Safari Online

SEARCH

CULTURE カルチャー

2019.04.01


「自分らしくいられることを追求しているだけなんだ」

フリーサーファーでアーティスト、モデルで俳優、そして寿司職人というマルチな才能を発揮するコリン。常にエネルギッシュでダイナミックな彼は、〈CJネルソンデザイン〉などのサーフブランドをはじめ、多くのスポンサーのアンバサダーやモデルを務めつつ、自身のビジネスにも情熱を注ぐ。我が道を突っ走るサーファーだ。

●今月のサーファー
コリン・ホイットブレッド[COLIN WHITBREAD]

ロング育ちのオールドスクールボーイ


サンディエゴの北部に位置するレイドバックしたサーフタウン、オーシャンサイド。ここで育ったコリンは、幼い頃から地元の友人と毎日のように海に通い、波を楽しんでいた。

「たしか8歳の頃、父親から手ほどきを受けてサーフィンをはじめた。最初に乗ったのがロングボードだったせいか、それ以降、クラシックスタイルに惹かれていったんだ」

当時から憧れるサーフヒーローは、オーシャンサイドのサーファーで世界チャンプでもあるL・J・リチャーズはじめ、レイモンド・ターニングシールド、ドナルド・タカヤマなど、ロングボードのレジェンドたちだ。影響を受けたのは、彼ら独自のライディングだけでなく、その生き方もだという。

「彼らのライディングはいつ見ても新鮮で格好いい。オールドスクールなのにタイムレスなところが最大の魅力なんだと思う」

ロングボードの魅力に取り憑かれたコリンはオーシャンサイドだけでなく、ロガーが集まるカーディフやドヘニービーチでもサーフィンをするように。しかしコンペティションには興味はないよう。

「僕にとってサーフィンはフリーダム。波の上でダンスやステップしたり、心のフローにまかせてなににも囚われず、いろんなものを解放できる素晴らしいものだと思う。だから競うことよりも感じることに重きを置いている」

競争の世界に身を置かず、自分が楽しめるスタイルを追い求めるコリン。そんな自由で気ままなスタイルが支持されてか、彼は、〈CJネルソンデザイン〉や〈レインオプティクス〉、日本のウェットスーツブランドである〈ブレーカーアウト〉ほか、多くのブランドのライダーやモデルとしても活躍している。また、ライダーを務めるテキーラブランド〈ホセ・クエルボ〉では、女子プロサーファーのカシア・ミーダーと一緒にメキシコにサーフトリップへ。それ以降、彼女との交友関係が深まり、現在はカシア所有のアパートを借りて、コリンとコリンのガールフレンド、そして彼女のキッズとともに住んでいるのだという。こんなふうに企業や人々から愛されるのも、常にポジティブで自分の好きなスタイルからブレないコリンの人柄ゆえなのではないだろうか。


その才能はとどまることがない!


ロングビーチの大学でファインアートを学んだコリンはペインターとしても活躍し、地元のビルにミューラル(壁画)を手掛けたり、エキシビションなどに出展したりしていた時期もあった。現在は、ペインターでもあるガールフレンドの影響もあって水彩画でランドスケープを描くのに夢中だという。取材当日は、ダイニングテーブルの上に自身の描いた作品の数々をディスプレイして取材班に披露してくれた。ところで、サーファーの彼の作品に、美しい森の風景が多いのはなんだか意外……?

「彼女の作品に魅せられて水彩画をはじめたんだ。最近はその彼女とキッズたちとよくキャンプするので、そこで見た自然を描いているよ」

そういえば彼のアパートも、エントランスには小庭があって、とてもピースフルでオーガニックな雰囲気。ガレージはボードラックが設置され、きちんとオーガナイズされている。ちなみにボードはドナルド・タカヤマなどのロングが多いが、そのうちの1つに友人のサーファーでありフォトグラファーでもあるデーン・ピーターソンがシェイプした板も大切に保管されている。その隣にはキャンピングギアが並び、なるほど森林を描いたアートが多いのも納得だ。

そんなアーティスト気質のコリンは、異色なサーフムービー『フォービドゥン・トリム』(2016年公開)の主役を演じ注目を集めた。

「この作品では、主演俳優としてだけでなく脚本、プロデュースも手掛けたんだ。これはちょっと変わったサーフムービーで、『G.I.ジョー』とサーフィンをミックスしたような世界。監督を務めたジョージ・トリムとは、とてもいいタッグを組めたよ。近い将来、また映画を製作したいと考えているんだ」

ところでコリンのインスピレーション源とはなんだろう。もちろんアウトドアや波乗りもそうだろうが、ちょっと意外なのが趣味だというミリタリーもの集め。部屋には軍モノ関連の書籍がちらほら。彼のユニークな発想は、こんなところからも生まれているのかもしれない。


波乗り以外の情熱は日本食!?

マルチな才能を持つイケメンサーファーのコリンだが、現在彼が最も集中しているのが自身の寿司ビジネスだそう。地元の寿司屋で経験を積んだのち、13年前にケイタリングの寿司シェフとして独立。以降、徐々にビジネスを拡大して、今では大勢の顧客を抱えるまでに。

「寿司を作る1つ1つのテクニックが面白くて、いつの間にかシェフになっていたんだ。普段はトラディショナルなものとカリフォルニアスタイルを融合させたオリジナルのフュージョンを提供しているよ。お客様とのやりとりもライブ感があって楽しいし、毎回美しいアートを作っている感覚でもあるんだ」

ここ数年さらなる人気を集めているコリンの寿司ケイタリングビジネス。去年の年末には〈テスラ〉の社長から予約の問い合わせもあったとか。とはいえこんな筋金入りのサーファーが寿司シェフとはかなりのギャップ? でも、かつてあるお客様に

「サーフィンと寿司。まさにカリフォルニアの代表的なものを仕事にしているんですね」

と言われ、妙に納得したそう。多方面で才能を見せるコリンだが、普段のライフスタイルはいたってシンプル。朝と夕は基本的にキッズたちの学校の送り迎えを行い、時間があれば午前中に海に入る。午後は、寿司ケイタリングの仕込みをしたり、それ以外の仕事の打ち合わせや撮影をしたりなど。年に1、2回はサーフブランドのクライアントとともに海外トリップも行う。近い将来、彼がライダーを務める〈ブレーカーアウト〉のツアーで来日するかもしれないのだとか。その際はツアーで自身の寿司も披露する予定だそう。

ホームポイントはココ!
オーシャンサイド[OCEANSIDE]
サンディエゴ北端。観光客も多いオーシャンサイドピアの両脇(特に南側)に波が立ち、基本的にビーチブレイクで南スウェルが入るとベストコンディションに。波が上がれば、ショート~ロング、フィッシュなど幅広く楽しめる
 

サーフ映画『フォービドゥン・トリム』では主役を演じたコリン。撮影ではクロコダイルやサメに出くわし、一緒に泳ぐハプニングもあったとか

波乗りと同じくらいパンクに夢中だった高校時代。コリンは1番右

森の中の世界を描写したぬくもりのあるアートは思わず癒される

レコードのほとんどは’70 ~’80年代のロック。“ウォックオーダー”という人気のポータブルプレイヤーを愛用

海に通うことも必要だけど、最近はトレッキングやキャンプなどで森にもよく訪れる。そのギアがずらり!

観葉植物やウッドの家具がお洒落にディスプレイされたリビングは、まるで森の中にいるような気分になれる

 

 
Information

雑誌Safari』5月号 P308・309掲載

“波乗り一代記の記事をもっと読みたい人はコチラ!

写真=桝田はやと 文=高橋百々
photo : Hayato Masuda text : Momo Takahash(i Volition & Hope)
〈アメックス〉のスモール・スポンサーシップ・パートナーズも参加!『サファリ・オープン』で特別な1日を体験!
SPONSORED
2025.12.24

〈アメックス〉のスモール・スポンサーシップ・パートナーズも参加!
『サファリ・オープン』で特別な1日を体験!

今年で3回めの開催となった、本誌『サファリ』主催のゴルフイベント『サファリ・オープン 2025』。毎年、様々なコンテンツやアクティビティでも話題となるこのコンペ。今回はさらに斬新なサービスも加わり、熱い盛り上がりを見せていた。そんな大盛況…

TAGS:   Lifestyle
知的なムードが漂う〈トム フォード アイウエア〉の新作!大人の品格を宿すクラシックな1本!
SPONSORED
2025.12.24

知的なムードが漂う〈トム フォード アイウエア〉の新作!
大人の品格を宿すクラシックな1本!

大人のコーディネートは、小物選びで“品格”が決まる。特に顔まわりの印象を左右するアイウエアは、手を抜けない重要パートだ。そこで注目したいのが〈トム フォード アイウエア〉の新作。繊細でクラシカルなフォルムが目元に知性を添え、冬スタイルを格…

TAGS:   Fashion
今、〈エドウイン〉の名作“505”が見逃せない!デニムにこだわるならメイド・イン・ジャパン!
SPONSORED
2025.12.24

今、〈エドウイン〉の名作“505”が見逃せない!
デニムにこだわるならメイド・イン・ジャパン!

タフで男らしい大人のカジュアルに欠かせないデニムは、今、王道の骨太な1本が人気。なかでも2023年に復活し、昨今のトレンドも相まって注目されている〈エドウイン〉の名作“505”が見逃せない。デニム本来の武骨な魅力やヴィンテージ感を気軽に楽…

TAGS:   Fashion Denim
クオリティにこだわった〈センテナ〉の新作アウター!今、着たいのは大人仕様のミリジャケ!
SPONSORED
2025.12.24

クオリティにこだわった〈センテナ〉の新作アウター!
今、着たいのは大人仕様のミリジャケ!

カジュアル好きの男にとって、ミリタリー系のアウターは昔から定番。とはいえ、いい年の大人になるとガチの軍モノは、マニアックすぎて少々着こなしにくいのも事実。ならば、洗練された大人仕様の1着を。〈センテナ〉のミリジャケなら武骨なデザインはその…

TAGS:   Fashion

NEWS ニュース

More

loading

ページトップへ