のミランダらが出ていくドアから、その場所がソーホーだとわかる。NYでは人気地区のソーホーだが、ブロードウェイの西側と違って、東側のCrosby Streetは落ち着いたムード、MoMAのギフトショップなど隠れた名店が多い。
住所:New York, NY 10012

Place 02(博物館)
アメリカ自然史博物館
【映画を巡る旅に出よう!】ニューヨーク ×『プラダを着た悪魔』ミランダが主催するパーティは、ファッション業界の一大イベント。そのモデルとなった“メットガラ”を彷彿とさせるように、映画では同じくNYで有名なこのミュージアムがパーティ会場となった(撮影は外観のみ)。その名のとおり、動植物や自然科学を地球の歴史とともに展示する巨大な博物館で、映画『ナイト ミュージアム』の舞台としても有名だ。
●American Museum of Natural History
住所:200 Central Park West, New York, NY 10024

メットガラ風パーティ
メットガラとは、毎年5月にNYメトロポリタン美術館で開催されるファッション界の祭典。俳優やミュージシャン、スポーツ選手までトップクラスのセレブが独創的な衣装で登場し、2021年は大坂なおみのドレスも話題になった。そのメットガラの雰囲気や舞台裏を映画で再現。

Place 03(公園)
ガップストウ橋【映画を巡る旅に出よう!】ニューヨーク ×『プラダを着た悪魔』セントラルパークのこの石の橋は、1896年に建造。62丁目に位置するので、パークの南端から歩いて5分ほど。春は新緑に囲まれ、夏は池の水がきらめき、秋は紅葉。そして冬は雪に包まれて、パークの中でも、そこだけ時間がとまったような気分を味わうことができる。映画では、ミランダが最も頼りにする部下で、アンディの味方にもなるナイジェルが、特集“都会のジャングル”の撮影を、ここで指揮。ファッション誌にとっても“映える”場所だと実感。
●Gapstow Bridge
住所:New York, NY 10019

Place 04(道)
Madison Ave. & E 66th St.【映画を巡る旅に出よう!】ニューヨーク ×『プラダを着た悪魔』私物のクリーニングを取りに行ったり、買い物を頼まれたり、さらには犬の散歩まで……。ミランダからの指令を必死でこなすアンディだが、たくさんの荷物を抱えたまま、巨大なセントバーナードに引っ張られるなんて、その姿はマンハッタンでもありえない光景! このシーンが撮影されたのは、ジョルジオ・アルマーニやオスカー・デ・ラ・レンタのショップのほか、シャネルなどジュエリーの専門店が軒を連ねるファッションエリア。セントラルパーク東側のこの一帯は観光客も意外に少なめで、ゆったりと散策を楽しめる。
住所:New York, NY 10065

NYの名所が多数登場!【映画を巡る旅に出よう!】ニューヨーク ×『プラダを着た悪魔』ひっそりした場所にある最高級ホテルの〈セント・レジス〉やニューヨーカーにとって、ステーキといえばこの店という老舗レストラン〈スミス・アンド・ウォレンスキー〉など、ミッドタウンを駆け巡るアンディの奮闘に、NY通のテンションを上げるスポットをいくつも発見可能。

 
Information

雑誌『Safari』2月号 P180~181掲載

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文=斉藤博昭 text : Hiroaki Saito photo by AFLO
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