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CULTURE カルチャー

2022.09.08


短くも美しい、濃密な人生に心打たれる『プリンセス・ダイアナ』

映画を華やかにするのはスターたちの輝き。しかし俳優以上に輝きを放つ人もいる。人々の記憶にその姿が深く刻まれた、あの女性の人生を今こそ追体験したい!

短くも美しい、濃密な人生に心打たれる『プリンセス・ダイアナ』世界を騒然とさせる衝撃のニュースは年に何度か流れるが、今から25年前の1997年、イギリスのダイアナ元皇太子妃の交通事故による急死は、人々に強烈なインパクトを与えた。36歳という若さでこの世を去ったダイアナは、当時の姿のまま永遠に記憶されている。

今年は没後25年ということで、ダイアナ関連の映画が相次いで公開される。このドキュメンタリーは、ダイアナがチャールズ皇太子と結ばれた、文字どおりのシンデレラストーリーから、突然の死までが時系列で流れるようにまとまっている。そして、その短くも美しい、濃密な人生に心打たれる。

多くの人の脳裏にやきついた世紀のロイヤルウェディングなど、王室らしいゴージャスな映像は懐かしいが、当時のカルチャーへの影響も描かれ、ホームビデオで撮った息子の運動会での競争など超レアなフッテージもたっぷり。ダイアナといえば、波乱万丈の人生。夫のチャールズ皇太子の不倫騒動、そのチャールズとの別居と離婚、最期を迎えたクルマに同乗していたエジプトの富豪、アルファイド氏との交際……。王室の一員とは思えないスキャンダルの数々に、これまで見たことのない貴重な瞬間が重ねられ、思わず目を疑ったりも!

そしてダイアナの人生以上に、この映画が最も鋭く突きつけてくるのが、パパラッチなど行きすぎたマスコミ報道。365日、24時間、カメラに追い回されるのは、どんな気分なのか? ダイアナ自身もマスコミを逆利用していた意外な真実も明らかにされるなど、これがセレブ中のセレブの日常や素顔なのだと改めて驚かされる。

もしダイアナが今も生きていたら、今年で61歳。どのように年齢を重ね、息子たちや孫たちとどんな関係を築いていただろうか……。本作を観て、そんな想像に思いを巡らせ、切なくギュッと胸が締めつけられる人も多いはずだ。

短くも美しい、濃密な人生に心打たれる『プリンセス・ダイアナ』©Michael Dwyer / Alamy Stock Photo
© 2022 DFD FILMS LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

『プリンセス・ダイアナ』
監督:エド・パーキンズ
製作:サイモン・チン、ジョナサン・チン
9月30日(金)より全国公開
配給:スターチャンネルムービーズ

Story
スペンサー伯爵の家に生まれたダイアナは、19歳のときに12歳上のチャールズ皇太子と婚約。結婚式は世界中から祝福され、ダイアナはウィリアムとヘンリー、2人の王子の母となる。しかしチャールズの不倫疑惑がきっかけで離婚。王室を離れ慈善活動を熱心に行うも、1997年、パリでパパラッチの追跡を逃れる最中に交通事故死。イギリス国民は悲しみに暮れた。

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短くも美しい、濃密な人生に心打たれる『プリンセス・ダイアナ』© B6B-II FILMS INC. 2020. All rights reserved
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製作総指揮&出演:デヴィッド・リンチ
ナレーション:モーガン・フリーマン
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配給:ミモザフィルムズ

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短くも美しい、濃密な人生に心打たれる『プリンセス・ダイアナ』© 2019 Production Company Productions, LLC
『アザー・ミュージック』

監督・撮影・製作:プロマ・バスー、ロブ・ハッチ=ミラー
9月10日(土)より全国順次公開
配給:グッチーズ・フリースクール

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Information

雑誌『Safari』10月号 P197掲載

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文=斉藤博昭 イラスト=佐藤 薫 
text : Hiroaki Saito illustration : Kaoru Sato

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