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CULTURE カルチャー

2018.07.02


決勝トーナメントで加速するスターの世代交代

グループリーグを突破した強豪同士がぶつかり合う決勝トーナメントがスタートしましたね。

なんといってもアルゼンチンVSフランスの試合。これぞワールドクラスという躍動する試合となりました。その中でもフランスFWのムバッペは圧巻でした。現在、世界最高峰の選手のひとり、メッシも2アシストで意地を見せましたが、スターの世代交代を暗示させるような結果になりましたね。またクリスティアーノ・ロナウドもウルグアイの強固なDFに動きを封じられ、本来の活躍ができないまま、大会を去ることになりました。

とてつもないスピードのドリブルで幾度も好機を作ったFWムバッペ。アルゼンチン戦では2得点にPKの獲得と大暴れ。観客に新しいスターの誕生を印象づけた
 

 
さて、我らが日本代表も予選突破の確率は限りなくゼロに近いといわれながらも、格上のチームを相手にグループリーグを突破しました。大会2カ月前に監督に就任しながらもして、決勝トーナメントに進めたということは、西野監督もよくチームを立て直して、まとめ上げたなと思います。選手の力も大きいと思います。まぁ、ポーランド戦に負けて、勝ち上がり方には賛否両論がありますが、ポジティブに考えていいと思います。コロンビアVSセネガルの結果に運命を委ねるという大きな賭けに勝って、決勝トーナメント進出という成果を上げているわけですから。ただ、会場の大きなブーイングを聞いてもブレなかった西野監督と選手たちも褒めてあげたいですね。僕がもし、試合に出ていたらしびれを切らしてひとりでドリブルしていたと思いますよ(笑)。

今大会から初めて導入された“フェアプレーポイント”で勝ち抜けた日本。イエローカードは1ポイント、イエローカード累積での退場は3ポイント、レッドカード1発退場は4ポイントとされている
 

 
そしていよいよ、今夜、ベルギーと対戦します。FIFAランキングは第3位で欧州予選を9勝1分け、43得点6失点という圧巻の成績で突破してきた強豪です。キープレーヤーは嫌になるほどたくさんいますね(苦笑)。FWには7カ月前の親善試合でも得点を奪われたマンチェスター・ユナイテッド所属のロメル・ルカク。この選手は身長も高くフィジカルも強いうえにスピードもある、なんでもできる選手。“走る冷蔵庫”といわれるほどなので、とにかく日本のDF陣は、このルカクをどう抑えるかがカギとなってきます。

190cm、94kgと巨漢ながらスピーディな動きができるFWロメル・ルカク。チュニジア戦で足首を痛めて途中交代し、イングランド戦も欠場。マルティネス監督は完全回復をアピールしているが……
 

 
そして、中盤にはドリブルで仕掛けられたらやっかいなMFエデン・アザールもいます。彼も自由にすると危険な選手なので、マークを受け渡すなどして、どうにかして抑えてほしいですね。その後ろに控えるのはゲームメーカーとして、プレミアリーグのマンチェスター・シティでも名を馳せるMFケビン・デ・ブライネ。ここから出てくるパスは決定的なものになるので、彼からのパスをどうやって正確に出させないようにプレッシャーをかけるかが重要ですね。しかも、グループリーグ第3戦では彼らを含むレギュラーメンバー9人を休ませながら、イングランドに勝利。フレッシュな状態で日本戦に臨んできますから、ひとりひとりが走り負けないようにすることが大事になりますね。

グループリーグ3試合で9得点をあげたベルギー代表。これは出場国32チーム中最多。ルカクら3戦めを休んだメンバーは中8日をあけて、休養十分で日本戦に挑んでくる
 

 
とにかく、日本代表もここまで勝ち上がってきたのですから、歴史を変える覚悟で頑張ってほしいですね。勝敗の予想は2-1で日本といいたいところですが、1-1でPKまでもつれこみそうな感じがします。優勝候補のスペインをPKで破ったロシアを見ても、可能性はゼロではないですから、初のベスト8を目指して死力を尽くしてほしいです。何が起こるかわからない今回のFIFAワールドカップ2018ロシア。日本がまた奇跡を起こしてくれることを信じています!

ドン川の下流に広がる都市ロストフ・ナ・ドヌにあるスタジアム、ロストフ・アレーナが日本VSベルギー戦の舞台。今大会のために建設されたもので、約4万5000人の収容が可能。大会終了後は縮小予定だとか

北澤 豪|Kitazawa Tsuyoshi
元サッカー日本代表。現役時代は豊富な運動量と闘志あふれるプレースタイルから、“中盤のダイナモ”と称された。現在は日本サッカー協会の理事を務めながら、サッカーの普及などに尽力する傍ら、日本テレビ系『NEWS ZERO』のサッカー解説やサッカー中継の解説などでも活躍中。

 
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