【ネットフリックス】彼女に会うために凶暴なモンスターから逃げ続けろ!『ラブ&モンスターズ』
今年もアカデミー賞授賞式が近づいてきたが、ビジュアルにこだわる映画ファンにとって気になるのが、視覚効果賞。革新的映像が要求されるこの部門で今年、『TENET テネット』などとともにノミネートされているのが『ラブ&モンスターズ』だ。センセーショナルな体験が確約されている!
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『ラブ&モンスターズ』
胸アツなポイントは?
“キモかわモンスターたちが妙に魅力的!”
地球に小惑星が急接近し、人類はミサイルで惑星を迎撃。その攻防によって危険な化学物質が地上に降り注ぎ、巨大モンスターと化した生物が人間を襲いはじめた……。わずかに生き残った人類は、あちこちの地下室で生活。仲間とサバイブするジョエルは、130km離れた場所にいる恋人と再会するため、モンスターたちがうごめく地上へと出ていく。
130kmを日本で置き換えると、東京から静岡の手前あたりまで。この距離を、どこに潜んでいるかわからないモンスターをかいくぐって進むジョエルの冒険は、まさにドキドキの連続。モンスター以外との思わぬ出会いも、ジョエルの運命をドラマチックに盛り上げるので、全く飽きることがない。
アカデミー賞にノミネートされただけあって、モンスターたちの映像には、ひたすら衝撃と興奮を味わえる。基本的に昆虫や爬虫類が巨大に進化したデザインなのだが、細部まで生々しく、グロさだけでなく妙なかわいさもあったりして、レトロな“怪獣”のような印象も。
多種多様なスタイル&性質に、ジョエルと同じ気分になって驚いてしまうはずだ。なにごとにも不器用で、やや弱気な性格の彼が、勇気をふりしぼって単独で行動するあたりも共感度大。冒険の途中には、意外な感動エピソードが盛りこまれるし、笑える要素もたっぷり。
恋人の居場所に近づく後半は物語にひとひねりあったりして、エンタメとしての構成も上質だ。モンスター系、クリーチャー系が好きな人は大満足だし、そっちに興味がない人も、愛と勇気の物語を素直に楽しめる、オトクな1本なのは間違いない!
『ラブ&モンスターズ』
監督/マイケル・マシューズ 脚本/ブライアン・ダフィールド、マシュー・ロビンソン 出演/ジェシカ・ヘンウィック、マイケル・ルーカー 配信/ネットフリックス
2020年/アメリカ/視聴時間109分
4月14日よりネットフリックスで配信中