Safari Online

SEARCH

CULTURE カルチャー

2021.06.25


ロサンゼルス ×『ワイルド・スピード』

旅も映画も“原点”に立ち戻ることで、新たななにかが見えてくるかもしれない。アメリカの旅で多くの人が“アメリカらしさ”を実感して帰ってくるのが、ロサンゼルス=LAではないだろうか。アメリカ旅行の原点となる場所と言ってよさそう。そして“ワイスピ”として親しまれている大ヒット映画シリーズも、20年前の1作めはLAが舞台だった。最新作の公開を間近に控えた今こそ、その“原点”のロケ地を振り返ってみたい。

今観ても熱狂する記念すべき第1作!
『ワイルド・スピード』(2001年/アメリカ映画)


【映画を巡る旅に出よう!】ロサンゼルス ×『ワイルド・スピード』

聖地巡礼するならここしかない!
ロサンゼルス(カリフォルニア州/アメリカ)


【映画を巡る旅に出よう!】ロサンゼルス ×『ワイルド・スピード』

【映画を巡る旅に出よう!】ロサンゼルス ×『ワイルド・スピード』● 原題:The Fast and the Furious
● 監督:ロブ・コーエン
● 出演:ポール・ウォーカー、ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター

Story
深夜のLAでは、大金を賭けたストリートでの無法カーレースが横行。参加者の中で無敵を誇るのがドミニクだった。ある夜、レースに初参戦したブライアンは、ドミニクにも負けないドライビングテクを見せ、周囲を驚かせる。しかしブライアンの真の目的は、レースの世界で潜入捜査をし、スピードを誇る凶悪犯を捜すことだった。

迫力のカーレースを見よ!
夜のストリートで超カラフルな改造カーがトップギアでしのぎを削る。そんな冒頭のレースシーンからリアリティ重視の実写で展開。そのほかにも海岸沿いのフリーウェイでの超スピードの疾走や、敵対ギャングのバイクとのチェイスなど、カーアクション好きならテンション上がる映像だらけ!

登場人物
【映画を巡る旅に出よう!】ロサンゼルス ×『ワイルド・スピード』右:LA市警の潜入捜査官
ブライアン(ポール・ウォーカー)
トラックが襲撃される事件が多発し、捜査をするために無法カーレースの世界に潜入した警察官。ドミニクとの間に信頼の絆が生まれ、彼の妹ミアには恋心を抱き、友情と職の間で苦悩することに。

左:ゼロヨンを仕切るカリスマ
ドミニク(ヴィン・ディーゼル)
無法ストリートレースの仕切り役で、自らも一回のレースで大金を稼ぐ最強ドライバー。敵対するギャングに襲撃された際、救ってくれたブライアンを信用する。仲間をファミリーとして大切にする。

基本的にアメリカは“クルマ社会”。ニューヨークやサンフランシスコなどは、ある程度、公共交通機関で自由に移動できるが、ロサンゼルスだけは車がないと日常生活を送るのにも苦労が多い。つまりLAほど車が似合う都市はないのだ。映画でも、LAを舞台にしたカーアクションに興奮した人は多いだろう。

今から20年前、『ワイルド・スピード』が公開されて、LAと車の最高な相性が改めて実証された。“ゼロヨン”と呼ばれるストリートでのカーレースが、ひとつのカルチャーとなっていた時代。そのゼロヨンと衝撃の犯罪劇、潜入捜査が組み合わさったうえに、日本車も多数登場した『ワイルド・スピード』は、カーマニア、そして映画ファンの両方を熱狂させた。驚くのはそこからで、シリーズ化された“ワイスピ”は、回を追うごとに興行収入がアップ。この8月に日本で公開される最新9作めの『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』まで、衰えぬ人気をキープしている。

シリーズの原点だけあって、1作めのロケ地には今も“聖地巡礼”としてファンがやって来る。主人公ドミニク(ドム)の自宅や、仕事先のカフェとして使われた建物が、そのまま残っていたりするからだ。ドジャースタジアムの駐車場などレースやカーアクションの背景として一瞬だけ映るスポットは、ロケ地巡りの上級者の間でも話題になっている。

さらに、もう一人の主人公、潜入捜査官のブライアンを演じたポール・ウォーカーにまつわる場所を訪れる人も多い。シリーズ途中の2013年、友人の車の助手席に乗っていたポールがLAで事故死。その現場や彼の墓地は、文字どおりファンの聖地となった。ロケ地だけでなく、“ワイスピ”の様々な伝説を作ったLA。熱い思いを胸に、いつか是非車で巡ってほしい。安全運転だけは忘れずに!

【映画を巡る旅に出よう!】ロサンゼルス ×『ワイルド・スピード』Place 01(通り)
パゴダ&ボルザ・アベニュー【映画を巡る旅に出よう!】ロサンゼルス ×『ワイルド・スピード』夜のレースの後、ブライアンとドムはアジア系ギャングの縄張りに誘いこまれる。その場所は、LAの南にあるオレンジ郡の町、ウェストミンスターのリトル・サイゴン。ベトナム系住民が集まるこの地区は映画の中でも何度か登場し、アジア風の巨大なゲートや孔子の像が映し出されている。実際のゲートの奥はアジア系食材が豊富なスーパーマーケットになっており、LAからの買い物客も多い。
●Pagoda & Bolsa Avenue
住所:Pagoda & Bolsa Ave. Westminster, CA 92683

Place 02(レストラン)
ネプチューンズ・ネット【映画を巡る旅に出よう!】ロサンゼルス ×『ワイルド・スピード』映画の中盤、ドムを同乗させたブライアンが、持ち前のドライビングテクを見せつける。その後、立ち寄ったレストランで、ブライアンはドムから情報を引き出そうとする。バイク乗りやサーファーに人気の、マリブのビーチ沿いにあるこのレストランは、ほとんどが屋外のテラス席。ブライアンらが食べているのはシュリンプ&チップスで、その他、カラマリ、タコスなどカジュアルなメニューが人気。
●Neptune’s Net
住所:42505 CA-1, Malibu, CA 90265

映画ファンにはお馴染み!
ネプチューンズ・ネットは、キアヌ・リーヴス主演の『ハートブルー』ではサーフショップとして登場。『アイアンマン3』でもトニー・スタークがここで食事をするシーンがあるが、外観はフロリダに造られたレプリカのセットで撮影された。

Place 03(家)
722 E Kensington Rd【映画を巡る旅に出よう!】ロサンゼルス ×『ワイルド・スピード』
LAダウンタウンの北西に位置するエコーパークは、ボート遊びもできる人工湖を中心に、ピクニックなどを楽しめる有名な公園。ドジャースタジアムにも近い。そのパーク付近にあるのが、ドムの自宅として撮影に使われた住宅だ。映画のために建てられたセットではなく、実在する住宅。ドムが父の愛車を保管する古いガレージだけは、映画のために造られたようで今は存在しない。ここの裏庭から眺めるダウンタウンのビル群はシリーズでもお馴染みの光景だ。現在も住人がいるので、訪れた際は外から眺めるだけにしておこう。
●722 E Kensington Rd
住所:722 E Kensington Rd., Los Angeles, CA 90026

Place 04(雑貨店)
Bob’s Market【映画を巡る旅に出よう!】ロサンゼルス ×『ワイルド・スピード』ドムの自宅から南へ数百mの距離にあるのが、彼の昼間の仕事場。撮影場所の店名は“Bob’s Market”だが、劇中ではドムの苗字を用いた“Toretto's market & diner”という雑貨店&カェとして看板が付け替えられた。ブライアンとドムが最初に出会うのがここで、ドムの妹ミアに思いを寄せるブライアンは常連客。常にツナサンドを注文する。その後、ブライアンが喧嘩するシーンもこの店の前で撮影された。Bob's Marketは家族経営の庶民的なストアなので、立ち寄ったら“ワイスピ”の話で盛り上がる可能性も!?
●Bob’s Market
住所:1234 Bellevue Ave., Los Angeles, CA 90026

LAはシリーズのホームタウン【映画を巡る旅に出よう!】ロサンゼルス ×『ワイルド・スピード』2作めはマイアミ、3作めは東京、その後も世界各地を舞台にスケール感を増した“ワイスピ”だが、大事件が終わってメインキャラクターが戻ってくるのはLA。日常が描かれる“ホーム”の場所だ。1作めはホーム限定で展開するうえに、シリーズのテーマであるファミリーの絆も実感。

 
Information

雑誌『Safari』8月号 P171~172掲載

“映画の記事をもっと読みたい人はコチラ!

文=斉藤博昭 text : Hiroaki Saito photo by AFLO
創業地“小矢部”の名を冠した〈ゴールドウイン〉のプレミアムな1着!大人のスキーウエアは上質感と快適さで選ぶ!
SPONSORED
2025.12.01 NEW

創業地“小矢部”の名を冠した〈ゴールドウイン〉のプレミアムな1着!
大人のスキーウエアは上質感と快適さで選ぶ!

1950年にはじまった〈ゴールドウイン〉のヒストリー。その新作スキーウエアコレクションの名前は、創業地にちなんだ“オヤベ”だ。歴史の深みを感じさせ、エイジレスなスタンダードデザインでありながら、機能は最新鋭。素材はもちろん、ひとつひとつの…

TAGS:   Fashion
初登場HYDEが〈ハリー・ウィンストン〉をまとう!カリスマに似合うのはいつも最高峰の輝き!
SPONSORED
2025.11.25

初登場HYDEが〈ハリー・ウィンストン〉をまとう!
カリスマに似合うのはいつも最高峰の輝き!

一流は一流を引き寄せるとは、よくいわれること。ロックアーティストHYDEがまとったのは“キング・オブ・ダイヤモンド”として名高い、世界最高峰のジュエリー&ウォッチブランド〈ハリー・ウィンストン〉。常に最高を求め続ける両者が出会うと、どんな…

TAGS:   Fashion Watches
〈タトラス〉で見つけたここぞの1着!さりげに違い出しできる大人の冬アウター
SPONSORED
2025.11.25

〈タトラス〉で見つけたここぞの1着!
さりげに違い出しできる大人の冬アウター

冬カジュアルの主役であるアウターは、さりげなく違いが出せる1着を選びたい。そこで注目すべきなのが、大人のための上質な冬アウターに定評のある〈タトラス〉。定番ベースのシンプルなデザインを基本としつつ、街ゆく人をハッとさせるさりげない“違い”…

TAGS:   Fashion
〈サンローラン〉なら小さくても格上感あり!大人の革小物はさりげなロゴ使いで!
SPONSORED
2025.11.25

〈サンローラン〉なら小さくても格上感あり!
大人の革小物はさりげなロゴ使いで!

普段、バッグや靴ほど目立たないが、意外とセンスを問われるのが財布などの革小物。大人ならシンプルながらも品があって、さりげない上質感のあるものが狙いめだ。となれば〈サンローラン〉の革小物を。小ぶりなアイコンロゴがピリッと効いた財布やカードケ…

TAGS:   Fashion
大人にこそ持ってほしい〈フルラ〉の新作!冬カジュアルに効く品格バッグ!
SPONSORED
2025.11.25

大人にこそ持ってほしい〈フルラ〉の新作!
冬カジュアルに効く品格バッグ!

大人の冬カジュアルに欠かせない名脇役がバッグ。どんな着こなしにも似合う上質なバッグがあれば、気分よく外出できるというもの。そこでおすすめしたいのが、〈フルラ〉の新作として登場した“アーバン バックパック”。コートなら背負って、短丈ブルゾン…

TAGS:   Fashion
俳優・桜田 通が〈ベル&ロス〉の希少な限定モデルをつけこなす!“赤き情熱”と“煌めく緑”の衝撃!
SPONSORED
2025.11.25

俳優・桜田 通が〈ベル&ロス〉の希少な限定モデルをつけこなす!
“赤き情熱”と“煌めく緑”の衝撃!

航空計器から着想を得た革新的なデザインが人気の〈ベル&ロス〉から、2本の限定モデルが登場した。情熱的な輝きを放つダイヤルの赤と闇夜にクールに浮かび上がる蓄光の緑。異なる魅力を宿す2本のパワーウォッチがファッションシーンでも注目を集める俳優…

TAGS:   Fashion Watches
機能美が所有欲をくすぐる〈アシックス〉のワーキングシューズ!こだわる男のための次世代ワークブーツとは!?
SPONSORED
2025.11.25

機能美が所有欲をくすぐる〈アシックス〉のワーキングシューズ!
こだわる男のための次世代ワークブーツとは!?

男のカジュアルウエアは、ワークやミリタリーをモチーフにしたタフで骨太なアイテムが定番。それは服だけでなく、足元も同じだ。とはいえ往年のワークブーツなどでは、履き心地やスペック的に現代の暮らしにフィットしない!? ならば、〈アシックス〉のワ…

TAGS:   Fashion
“とっておき”を、自分にも、大切な人にも!“上質”を贈りたい 大人のギフト!
SPONSORED
2025.11.25

“とっておき”を、自分にも、大切な人にも!
“上質”を贈りたい 大人のギフト!

クリスマスに忘年会、そしてニューイヤー……年末年始は、特別なギフトシーズン。頑張った自分へのご褒美に、大切な人に感謝を込めて、“とっておきの上質”を贈りたい。自分の身と心を一新させるようなワザありの逸品から、相手の顔が思わずほころぶ名品ま…

素材感と職人技が光る〈アニアリ〉。ミニマルに洗練されたジャパンメイドのトートバッグ。
SPONSORED
2025.11.18

素材感と職人技が光る〈アニアリ〉。
ミニマルに洗練されたジャパンメイドのトートバッグ。

上質なレザーのしなやかな感触と使い勝手の良さで支持を集めている〈アニアリ〉のバッグ。ミニマルで洗練されたデザインは、装いを自然に洗練されたものへと導いてくれる。また、確かな日本の職人技に裏打ちされた使いやすさと安心感が、使うほどに深まる風…

TAGS:   Urban Safari Fashion
建築家・クマタイチが〈バルミューダ〉で発見。豊かな暮らしをデザインする、加湿器の新しい選択。
SPONSORED
2025.11.14

建築家・クマタイチが〈バルミューダ〉で発見。
豊かな暮らしをデザインする、加湿器の新しい選択。

〈バルミューダ ザ・ストア 青山〉を訪れた建築家・クマタイチさん。暮らしに寄り添う建築を数多く手掛けてきたからこそ、関心を寄せたのは新しい加湿器“レイン”だ。ただ湿度を調整するだけでなく、暮らしを豊かに導くための機能や造形美を兼ね備えた“…

勝利を呼び込む〈タグ・ホイヤー〉の傑作3選!名作時計はファッション使いするのが決め手!
SPONSORED
2025.11.11

勝利を呼び込む〈タグ・ホイヤー〉の傑作3選!
名作時計はファッション使いするのが決め手!

2025年で創業165周年を迎え、そのうえ、22年ぶりにモータースポーツの最高峰である“F1”公式タイムキーパーにも返り咲いた〈タグ・ホイヤー〉。モータースポーツと密接な関わりをもち、勝利を象徴するウォッチとして君臨してきたそれは、時を経…

NEWS ニュース

More

loading

ページトップへ